保育園「改革」のゆくえ――「新たな保育の仕組み」を考える (岩波ブックレット) (岩波ブックレット NO. 775)
- 岩波書店 (2010年1月9日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000094757
作品紹介・あらすじ
深刻化する「待機児童問題」解消を旗印に、厚生労働省が提起した「新たな保育の仕組み」。保護者と保育園との直接契約制度の導入や、保育事業への株式会社の新規参入を促進するための最低基準緩和など、「新たな保育の仕組み」で打ち出された「制度改革」の内実を検証し、その背後に隠れる「公的保育への市場原理の導入」がはらむ問題点を指摘する。
感想・レビュー・書評
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現在の保育園行政の仕組みと、民間参入の方向性のリスクを説きます。
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設置の最低基準が現実より低すぎる
設置基準に基づいて補助金が出ているので、足りない
新しい保育は自治体の関与を減らして、保育の質を落とす
利益を見込めない保育に株式会社が参入すれば質を落として利益を出すしかなく、子どものためにならない。
待機児童の解消のためには、規制緩和ではなくて、公費をもっと投入して、保育園を建設すべき。
現場の大変さや子どものためにと努力されているのがよく伝わる。改革について現場を無視して進めているようにも感じた。
もっと予算が必要なのも理解できるが、規制緩和による競争は本当にダメなんだろうか。タクシーの失敗もあるのでなんとも言えないが、競争で生産性は上がらないのかな。
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