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みんなの感想・レビュー・書評
(34レビュー)第2次世界大戦中に行われたナチスによるユダヤ人大量虐殺を背景にした小説。フェンスのこちら側と向こう側の二人の少年が出会い、そして友情が結ばれ、そしてやがて別れが訪れる。こちら側の少年のあまりの幼さが腹立たしくもあり、悲しくもあった。
映画を見てから、この本を手に取った。映画を見た夜、悪夢を見た。冗談ではない。現実ではないのだけど、現実なのだ、この話の舞台は。子供の無邪気さの前には人のどんな悪意も形無しだ。どんな論理も不要なのだ。だからこそ、こんなことはあってはならないのだ、二度と。
映画を見てから、この本を手に取った。映画を見た夜、悪夢を見た。冗談ではない。現実ではないのだけど、現実なのだ、この話の舞台は。子供の無邪気さの前には人のどんな悪意も形無しだ。どんな論理も不要なのだ。だからこそ、こんなことはあってはならないのだ、二度と。
主人公ブルーノのあまりにも何も知らない幼さというか天真爛漫さというかそんな性格にあきれそうになるけれど、そのあまりの無知さゆえ、友達との約束を律儀に守り、フェンスを超え、一緒に友達の父親を探す場面はいじらしくもある。そして、最後は心にガツンと衝撃をくらう。決して残酷な描写ではないけれど、それが逆にずっと心に残る。
DVDに引き続き原作を読む。
映画と比べると、一人語りの分、ブルーノは生き生きとした活発な少年で、心の動きがよくわかり好感が持てる。
でも、映画はいろいろな角度からとらえている分、ドラマチックでより物語がわかりやすい。
実際はあり得ない設定なのだけれど、ふたりが全く同じ誕生日でそっくりになっていくところ、ドイツ人とアシュケナーゼの少年が、そこが原作の一番の魅力かも。
そして、映画で一番違和感があったのが、実際のアウシュビッツと比べ、ブルーノの家の向こうに収容所があったこと。
原作ではすぐ目の前に延々と続くフェンスがあって…アウシュビッツの雰囲気が伝わる。
映画だもん、きれいにしたいよね。
原作のエピローグのあり方も胸に染みた。
終盤まで、主人公の無知と無神経さにモヤモヤした。9歳(小4くらい)で、なおかつこのような社会状況なら、もう少し周囲の事を知ろうとするだろうし、理解できると思う。しかし、最後の展開でそんなことは全て吹き飛んだ…。あとがきの「フェンス」というものは、凝り固まった社会的観念で勝手に人と人を分けることかなと思う。
なかなかよかった。
映画を観ていたので、文字にするとどんなもんかな~~って思ったけど
残念ながら映画の勝ち。
でも、主人公いブルーノの豊かな感性を読み取るには
原作のほうがいいかな。
サイアクの姉、とか
(このサイアクの姉と)武器を置いて話し合うことがあってもいい、とか
独特の表現が笑える。
とにかくラストにびっくりした。
ええー!!そう終るかっていう。
戦争って、今の私たちが振り返るとなんで当時の人たちはとめれなかったんだって思うけど、当時の人たちからしたらこういう感覚だったのかって。
衝撃的なラストまで読み終えて、ああ、なんでこんなことになってしまったのだろうかと思う。少なくとも、ブルーノに責任はなかった。ドイツ人とユダヤ人なんて、たぶん外見じゃそんな簡単に見分けがつかない。もちろん外見なんか違っても同じ人間であることには変わりないのだけど、そんなことにずっと気づきもしなかったブルーノのお父さんたちが、ベルリンのローラーさんよりも、きっとよっぽど頭がおかしかったのだ。そう、ブ... 続きを読む »
主人公は何も知らなさすぎる少年だし、フェンスに隙間があったり
、結末もなんとなく予期できるものだとしても、あの頃の歴史に同世代の子どもたちの興味がわくならば、児童書として成功だろう。映画化されたものも観てみたい。
パジャマ(収容者たちが着せられていた服)って縦縞らしいのに、どうして表紙が横縞なんだろう。と思っていたんだが、このサイトでこの本の関連商品の欄をみたら、原作の方も横縞になってた。じゃあ仕方ないのか。 感想が難しい作品だ。 映画も見たのでともどもレビューを見てみると、映画にしろ作品にしろ賛否両論あるようだ。それも無理からぬことで、ホロコーストというテーマを、_加害者側(父親が強制収容所の司令官)の... 続きを読む »
大都会ベルリンから遊び相手もいない、殺風景な場所に引っ越してきた9歳のブルーノ。ある日冒険に出かけたブルーノは、巨大なフェンスの向こうにいる縞模様のパジャマを着た少年と出会う。フェンスの向こう、それはユダヤ人収容所だった。-9歳の少年の眼を通して見たナチスによるホロコーストを描いた小説で、映画化され現在公開中です。
とても衝撃を受けました。何不自由なくベルリンで暮らしていた少年が家族と共に突然の引越し。読者は何も知らないその少年の視点から世界を見るので、徐々にその引越し先がどこなのか、彼のお父さんは何をしている人なのか、がわかってくる。予備知識ゼロで読めたことがとてもラッキーだったと思います。最初からの不穏な気配で、もしかして・・・という予感はあったのですが、あぁ、やっぱり、となった時の彼の幼さが、以下ネタばれです戦前戦中の日本の子どもたちを連想させ、自分たちを優秀な民族だと思いこまされていた恐ろしさ・気持ち悪さがどっと押し寄せてきました。シラミの湧いた頭を刈ってしまったことが、驚きの結末につながるとは!面白い、という言い方はそぐわないお話だと思いますが、実に上手い、興味深い小説でした。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

