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みんなの感想・レビュー・書評
(15レビュー)
津軽旅行のまとめとして読みました。
斜陽館では、太宰作品に登場する部屋や実際に執筆した場所、太宰が執筆中あたった火鉢など沢山のものを見ることができます。
なによりも、太宰の家が金木の町でいかに大きな家だったのかということが分かります。立派な父や兄たちがいて厳格な家長制度が根付いた生活のなかで、太宰が形成されていったんだなぁと思うとあの作風にも納得がいく気がしました。
太宰治が故郷・津軽を巡る虚実混交の紀行的小説。
風土についての記述もそこそこに、古い友人との再会にかこつけひたすら酒をあおる様子が可笑しい。岩木山や乳母のたけとの描写は必読の名場面。
「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行かう。絶望するな。では、失敬」
自身の故郷である津軽地方を訪れ、最終的には育ての母であるたけと出会う作品。命あれば他日。元気で行こう。絶望するな。では失敬という結びの表現に太宰治のセンスの良さを感じる。津軽の食文化の豊かさも垣間見える一冊。
内定先の友人が、面白いからと薦めてくれた一冊
太宰治が育ての親である越野タケに会おうと、生まれ故郷津軽を巡ったときの話。
風景を見たときの心理描写がうまいと思った。
フィクションを織り交ぜてはいるが、私生活をさらけ出している感があって、
やっぱ太宰治は露出狂だと思った。
津軽の地名や土着している人の気質はあまり興味が沸かなかった。
三度の飯より絶望が好きな太宰治が雑誌社の依頼を受けて書いた 故郷津軽を三週間で巡る旅行記的小説『津軽』 この本の注目すべき点はなんといっても明るくはしゃいでいる太宰の姿だろう。 本当の性格はこっちで他のは自分を演じているだけなんじゃないかとさえ思ってしまう。 「ね、なぜ旅に出るの?」 「苦しいからさ。」 「あなたの(苦しい)は、おきまりで、ちつとも信用できません。」 「正岡子規三... 続きを読む »
これは小説なのか自伝なのか…。むしろ旅行記でしょうか。津軽の風土記と太宰自身の回想・思想を混ぜ合わせた特異な長編です。
本当に、ひたすら津軽を旅行しているだけで、特に激しさのある物語では全然ないんだけれど、ページを読み進めてしまうのは文章がうまいからなのか太宰の思想が面白いからなのか。たぶんどっちもかな。
太宰治による,故郷・津軽の風土記。『人間失格』や『晩年』から感じ取られる太宰とはまた違った一面を伺えるおもしろい作品。故郷への暖かな目線がここちよく,まさに「津軽・愛」。紹介されている津軽名物「卵味噌のカヤキ」とは,ホタテの貝殻で,味噌にかつぶしを削って入れたものを煮て,そこに卵を落とす,といったもの。お粥にのせて食べるそう。
夏休みの読感で嫌々読んだんですが、以外にはまりました。今まで太宰治って言ったら眉間にしわ寄せてて笑わない様な人を想像してたんですが、こんなにおちゃめだったんだと初めて知りました。ラストの数文が切なくなります。
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