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みんなの感想・レビュー・書評
(21レビュー)ヒルティの幸福論。 哲学書のくせに読みやすい。 ヒルティは熱心なキリスト教でありながら、しかしその発言にはなぜか一神教よりも多神教的な考えが見え隠れしている。たぶん、哲学者うえの、その宗教の中では異端児ではなかったかと思う。 とても優しい言葉で分かりやすく考えを述べており、書き手の感情を素直に感じさせてくれ、共感を得やすい。 内容は、人間性について、仕事についてなどなどから、幸... 続きを読む »
精神的な仕事を容易にする最も有効な、とっておきの方法が一つある。それは繰りかえすこと、言い換えれば、いくどもやり直すことである。精神的な仕事はほとんどすべてが、最初はただその輪郭が つかめるだけであり、二度目に手がけてその細部が見えてきて、これに対する理解も一層明白になり、精密になるのが常である。だから、本当の勤勉は、現代のある有名な著述家が言ったように「ただ休む暇なく働き続けることではなく、頭の中の原型を見える形に完全に表現しようという熱望をもって仕事に没頭することである。普通に言われる勤勉、すなわち、相当大きな材料を征服して、一定の期間内に目に見えてこれをはかどらせようとする骨折りは、むしろただ当たり前の仕事の前提にすぎず、あの常に精励してやむことを知らぬ、より高い精神的な勤勉にくらべればはるかに及ばぬものである。(p28ヒルテイ「幸福論」)
180年前に書かれたのにも関わらず、働くことや時間の作り方について、なんともまぁ正確に指摘できるものだと関心する一方で、
「こいつの言っている『良い習慣』を実践するには出家するしかないんじゃないか!?」と思った。
幸福なんて定義づけられるものではないし、「いつの時点で」というところを考えないとわからないけど、
幸福になるためかどうかは別として周りの人を愛し、まじめに働きたいと思いました。
働き過ぎると長続きせず、休みすぎるとバカになる。
基本的な考え方は、キリスト教信仰に基づく理想主義的な社会改善への熱意。
迷ったら、ともかく始めてみることが大切。思い悩まず、着手する。
1週間に6日は徹底的に働き、1日は休む。このペースを続ける。
それ以上働くと長続きせず、それ以上休むとバカになる。
・休息とは、怠けることによって得られるものではなく、むしろ反対に、心身の適度な、秩序ある活動によってに得られるものである。従って、真の休息は活動の最中にこそある。
・良い習慣を身につけるためには、消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けなければならない。
・人生の財産は、道徳的確信、教養、愛、誠実、仕事の能力と仕事の楽しみ、精神と肉体の健康、そしてほどよい財産。
・習慣的に全ての人々を愛するように努めなければならない。
・不幸は人間の生活につきもの。幸福のために必要。
私の座右の書
キリスト教に根差した、幸福に生きるための方法を詳しく解説。
とっても、奥深い含蓄がある本で、外人が1世紀前に書いたとは思えないほど、現在にも通じるところが多々ある。
人間の本質は、古今東西ではあまり変わらないということが実感できる。
ただし、全3部あり、全部読むのは大変。私は、3カ月に1度読むようにしている。
幸福についてで語りかけてくれる本。
仕事は生活手段を生み出すだけでなく日々の幸福も運んできてくれる。
ただキリスト教的な思想をもとにしているので知識がないとわからない箇所も…。
キリスト教思想を中心として、「幸福とは」を論じた生活的な処世法が含蓄深くちりばめられている。信仰をもつことの強さを非常に訴えてあり、聖書、ダンテの「神曲」、ゲーテの著作等をふんだんに引用しながら私たちによりよき生き方を語りかける。とても面白く、ためになった。続編もゆっくりと読んでいきたい。
09/10/19
学校には通っていたものの、宿題もやらず、テストは受けるだけ、午前様まで人生について考えて授業中寝てばかりだった中学時代後半の私の人生を支えた本である。 私も、自分で全3巻製本して擦り切れるまで読んだ一人である。 第1巻は、第2巻以降ほどには宗教色が強くないので、多くの人になじみやすいだろう。冒頭の「仕事の上手な仕方」は、昔はドイツ語の教科書にも使われた名エッセイである。 ... 続きを読む »
不幸は幸福のために必要なものなんだ、と説く。
不幸は人を謙虚にし、後でやってくる幸福の味を十二分に味わわせてくれる。
悪いことばっかりじゃないということらしい。
母の書棚にあった本で、一昨年他界した伯父の持ち物でした。
安息の連続に幸福があるのではない、と端的に結論から入っているあたり、読み易いですね。
どことなく福沢諭吉訓も思い出しました。
あれこれ思い悩む事が多く、僻みがちな自分としては、随分と気持ちがラクになる一冊でもありました。
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