ぬるい生活

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.20
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本棚登録 : 301
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022501950

感想・レビュー・書評

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  • 猫があまり出てこなかったのが期待と違いましたが、気負いもてらいもなく本当のことをズバズバさらりと語ってくれるのは期待通りで、大変興味深く読了。そういう年頃ではない読者には刺さらないかもしれないしその話はもういいのに!という感じでさえあるかもしれないけれど、半世紀を超えて少し、というタイミングで読んだ自分には群さんご自身やご友人方の更年期のあれこれは非常に身近な話題で、こんなにひとそれぞれ違うのねというのが具体的かつ赤裸々に記されていて大変面白かったです。概ね面白いのですが、年を取ると友人知人を彼岸へと送ることも増え、その悲しさと動揺を心身でどう受け止めたかという切実な話もそこここに出てきて、しんみりとなりました。それにしても、「年相応」ということは非常にむつかしいのだな、ということを改めて実感しました。

  • はっきり言って「更年期&愚痴ばっかり」です。私自身は、まだまだ更年期なんて関係ないと思っているんですが、それでも非常に興味深く、おもしろくて楽しくて、「あら~、そうなのね~」と頷きながら読んでしまいました。

    女が年をとって、「オバサン」になるのは怖いことじゃない。本当に怖いのは「オジサン」になってしまうことなんだとか……。ヒト事じゃないなあと思いつつ、群さんの書き方がおもしろくて笑わずにいられません。

    品よく年を重ねていきたいものですね。

  • 私よりちょっとだけ年上の群さん。
    更年期の体調の悪さを自分と友人の調子も合わせてエッセイにしています。
    私も最近体調がイマイチで、読んでいて同じ症状も多くて、自分もそうなのかなーと納得しました。
    どちらにしても、年を重ねるということは体も老化し変化していくということなので、群さんの言うとおり無理をせずやっていかなければ、と思いました。

    それにしても元気なエッセイでデビューした群さんのこんな本を読むとは。
    時の流れは早い!
    好きな作家さんと同じように年をとっていくのも悪くないね。

  •  平たく言えば・・・更年期エッセイ。。。。群ようこさんが更年期の体の不調あれこれなどをつづったエッセイ。ちょうど群さんより十歳年下だけれど、つねに不調ぎみなわたしは共感しつつ読んだ。元気なヒトにはわからないことってあるのだ。。。といっても、群さんらしく、ただ悲観したり不安になったりするわけでなく、いつものようについ笑っちゃう文章だし、自分の不調をじっくり観察して、実はちょっとおもしろがったりもして、のんびり受け入れるような姿勢がとてもいいなあ、と。わたしもこんなふうに年をとることを受け入れていきたいなあ、と思った。 なんだか最近「年をとること」のエッセイなんかが目につく。そういうのが増えているのか、単にわたしがそういう年になってきたってことか。年をとる不安とか、体の不調とかを気どらずに、やたら前向きとかではなく書いたものって、読むとちょっぴり暗くなったりもするけれど、仲間がいるようで心強くもある。群さんのエッセイは好きで、ずっと読んでいるけれど、「爆笑」とか「抱腹絶倒」とか書かれるようなのより、最近のちょっと落ち着いた感じが好きかもしれない。

  • 図書館の返却棚から拾い上げて借りた
    とても読みやすい
    いつか来る日の、更年期について。

  • まさに更年期を迎えんとしているであろう今、とても興味深く読んだ。私も近年調子がいいと思える日はないし、なんでこんなことに?とあとから思うような些細なことに始終イライラしている日々…。

  • 2018.9月、図書館で借りた。157ページまで読んだ。
    こちらまで体調悪くなりそうなのと、期限が来たので、途中までで返却。

  • 女性の悩みは、共通ね~

  • 「ゆるい生活」「かるい生活」を読むにあたって、シリーズものの第一弾として読了。
    「無印OL物語」を夢中で読んでいたころから、早30年弱。そりゃ私も著者も年取るはずです。ぬるーく読了。

  • 更年期の話。
    老いるのは仕方のないことだし、老いそのものに嫌悪感はないけれど、こういう話を聞くと本当に怖くなる。この本の話し方、語り口は全然怖くもなんともないし、作者の考え方は素直な本音でゆるくて良いけど、体辛いよーって話なのは間違いない。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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