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みんなの感想・レビュー・書評
(155レビュー)
短編のホラーである「玩具修理者」と、ガチSFな「酔歩する男」が収録されています。どちらも台詞回しが巧妙で、気が狂いそうな感覚を貰いました。何とも言えない読了感に対して★一つ追加で。
化け物や殺人鬼が出てくるより、会話が通じない方がよっぽどホラーに感じますね。よくよく見ると修理者の台詞がクトゥルー・・・。
短編集。
凄腕の謎の玩具修理人。こっちは比較的わかりやすいホラー。ちょいグロだったかな。
次に入っているのが、時間に束縛されないようにするために脳の時間を認識?制御?する部分を取り除くことで時間移動ができるようになる云々という話で理解しきれないところもあったかな。
「玩具修理者」
誤って死なせてしまった弟を直してもらう話。
西日がさす頃の吐きそうな空気感がでていてよかったと思います。
道中行き会う友達との会話に笑った。
「酔歩する男」
いまいち話が理解できないのはわたしが馬鹿なせいなのか。
それともエントロピーという言葉がでてくるたびに某きゅうb……某ベエがちらついて集中力を欠いたせいなのか。
つまり感想としては
訳がわからないよ!
きっも!!描写がひたすらグロテスク。
この人も乙一も読んでて下腹部がキュッてなるくらい痛々しいことをしゃらっと平気で書くあたり、痛覚異常者じゃないのかと疑ってしまう。
ってかポケーって読んでて見逃したけど、このオチ、実は超衝撃的なんじゃね?しかもたった36ページ。例の叙述トリックってやつね。私好みの。
欲をいえばもう少し男の心情が書いてあればもっとラストに驚いたと思う。
それでいて長編が超しょぼい。なにこれ、SFなの?脳なの?わけ不明。
短編のみすごい作家も珍しい。
この本を読むのは何度目だろうか。表題作は著者のデビュー作だが、二人の会話の様子は結婚を前提としている恋人同士に見えるが実はそうではない。それが最後に明らかになるのが上手いと、改めて思った。書き下ろしの「酔歩する男」は、初めて読んだときは実に秀逸で素晴らしい作品だと思い酔い痴れたが、今読んでみるとやや冗長に感じる。しかし、それでも充分に面白い。分野としてはハードSFかつホラーとなるのであろうか。
酔歩する男、実に面白かったです。
そして、怖すぎる!
頭がおかしくなりそう!
ラストが気になって気になって、最初から最後までいっきに読みました。
ラスト一行でゾッとする話、大好きです。
小林泰三の作品は初めてですが、他の作品も読みたくなりました。
表題作「玩具修理者」は世にも不思議な系のホラー。二人の人物の会話だけで進行します。
「酔歩する男」は時間移動系SF。スローターハウス5みたいな感じだが独特の不気味さがたまらない!今年読んだ中で一番のヒットかも。
「現実世界を現実世界と認識する」とは観測者によって異なるもので、ある絶対的な基準となるものはない。同じ世界を見ているはずなのに、同じ世界にいると思い込んでいるだけかもしれない。
著書は、ホラーという位置づけだが、日常の域から決して乖離させず、ホラーというよりはむしろ日常を綴るエッセイであったり、理解し難い言葉を連ねた哲学書に近い作品だと私は思う。
読み切った直後、自分の当たり前な日常の奥に潜む今の私の頭では到底理解できない恐怖に触れてしまったような禁忌的な感情に襲われた。
「玩具修理者」と「酔歩する男」。
確かこの本に興味持ったきっかけは本谷さんが影響受けた本って言ってたからな気がする。
全く期待してなかったけど、うまいわ。引き込まれてしまった。
私はこういうグロイ系意外と平気なのですらすら読めてしまった。
特に引き込まれたのは「酔歩する男」。
難しい。私たちが記録だと思っているものは、意識の延長にすぎない?
時間というのは、毎日の繰り返しとは、昨日と今日を連続の記憶として紐付けているだけ?
わからないわからない。
難しい話が苦手でも、このタイムトラベルにはまると思う。
この宇宙で方式に当てはまらない事象を人間は無理矢理因果付けてるだけなの?
小林さん、引き続き読みたい。
第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
理論とグロの使い手、小林先生のデビュー作品。
表題作はかなりの短編で読みやすい。
僕は小林先生のファンになったけど
先に読んだのは
「臓物大展覧会」
からでした。
玩具修理者は何でも直してくれる。
壊れたものをいったんバラバラにして。
……それが人間でも。
生きることとは何か。
理論と哲学は等しいのか。
結局、人間を素因数分解
したところで、それは、
「生」という素数はなく、
それはあくまで複素数。
モスコミュールを一杯飲みながら、
メガマソ「めのう」をたのしむべきである。
溺れよう。1と0のロジックセオリー。
玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。ある日、私は弟を過って死なせてしまう。親に知られぬうちにどうにかしなければ。私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―その狭間に奇妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
表題の玩具修理者、面白かったが本当にショート話だったね。そしてオチは読めた。意外とこのくらいでも賞を取れるのか?と思った。
ただ、この本のもう一話『酔歩する男』の話はとても面白い解釈で好きだ。以前ならタイムトラベルに憧れてたが、この話を読んでからはそのシステム次第だな?っと思った。笑
最近読んだ日本ホラー小説大賞にしては軽めだったか?
どちらの短編もひじょうに楽しめた。
ホラー小説大賞を受賞した表題作は、単純なストーリーの中に論理的な疑問を絡め、不穏な雰囲気を巧く作り上げていたと思う。
しかし、衝撃的だったのはもうひとつの『酔歩する男』のほうで、SF的な論理的かつ幻想的な題材をもとに、いかにもホラーという感じのラストまで、あきることなく引っ張っていってくれた。
僕の好きなタイプのホラー小説。
この著者の他の作品も読んでみたいと思う。
日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作と超絶時間SFの「酔歩する男」の二作を収めた小林泰三の第一作品集。表題作もだけど「酔歩する男」凄いな。二編合わせても二百ページちょっとしかないのに、その倍くらいの長編読んだ気分。
壊れたおもちゃを直してくれる玩具修理者のもとに、動かなくなった弟を直してもらいにいく姉の話が表題作で、
好きな女の子を取り戻すために、タイム・トラベラになったふたりの男の話「酔歩する男」の二編。
うーん、
生物と無生物の境目って、そう言われればわかんないかもなぁ、とか、
そういう風に考えたらタイム・トラベルは可能かもしれないなぁ、とか、
実際そんなことに巻き込まれたら怖そうだけど、
呪いとか幽霊とかの、わけのわからない怖さでなく、
理屈がわかる故の恐怖なので、
なんというか、薄ら寒い読後感でした。
しかし別にすきな文体でも世界観でもないので、
可もなく不可もなく…
基本的に二人の会話なんだけれど、話の内容が不気味であり、切なくもありで不思議な感覚です。その光景は独特の薄暗く、綺麗な鈍色の世界をイメージしてやまない。そんな(クトゥルフ神話のような)話が好きな人にお勧めです。
幼少の頃、玩具修理者がどんなおもちゃも直してくれた、
おもちゃ以外のものも…という表題作の方が有名だが、
個人的には本書の大半に収められている『酔歩する男』激怖。
学生時代に親友同士が愛した...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

