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みんなの感想・レビュー・書評
(17レビュー)
名探偵、金田一耕助が活躍する4編を収録した短編集。
ある夫婦をつけ狙う義足の男の正体や万引き常習犯「黒蘭姫」の謎など、奇怪な事件の数々に金田一の推理が冴えわたる。
【志學館大学】ニックネーム:まめしば
再読。金田一ものの初期作品を収めた短篇集。やはり「百日紅の下にて」は良いなあ。ほとんどが二人の男の淡々とした会話だけという静かな構成も、あの名作へと繋がるラストも素晴らしい。捻りのある結末の「殺人鬼」も結構好き。「百日紅の下にて」だけのつもりが結局全部を再読しちゃったよ。
金田一耕助シリーズ
『殺人鬼』
深夜の帰宅見知らぬ女に助けを求められた男。500人に1人の殺人の話。女の義足の夫と愛人。愛人の死と愛人の妻の関係。
『黒蘭姫』
百貨店で万引きをする「黒蘭姫」と呼ばれる女。店長が女の親のもとに請求を行い無事にすんでいたが・・・。万引きを止め刺された売り場責任者と喫茶店で殺害された元売り場責任者。
『香水心中』
依頼人に会うために軽井沢を訪れた金田一と等々力警部。一度はとりけれた依頼。しかし心中事件が・・・。食い違う死亡推定時刻。
『百日紅の下にて』
自分の為に育てた少女の自殺。出征当時に少女を託した男たち。毒殺された男。戦場で思いを託されて金田一が獄門島に赴く途中の真相。
昭和51年刊行の杉本画伯の表紙は黒い帽子に黒ぶち眼鏡をかけたアップの構図なのですが、顔半分が牙から血をしたたらせた野獣のような男、その半分は女性というジキルとハイド(っていうよりアシュラ男爵か・・・)的な絵です。目が充血していて気持ち悪いのだ。4つの短編が収録されていますが、いずれも終戦直後の焼け跡から復興しつつあるのだけれど、何の希望も救いも持てない時代の(今に通じるのかもしれない)荒んだ時代の事件です。世の中には500人に1人殺人犯がまぎれているという説が取り上げられていますが、最近の事件を見るにつけ、戦後と変わっていないのかもしれないなんて思ってしまいます。「殺人鬼」★★★★「黒欄姫」★★★「香水心中」★★★「百日紅の下で」★★★復員後初の事件。このあとすぐ獄門島へ。
個人的には百日紅の下にてが好き。
香水心中は人格って環境で決まっちゃうのかなー…と思った。あばずれのこは決してあばずれという訳ではない。人は見た目で判断しちゃいけない。
黒蘭姫。何か金に物言わせる感じで厭だなぁ…貧乏のひがみでしかないけど。
殺人鬼。やっぱりこのオチか…しかしそんなふうに人生を終わらせる程の情熱って。
金田一さん日本に戻ってから最初の事件の話が入っています。収録作の中ではこれが一番好きでした。犯人の手記で終わるものはどうもすっきりしないのは真相解明シーンが好きだからかな。
最近、本屋さんで、横溝さんの作品の復刻版とでもいうべき本をよく見かけるようになりました。本書は、しかも金田一もの。角川文庫からは「悪魔の降誕祭」以来の数10年ぶりでないでしょうか。<BR>
金田一探偵の、戦後、復員してきたばかりの頃のお話が4編収録されておりました。話とか、作品の内容がどうこう以前に、へぇー、こんな時代だったんだ。。。という雰囲気とか、約30年ぶりの懐かしさにドップリ浸ることができました。<BR>
書くまでないことでしょうが、金田一少年探偵のお話ではありません。<BR>2007/1/12
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