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みんなの感想・レビュー・書評
(14レビュー)
『受精』の続編。
限りなくノンフィクションなフィクション。
ネタバレしない程度に気になったことのメモ。
「わが国が力を入れているのは何といってもサッカーです」 (p183)
「(略)血は、混じり合うのを意識するためにあります」 (p273)
「天命を聞くのが受命(コーリング)です」 (p545)
〈行くは径に由らず〉 (p591)
読み終わり、他の方のレビューを見て納得できたのですが、日系ブラジル人医師と日本人OLその友達の韓国人とのつながりの「ブラジルでの悲しい過去」について気になっていたのですが、「受精」と繋がっていたのですね。
この悲しい過去繋がりの4人が、それぞれの理由で北朝鮮に入っていきます。北朝鮮の描写がリアルすぎて、途中の日本人OLが気分を悪くするあたりで、私自身も気分が悪くなってしまいつつ、最後までじっくり読みました。
うなるほどの内容。帚木蓬生という作家の魂の咆哮を感じる。現在の北朝鮮と韓国の関係をモチーフに作り上げたとは思われないほどの現実性を帯び、それだけに深い悲しみを彷彿とさせられる。
北京の国際学会で知り合った北朝鮮の医師に招聘を請われた日系ブラジル人医師。この医師と前作「受精」からの訳あり関係のOLが、縁あって在日朝鮮人の実業家会長の付き添いとして万景峰号に乗り込む。一方、OLの友人である韓国女性は、脱北した韓国実業家の密命を帯びて北朝鮮に密入国。
三者三様の北朝鮮入国であったが、彼らの運命が一つの目的(彼がいるかぎり、この国に未来はない)に向かって収斂していく。。。
いやぁ、、、フィクションなんでしょうけど、これがドキュメンタリーだと云われても信用したくなってしまうくらい、あのお国事情が事細かに書かれています。
(2010/2/24)
現役の精神科医である帚木蓬生の著書はどれも「人の尊厳」のような物を丁寧にそしてしっかりとした筆致で描いているので、お気に入りの作家の1人なんです。 「受命 Calling」も人の尊厳についても描かれていますが、そこに某国の事情というのが加わったことにより深く考えさせられる1冊でした。 物語の始まりは、日系ブラジル人医師、津村リカルド民男が北京での国際会議の席で平壌産院の許日好(ホ・... 続きを読む »
帚木 蓬生さんの小説ですね。
最近個人的に著者に入れ込んでいます。
文庫版を全部読んでみようと思っています。
評価はまだ読んでないのですが、今まで期待を裏切られていないので最高評価ですね。
三者の運命が交錯するときに「北」の革命が起こる。
最後の暗殺劇はハラハラとしてスリル満点だった。
実は全てが何十年も前から繋がっていたんだ。
ただ、そこまでたどり着くのになかなか読み進められ...
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