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みんなの感想・レビュー・書評
(12レビュー)
女の子は男の子とはまた違った問題性があり,それゆえに処遇の難しさもある。
「少年院に入ることになったのは親の責任だ」
とするのは簡単だし短絡的にも思える。
ただやっぱり家庭という最小単位がうまく機能することが,子どもが安全に問題を起こすことなく成長していくためには必要だと改めて実感した。
そして,入院するまでに傷ついたり追い詰められたりしないようにするには社会でのシステムやプログラムが必要。
単なる理解や認識の枠組みを作るだけでもかなり違ってくるんじゃないかな。
ただ,こういうの読むたびに少年院での取り組みでしか無いのかなとも思ってしまう。
出院後の社会環境をどのようにすべきなんだろうか。
いろいろありすぎる…。
珍しい女子少年院に関する本。
他の(少年)犯罪でもよく示唆されているように、多くの加害者が難しい家庭環境に育ったこと、そして必要な時に十分な助けが得られていなかったことが心に残った。
これから育てられる側から育てる側へ立場が変わる者として、責任の大きさを感じた。
よく言われる世代を超えた暴力の連載は、いったいどの様にして断ち切ることができるのだろうか。
再読した。たぶん、ことあるごとにまた読む。
関係ないひとには、一生手に取ることもないだろうが、わたしのような当事者には、お守りがわりのようなもの。
たんたんと語られるが、そのなかに、専門家のおそろしく冷静な思慮と、もうひとつなにかがある。かなり、わたしの深い部分に、触れてくるなにか。
それを愛というには簡単すぎてちょっとちがう。もっと適切なことばがあるような気がするんだがなぁ、と考えて考えてひゃっぺんくらい考えて、「神」かなあ、と思ったりして。
菩薩が胎児にいのちの露をひとたらしする絵をかつて見たが、あの菩薩の表情がこの文章にはあると思う。
第1章 少年院送致
引き取り
護送車の中 ほか)
第2章 私が出会った少女たち
こんな素直な子が?―大内香澄(十五歳)
あの子、刑務所に行くよ―三河あい子(十九歳) ほか)
第3章 贖罪(しょく罪)教育と立ち直り
贖罪教育の難しさ
被害者への謝罪 ほか)
第4章 生まれ変わる力
自己回復力
安心できる居場所 ほか)
第5章 少年院の限界と課題
立ち直りにおける限界
社会復帰への不安 ほか)
元法務教官の方の書かれた本。
女子少年院の中でのことや、そこに来る子どもたちのことについて知ることができ、とても参考になりました。
加害性がなぜ生じるのかの説明に納得。
加害者も、過去を遡れば被害者。
自分を受け入れて、初めて罪と向き合える。
本当に、早目に子どものサインに気が付いて、早目に心の手当をしたいと思うのだけれど、私は在宅での支援の難しさを痛感しています。
限られた社会資源と勤務時間で、どう援助関係を築き、支えていけばいいのか。
「子どもの安全」を、どう確保すればいいのか。
今の時点でできることは、相手を想い、まっすぐに心に向かって、私の気持ちを伝えること。
ささやかだけれど、まずはできることから。
著者は元法務教官。
教官目線で書かれた具体例をはじめ、少年の処遇の流れや少年院の抱える問題点など、読みやすいし軽く勉強にもなった。
少女たちの具体例も、共感しすぎない感じがちょうどよい。
少年院の教官だった著者が女子少年院について書いた本。教官だっただけあって,内容が正確である。少年院が幼稚園と同じ目標を掲げているという点については,面白い視点だけど,たしかに,そうだなと思った。実際の事例については,いずれも考えさせられるものが多い。特に,問題を抱えた少年について,特修短期での処遇の難しさが伝わってきた。また,適切な矯正教育を施すことによって,少年が立ち直る可能性があること,そのためには,家族や社会の協力が必要であることなどが,とてもよく伝わってくる。しょく罪教育についても書かれているが,少年の矯正に関わった著者の意見として,きわめて真っ当な意見だと思う。少年法について,興味がある人には,おすすめです。草薙厚子とは大違いである。
更正を信じる〜〜〜〜〜これに尽きます。ほかの教官が「札付きの悪だ」と諦めた少年に対しても。更正に筋道はありません。少年の可能性を信じる。きっと改心する、贖罪する。何があっても何度裏切られても見捨てない。疑わない、人も自分も未来も。人の強さ優しさを教えてくれる本です。そして再犯に堕ちてしまう人の弱さも。
精神障害の書籍には○○性人格障害だとかアダルトチルドレンとか人をラベリングして、言動のパターンから心理を分析することに躍起な本がありますが、人を育てる、人が人を観るとはこの本に書かれていることを言うのだと感じます。巷の理屈ばかり達者な精神科医やカウンセラーはこの法務教官の精神を見てほしい。
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