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この作品からのみんなの引用
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書かないのは、それがなにより大事だと、知っているからですね
― 52ページ -
「自分が常に幸せであるようにと世界を造りかえるよりも、自分の幸せの定義を世界に合わせてもっと平易なものに造りかえた方が楽だからです。信じでいれば救われる。唱えていれば救われる。戒めていれば救われる、と」「信仰は、楽、ですか」「楽ですよ。だれでも守れるようにと、人が定めたものなのですから。その法的根拠を、我々は神と呼ぶわけです」
― 130ページ -
「他のすべての偶数は、2があるために。その最初の偶数であり、最初の素数である2が存在するために、定義から孤独を免れているんです。2が、偶数すべての孤独をかわりに背負って、人々の先頭に立ち、十字架にかけられたゆえに」(中略)「自分自身と、もうひとつ、1はすべての整数の約数です。人はみな、孤独ではないのです。多くの孤独を背負って磔ににされたキリストさえも、そうだった」その中に、神がいたから。
― 79ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(36レビュー)愛とは何か、神とは何か。物語や設定より何よりも、作中で語られる宗教観?が興味深かったです。物語のトリック上、遠回しな言い回しをしている部分がありますが、語られる言葉は哲学的でなるほどと感じる部分も多かったです。何かを正当化しようとすると必ずどこかで矛盾をする。だからこそ「愛することをしなさい」と断じるのは乱暴な印象もありますが、信仰とは人を様々な垣根や矛盾から隔絶し、全てを同じ境界線上に立たせるも... 続きを読む »
「そうだよ。ほんの一ミリグラムの望みは、絶望の千倍つらい」
医者がすれちがうときに残した最後の言葉が、あたしの胸に深々と突き刺さった。あたしは振り向いて、瞬きだけでくしゃりと潰れてしまいそうな白衣の背中を見送る。坂の下に見えなくなってしまうと、もう一度、真っ白な教会に目をやった。
存在証明の失敗は不在証明にならない。
だから、つらい。
(P.109)
「たとえば神がどれほどの屑でも、他に神がいない以上、私たちはその神を愛するのです。神もそうおっしゃっている。我の他に神なしと。愛していいかどうかを決めるのは愛する側です。愛される側ではない。だから信仰が力を持つんです」
(P.167)
道ならぬ恋をしている人にとって、自分たちの愛が真であることを証明できるなにかを、求める気持ちは理解できる。
欲情していることも愛だと説く神父と父親のやりとりが、特に印象に残っている。
愛ってどこにある?
こころ?あたま?それとも、、
眼には見えないものこそすばらしいもの。
愛もそのひとつ。
異性愛、同性愛、親近愛、
愛にはたくさんあって、
許されない愛もたくさんある。
そのために死を選ぶ者もいたほどだ。
ほんとうに、
すべての愛がゆるされる島があったら、
ボクはいってみたい。
ボクの愛を許してほしい。
ボクは……
何を愛しているんだろう。
狂気か愛か。自分を縛り、他人を縛るそれを愛と読んでいいのか?
読み終わった時に思ったのは、正直よくわからない、だった。まだ19なのに、愛がどんなものかなんてわかる訳がない。
そしてやっぱり登場人物が覚えられない。
愛情と欲望の境界線に悩んだ父、父の背中を只管に追いかけ続けた娘、娘を愛してしまった弟。そして2人の間には子供が…
何だか複雑な人間関係で途中ちょっと混乱しましたが、最後にはすっきりしました。信仰や愛情がテーマなのかな?愛の方はともかく、信仰についての描写には惹かれました。
ファンタジー?ミステリ?読み進めることにジャンルがわからなくなる。
もちろん、全てが両立もするだろう。けれど一番何が適しているかといえば、何がメインテーマかといえばやはり愛なのだろう。
過去と現在が交わる島。
わずか200ページ足らずでうまく書ききっている。
もっとこう…幸せな展開溢れる話かと思っていたので、読み始めからずっと「あれ〜?」という気持ちを引きずってました(笑) 後半で「あ、何でこれ気づかなかったんだろ?」という叙述トリックにはややヤラれましたが、何だか色々とモヤッと感が残る話でした。
文体も世界観もあまり肌に合わず…。
物語の構成を掴むまでにちょっとかかりますね。
構成がわからなくてもグイグイ引っ張って行ってくれるような内容なら良かったんですけど、父と娘、母違いの兄弟の愛、という重いテーマに手が進まず、結果、あんまりお話にのめり込めませんでした。
教会の秘密もあんまりロマンチックでなくてしょんぼり。
「歌」は途中で何かわかっちゃった。
もっと軽くて幸せなの想像してたので、好きじゃない方に裏切られた感満載。
「愛」というものを前面に押し出して考察されると何か萎えるのかもしんないです。
良くも悪くも、男性が書いた恋愛小説、と言う感じ。
とりあえず読み終わったカンジ…かなり疲れた。途中で挫折したくなった本。最後まで何とか読んだけど、救いはない気がする。本当にこれで愛が許されたのか分かんなかった。
なんとなくでしかよんでなかったので、内容をつかめていないような
そこまで引き込まれる話の設定ではなかったから、再読はしないけど
信仰の存在意義は、わけもなく理解できたかな
【あらすじ】
赤道直下に浮かぶ小さな島。そこでは、あらゆる愛が許され、結婚式を挙げることができる。――二人が、本当に愛し合っている限り。
常夏の楽園で結びつけられる、いくつもの、狂おしく痛ましい愛...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

