本格ミステリ07 2007年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス)

制作 : 本格ミステリ作家クラブ 
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本棚登録 : 45
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825307

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず昨年度のベストから。(^^;
    収録作の作者が割と代わり映えしない気がするのは、玄人受けする作者が選ばれているからでしょうかね?
    連作の中の 1 編を選ぶのはちょっと違うんじゃないかなぁという気もします。
    好みなのは「福家警部補の災難」でしょうか。
    普段倒叙ものを読まないので余計に新鮮に感じたのかもしれません。

  • 2006年に発表された短編9編、評論2編からなるアンソロジー、この中で読んだことがあったのは「忠臣蔵の密室」(田中啓文著)だけでした。この作品、最後までおいしいです。どの作品も本格テイストを味わえますが物語として感動したのは「未来へ踏み出す足」(石持浅海著)ですかね。

  • 9本中、3本読んだことのあるものでした。
    3分の1というのは、まだ楽しめたので低いものでしょうか?

    最初の動物観察にて犯人を~の最後には
    かなり驚きがありました。
    動物の行動により推理するのも驚きでしたが
    どういう思考回路をしているのか、そちらが気になります。

    忠臣蔵の話は、元ネタがあれなので
    かなり妙な感じがするというか…。
    それでも結構した、という所を称賛するべきか
    馬鹿な見栄を…と思うべきか、ちょっと悩みます。

    地雷撤去の話は、死を間近で見ている人間だからこそなのか
    ものすごく落ち着いた感じで推理していく姿は
    まったく違和感ありませんでした。
    いやでも発想がすごいです。

    しかし…最後の『心当たりのあるものは』は
    称賛したいくらい脳内が柔軟です。
    そしてこれが載っていたのはどの本だっただろうかと
    考え込んでしまいましたw

  • (収録作品)小説(熊王ジャック(柳広司)/裁判員法廷二〇〇九(芦辺拓)/願かけて(泡坂妻夫)/未来へ踏み出す足(石持浅海)/想夫恋(北村薫)/福家警部補の災難(大倉崇裕)/忠臣蔵の密室(田中啓文)/紳士ならざる者の心理学(柄刀一)/心あたりのある者は(米澤穂信))/評論(本格ミステリ四つの場面(福井健太)/宿題を取りに行く(巽昌章))/解説 本格ミステリ07解説(円堂都司昭)/二〇〇六年本格ミステリ作家クラブ活動報告

  •  この本を手に取ったのは、北村薫が入っていたから。 アンソロジーは未知の作家を発掘するためと思っていますが、そこはやはり安心して読めるものも一つは欲しい。わがまま読者です。 どれも粒揃いで面白く寝不足になって困ります。 いいなと思ったのは「裁判員法廷2009」。当時よりもいま旬の話題ですね。森江春策弁護士が証人たちにとぼけた質問をぶつけるうちに、真犯人までが明らかになる、という法廷ミステリの王道。 「心当たりのあるものは」。放課後の校内放送に感じた違和感の背景は?「9マイルは遠すぎる」とプロットが同じとのことなのでそちらも読んでみたくなりました。

  • 米澤穂信「心あたりのある者は」が収録されているので借りてきました。古典部シリーズの最新版の短編だそうです。これを読むつもりなら9月に短編がまとまった「遠まわりする雛」が出るのでそれを待った方がよいと思います。他の収録作品が目的ならこの限りではないです。

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著者プロフィール

本格ミステリ作家クラブとは――
本格ミステリというジャンルのさらなる発展を目指し、2000年に設立された団体。年間の最優秀本格ミステリ作品を表彰する「本格ミステリ大賞」を創設し、その運営をおこなっている。初代会長を北村薫氏、2代目会長を有栖川有栖氏、3代目会長を辻真先氏、4代目会長を法月綸太郎氏、5代目会長を東川篤哉氏がつとめ、現在6代目麻耶雄嵩氏が会長をつとめ、推理作家・評論家・漫画家など約200名が所属している。


「2023年 『本格王2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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