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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(76レビュー)システムにイラついてる主人公たちはシステムをぶっ壊すことができたのか?それとも、自分たちで新しいシステムを作ったのか?とにかく、政治や経済の知識なくても文句なしに面白かった!
システムへの抵抗勢力がシステム化していく過程が主題だけど、頻繁に登場するプライドというテーマも考えさせられる。
日本人としてのプライド、国としてのプライド、人間としてのプライド。
自分に意見もブライドもないから、閉塞感の中でトウジのような人間に都合よく期待し、リーダーに選ぶという日本人の性質の描写はぞっとする。
事なかれ主義でじりじりと悪化する体裁だけの民主主義と、切り捨てられるリスクもあるが変革を期待できるファシズムならファシズムに賭けるしかないのか、なんて思ってしまう。
小説は、フィクションの形をとることでより鮮明に現実をあぶり出すものだ。ファシストが混乱の中で嫌悪・恐怖されながらも大衆に支持されていく過程が、戦前の歴史や大衆心理を考える上で大変勉強になった。描かれる政治・経済の世界の精緻さと現代との類似が読者に物凄いインパクトを与える。
しかし、気分は悪い。まどろっこしい民主主義やヒューマニズムや弱者と根気良く付き合うことを苦痛に感じることは、誰しも確かにあるんだろうが、その感情を正当化するのは、同時に弱者である自分の首を絞めることだ。その事に多くの弱者が無自覚なのは、本当に何でなんだろ。若者の間でのニーチェ流行りも何でなんだろ。などなど、色々考えさせられる作品。
ただ一言、「”本当に”面白かった」。”本当に”面白いって言える小説は数少ない。まず、考慮すべきなのはこれが1987年に出版されたこと。当時は冷戦があり、資本主義⇔社会主義という二極化した世界にあった(まぁ終結しかかっていたけど)。「ザ・セブン」に描かれているようなアメリカの巨大企業が政治を牛耳るような世界観が描かれていた。日本にも不況の波が押し寄せ、ストライキが相次いでいた。そんな中で「テロ」とい... 続きを読む »
難しかったという面もあるかもしれないが、
トージがなぜ民衆に支持されているのか、よく分からなかったのと、
気に入らない奴は消していくというのが、気持ちがブルーになったので、
途中で読むのを止めた。
気持ちをブルーにさせるという意味では、村上龍はすごいのかもしれない。
しかし、私の頭の中は、ゼロは小室哲哉だった。(笑)
単身赴任の中、自宅の断捨離対象になった。
学生時代から村上龍にはまっていた。
シュミレーションの凄さ、曖昧さについての記述が印象的であった。
もうよう読まないと思い、断捨離。 111009
『限りなく透明に近いブルー』以来避けていた村上龍。久しぶりに読んだ。
7つの企業集団が世界を支配する。アメリカとソ連が世界を共同管理する。
これらのモチーフは壮大だが完全なフィクションとは言えず、現実味があった。
資源のない日本は近くこうなるかもしれない。
民主主義はベストじゃないかもしれない。
鈴原冬二の目指す社会は正しいのかもしれない。
様々な懸念と面白さと後味の悪さとともに、読了。
村上さんの小説を久々に読んだが、1980年代に書かれているのに全く色あせていない。もちろん状況は違っているが、今の話だといわれても全く違和感なく受け入れられる。いうまでもなく、すばらしい書き手ということだ。
【ネタバレ注意】
ファシズム・鈴原トウジを否定したいという気持ちが自分の中にどっかにあって、下巻で滅んでいく姿を期待してたんだけどな。。。明確にアンチテーゼを打ち出せない自分になんだかモヤモヤする。
この後どうなるのか。というのが分からない方が面白いのかな。こんなことが本当にできるのかどうか、こんなカリスマ性をもった人物なんて出るのか分からないけど、人はやっぱり何かを期待してしまうのかも。フルーツはあんまり最後まで好きになれなかった…
GWになぜか一気に再読してしまった。ラストを覚えてないことがふと気になって手に取ったのが運の尽き。。。多分10年以上ぶりに読んだけど,時代がこの作品を遠く追い越してしまっているのが良く分かった。こういうシミュレーション的作品は耐用年数がどんどん短くなるのでしょうね。いや,好きな小説ではあったんだけどね。
人生は決断の連続。
“人生の転機”だとかよく言うけれど、僕たちの毎日はそれこそ
転機の連続で、どんな事でも決断していかなくてはならない。
小さな決断が積み重ねで今の自分が存在していると思う。
自分の事を棚にあげると、現在、決断をせずにいわゆる場当たり的に生きている人が多いと感じる。そんな現状を踏まえると、眼にはこの小説の主人公『トウジ』は非常に眩しく格好よく映りました。
やれやれ、それっぽい事を言ってしまったな。。
正直上巻のインパクトの大きさが目立ち、下巻には目新しい部分があまり感じられなかった。あるシステムを破壊するには何ものでもない新しいシステムなのだということを再認識した。全体的に荒い部分もあるが、それを凌駕するパワーがこの本にはあると思う。
最悪のシナリオの最高の小説。
国、企業、主義、思想、政治、経済。
この小説のような状況になった時に日本はあるかどうか考えさせられた。
内容は難しく、理解するのにはそれなりの知識が必要。ただ、おもしろい。
ミクシイのレビューに「半島を出よ」を載せていたら、通りがかりの方が「『愛と幻想のファシズム』もすごい作品ですよ」と教えてくれました。
というわけで、村上龍作品、2作目です。壮大なスケールと疾走感とパワーのある作品で、上下巻を細々と1週間かけて読み切りました。
著者の最高傑作との唱われているのもよくわかります。バブルまっただ中の1980年代に書かれた、近未来の物語。著者の先見性にびっくりです。
世界では奇妙な動向が相次ぎ、日本でもパニックやクーデターが誘発する危険な展開になってきた。
巨大金融機関と政治結社が前面対決を企てると、こんなに危険になるんだと嫌というほど見た感じがする。
きっと...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

