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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
(250レビュー)この作品は、昭和39年を舞台にしているところに特徴があります。 日本がまだ貧しかった時代ということであり、その時代でなければ解らない貧しさを元に物語が綴られています。 本書はエースが土壇場の状況で最後に投げた「魔球」がもつ意味をめぐって展開される事件簿になっています。 主人公、その弟を含む家族、教師などの「人間ドラマ」 青春文学の一面もある小説です。 高校野球というと「汚... 続きを読む »
1991年に第1刷が発行されてからかなりの年月が経っているのにも関わらず、その年の差を感じさせない作風は流石としか言い様がありません。話は甲子園に始まり、爆弾騒ぎ、第一の殺人事件…とどんどん物語が展開されていきます。武志は自分の信念を持っている人だと思いました。
9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。
主人公である須田武志の気持ちが直接描かれるのは序章だけで、あとは一貫して外からの描写のみ。真相が明らかになるにつれて、彼の真っ直ぐな生き方が浮かび上がってくる。最後には切なさが残る。
東野圭吾の作品で名作といわれるものは子供が犯罪を起こす作品が多いような気がします。そういう意味ではちょっと卑怯ですが、意外性があり、残酷な感じがしないのは作品が素晴らしいからでしょう。母と子の絆、運命について考えさせられました。
1984年第30回江戸川乱歩賞最終候補作品「幻のデビュー作」
発行にあたって、どの程度加筆、推敲されたかはわからないが、
「青春ミステリー」の枠を大きく越えた「新本格ミステリー」、
東野初期作品の中でも秀逸な作品の一つだと思う。
東野圭吾氏の作品ランキングは十人十色どころではなく、
100人いれば100人、読者によって違ってくるとは思うけれど、
「秘密」や「手紙」好きな方にはもちろん、加賀恭一郎シリーズやガリレオシリーズファンの人にも読んでもらいたい作品
2011.10.31読了。
九回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる〝魔球〟を投げた!すべてはこの一球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。背表紙より
東西電機の爆破未遂事件とどうやってつながっていくのか、またエースまでもが死んでしまって、どう話が展開していくのかわからなかったが、意外な終わり方だった。
まあ、どんでん具合が弱いような感じはするけど。
東野圭吾の「回廊亭殺人事件」を読んだり、TVシリーズを観てから、今更ながら推理小説にハマりました。物語が進むにつれて、主人公・須田武志の人間性や生い立ちが次第に明かされていくのですが、どんどん引き込まれていく感じがしました。結末を推理するものの、読めない結末は、やはり推理小説の面白いところです。
須田武志はすごいな。高校生だけど、ぶれない自分を持っている。周りにいたら、すごくなるかひどくなるか極端な影響を受けそうだけど・・・。
推理小説としてのはいつも通り、パズルを組み立てるようにいろんな出来事を組み合わせると完成する構成。自分の知らない時代背景なので、想像の中の舞台街がすごくいびつになってしまった。
初期っぽい作品だけど、わかりやすい大きな伏線と最後まで情報を出さずに進める小さな伏線はいかにも東野圭吾な感じ。
なので途中で真相が予想できても最後まで楽しめた。
ただ、キャラのイメージがたまにブレる時があって「今書き直したらもっと違う感じになるんだろうなぁ」と思った。
大阪からの帰りの新幹線でサラッと読めて良かった。
印象的なプロローグがどのように結末に結びつくのか。 その興味でグングン読ませる。 ひょっとしたらそれが全てかもしれない。いい作品だ。 初期の東野の作品の例に漏れず後味が悪いが。
内面描写を排除してミステリの興趣を高めるのは常套手段だが、 この話に限って、主人公(?)の内面の葛藤や、 犯行場面の描写を克明にしたほうが、より哀しさが際立ち、 小説として効果的だったのではないかと思わなくもない。ドラマにしたら否応無しに感動的な話になるだろう。
その時、魔球を投げた。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

