ローズガーデン

著者 :
  • 講談社
3.11
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本棚登録 : 219
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101875

作品紹介・あらすじ

ミロはエッチな女。村善は裏切り者。そして、博夫は2人の道具。直木賞受賞第1作。

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだことあるかな。
    ミロはやっぱり魅力的。

    桐野夏生のダークな面はないね。

  • 一章目と二章目の印象が違いすぎて、短編小説集かと思いました。一章目要る?と思ったら、書き下ろしなんですね。これ必要だったんでしょうか?一章目(博夫目線)の神秘的なミロと二章目以降の主人公としてのミロの印象が違いすぎてなんか違和感です。これ、シリーズ物なんですね。小説としては読みやすくて面白かったので、2作目以降も読んでみたいです。☆3.5よりの3です。

  • 何か面白い小説はないかと物色していて、桐野夏樹は読んだことがなく、適当に手に取った一冊。特になんということのない、現代小説、という印象。4編収められているうち、ローズガーデン、漂う魂は、ともに細かなディテールでちょっとひっかかるところがあり、不満が残った。他の2編は、まあ面白い。ミロという主人公のシリーズだとは知らなかった。賞を取った作品は機会があれば読んでみるかも知れない。

  • シリーズ物と知らないで読んだ 初めて読んでも面白い 他のシリーズも読もうと思った

  • OUT以来の桐野夏生作品 
    1話目でくじけたけれど、その後はらしい構成の話。シリーズものということだけど、特に前後の話しがなくても読み進められる。ミステリーをしては面白いけれど、背景がハードかも。

  • シリーズだったのかあ。「独りにしないで」の伏線が面白かったな。「ローズガーデン」は楽しいけど、異色、と思ったらこれだけ書下ろしでした。

  • 村野ミロシリーズの短編集。4つの短編。何かミステリーっぽくはなく、普通のお話の感じ。特に最初の話は博夫が語り手になっていて、ミロと知り合ったときのことが書かれている。ここに書かれたミロはトリッキーな感じ。お父さんと寝てたなんて、村善がそんなことするわけないだろうと思う。でもミロはなぜそんなことを言ったのか。博夫はなぜロリコンと言われるようなことにはまったのか。分からん。最後のSM女王の話は切ない。そうまでしてお金を貯めて、恵は本当は何をしたかったんだろう。

  • ミロシリーズ。

    亡くなった夫、博夫視点の若い頃のミロが描かれる。
    まあ、普通じゃないとは思ってたけど、ちょっとエキセントリックすぎるな・・・

    今までのミロが、この娘?とちょっと違和感もありつつ。
    だってこんなイっちゃってる子の行く末としてのミロは割と普通な気がする・・・

    しかし、どうしても危険な男に惹かれて、結果失敗する性格は、
    このあたりから始まってるのかもね。

    ミロ目線から描かれる、博夫と、この若い頃の二人が、
    あまり重ならないのだが・・・

    なにしろ、ミロは探偵に向いてないね(笑)

  • 探偵ミロシリーズ。短編集。
    ミロの生い立ちも描かれているし、探偵を必要とするそれぞれの人物の人生模様に興味がわく。

  • タナトスとエロスの真ん中。荒れた庭に薔薇の対比。自分に無かった視点なので、新鮮で面白い。というかシリーズ物だったんですね……。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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