- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062133685
感想・レビュー・書評
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それぞれの場所、人。
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夕陽くんの純粋さ、まっすぐの瞳(見てないけど笑)、それらがすごくうらやましくていいな、と思う。もう色んなことを純粋に受け止められない年齢なんだと痛感。痛いなあ(笑)でもこの本を読むと、そんな純粋だったころを思い出せるような……思い出したくないような……。純粋な心を失った人は、ハッとするのかな。
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14歳の男の子なんてリアルには知らないけど、夕陽くんはいい男になりそうだな。20歳の雪枝さんは15歳のサトシを拾ってそのまま暮らしちゃうし、夕陽くんにまで何を企んでるのやら…。
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中学生の男の子視点の物語。
日常と非日常を行き来する。
この少年は自分が十分恵まれているということを
自覚しているからいいと思う。
だからこそ非日常の世界に足を踏み入れたくなったのだろう。
人間はないものねだりだよなあ。
雨の描写がとても好き。 -
初めて夕陽が雪枝の家を訪ねる日、押入れの中には、後ろ手に縛られた聡がいた…。不安と希望の間で揺れる、青春の物語(「BOOK」データベースより)
私立中学に通う夕陽、担任の友人だという24の雪枝、15でその雪枝に拾われた聡。
普通に生活していれば接点もないようなこの3人。
彼らが出会った時から始まるちょっと変わった青春物語。
全体的にみるとやや印象は薄め。
『青空チェリー』や『日傘のお兄さん』の頃の、初期作品のきらめきが、少し薄まったような気がします。
ただ細かなエピソードなどは、「やっぱりうまいなー」と思わせられるところが多くあったので、その点はさすがといったところでしょうか。
大人びて、でも年相応に生意気なところのある夕陽君は好みだったな~。 -
豊島さんの本を読むのは2冊目だけれど、やっぱり豊島さんぽい話。
非常に突拍子も無い変わったストーリー。
でもこれが豊島さんの持ち味かと。
ただ、それについていくのは結構大変です…。 -
この出だしでこの設定ならこんな展開?と思ったら全然違ってた。
若干現実味がないが(あったらコワイ!でもないとも言い切れない)
登場人物それぞれに感情移入しながら読めた。