キング&クイーン (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社
3.06
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本棚登録 : 942
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162234

作品紹介・あらすじ

ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。六本木のバー「ダズン」で働いていた彼女に、行方をくらましていた元チェス世界王者の"天才"アンディ・ウォーカーの警護依頼が舞い込む。依頼者の宋蓮花は、「アメリカ合衆国大統領に狙われている」というが…。『ジョーカー・ゲーム』シリーズでブレイクの柳広司が満を持して放つ、絶品書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 「ジョーカー・ゲーム」で、一世を風靡した柳広司さんの作品。


    元SPの女性のバーテンダーが、警護の依頼をされる。


    軽くて、さくさくと読みやすい!
    その点ではよかったが、どうしても「ジョーカー・ゲーム」シリーズを思い出してしまい、あまりカラクリがなくて期待はずれかな・・・という感じです。


    チェスのウンチクがかなりあったので、一度やってみたいな、という感じにはなりましたが。

  • 弟に借りた本。
    完全に騙された。最後の最後まで気付かなかった。この感覚、なんだか久しぶりです。

    推理をするって点ではそんなにひねりもないけど、やっぱりこの騙された!!って感覚が売りなのかな。
    サクサク読めたし、面白かった。
    チェスのことが少しでもわかれば、もうちょっと楽しめたんだろうか?

  • 国際的謀略サスペンスかと思ったら、案外と読みやすくミステリでした。スリリングな展開でどんどん読み進んだら。……そんな仕掛けがっ!? もちろん、多くは語れません。
    元SPのヒロインはかっこいいし、「天才馬鹿」チェスプレイヤーの彼もなんかいいキャラですね。もちろん、身近にいたら困りそうですが。見えない犯人の狙いもなかなか読めず、どきどきしっぱなし。
    だけどチェスって、かっこいいのだけれど。少し恐ろしくなってしまいました。半端な才能は、ないほうが幸せなのかもしれませんね……。

  • 2010/06/02

    即買い、即読了。柳広司の「期待値」を下回る作品。安奈より首藤主任を主人公に設定したほうが、柳らしいダークな持ち味がいっそう出たのではないか。

  • 2010/6/13

  • サクサク読めるが、人物の説明に大半が使われているので、内容が濃いとは言い難い。

  •  元SPでバーテンダーの冬木安奈にアンドリュー・ウォーカー(WO)の護衛を蓮花に依頼された。
    WOは世界的な天才チェスプレーヤーで、幼少の頃に五十面指しイベントで屈辱を受けたアンドレア・
    ノーマン(AN)に命を狙われたのだった。
     暴力団のチンピラを雇って襲わせたのはダミーでANが拳銃を発砲したがSP時代の上司の協力を
    受けた安奈が阻止した。
     息つく間の無い展開の・・・には程遠い、チェスのウンチク疲労の退屈な物語だった。

  • 2018/12/04読了


    前にどこかで似たようなエピソードがあったような、、、
    と思ったらあれだ。チェスのフィッシャー氏。
    某氏をモデルにしているだろうストーリー。
    元SPの安奈の推理力と、不愛想だけど絶対に約束を守って見せるという信念の強さに
    強い女性像あり。こういう主人公はかっこいいし、惹かれてしまう


    キング&クイーンのタイトルとは
    ラストの女性のこともあるけれど、ウォーカー氏と安奈の対立もとい関係ともとれるかも。
    各人の過去話が何層にも重なり(うちミスリードもあるが)
    安奈目線だけでないのも併せて、物語がとても面白い構造をしている。
    きっとチェスの知識があったらもっと別の面白さがあったのかもしれない。


    最近柳さんのおかげで推理物を楽しく読めている。ほかにもいろいろ読んでみよう。

  • 柳広司の書き下ろしです。
    ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの女性が偶然働き始めた六本木のバーに舞い込んだ元チェス世界王者で天才の身辺警護!アメリカ合衆国大統領に狙われている!?この世で起きていることは、すべてチェスで解決できる?!など(笑)登場人物の背景が細かく描かれているため、少し想像を働かせるという面白味は少ないです…最後の結末は…

  • 103:「ジョーカー・ゲーム」の渋さが好みだったので、こちらも手にとってみましたが……はい、見事にしてやられました! わたしまけましたわ! けど、この騙され方はすごく気持ちよかった。そのくらい見事な視点の転換で、悔しいから負け惜しみも込めて、もうちょっとアンディの伏線とかあったほうがよかったなーとか思うのですが、もしかしてちゃんと伏線あったのかなあ。呼び方の違いしか気づかなかったのですが。ああ、悔しいー! でも、途中でトリックがわかれば興醒めだから、私はこうして作者さんに騙されて「ああー!」ってなるのがけっこう好きだったりします(笑)

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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