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この作品からのみんなの引用
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でも、記号なんて、金魚すくいの紙の網みたいにさ、きっと、いつかは破れてしまうだろう。たぶん、それを心のどこかで期待している。金魚すくいをする子供だって、最初から網が破れることを知っているんだよ」
― 286ページ -
「大人になるほど、こんな素敵は少なくなる。努力して探しまわらないと見つからない。このまえ、君は科学がただの記号だって言ったけど、そのとおりなんだ。記号を覚え、数式を組み立てることによって、僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう?そうしないと、新しい不思議が見つからないからさ。探し回って、たまに少し素敵な不思議を見つけては、また、そいつらを一つずつ消していくんだ。もっともっと凄い不思議に出会えると信じてね……。
― 286ページ -
「今でも、何か不思議なことに出会うと、僕は、自分の知らない法則だと思うことにしている。ときには、世の中の誰も知らない法則かもしれない」
― 286ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(275レビュー)
こうやってシリーズを読み続けながら、
「起きている事象に意味がないものなんてない」
って、(ずっと昔にもそんなことを思ってはいたのだけど)改めて思うところがあるなぁ。
森博嗣S&Mシリーズの第6作
S&Mシリーズは犀川と萌絵の理系コンビが主人公だ。二人の会話はテンポが早いし、哲学的で難しい。ただ、それがとても心地よい。淡々とした会話からなぜか温かみを感じられる。そんな不思議と引き込まれるような作品が森博嗣の特徴だとおもう。この幻惑の死と使途はそんな特徴が強くでた作品だ。また、毎回毎回トリックの見せ方がすごく上手い。今作ではミスディレクションという言葉で使われていたが、このミスディレクションがずいしょにちりばめられていて、最後のすっきり感がほかのミステリーをはるかにしのいでいる。第一作のすべてがFになるの衝撃がすごくてついに第6作まできたが、どの作品もとても面白い。また、なかなか進展しない犀川と萌絵の恋愛もちょっと注目。
S&Mシリーズ7作目。ミステリ好きで手品好きな人って多いんじゃないかなぁ。
運転するときには見えないからと黄色い車を買っちゃう犀川先生すげえ。いや、確かにそうだけど。
解説を引田天功がしていて驚いた。
S&Mコンビ第6弾。
天才マジシャンがショーの最中に殺害された。
トリックの上に重ねられたトリックの謎を追う物語。
前回の『シリーズの中で一番好きな作品』更新です。
私にとってこのシリーズが面白いのは、「事件の謎」と「動機の謎」、
そして「なんかの謎」があるからです。
なんかっていうのは期待感とかすっきり感です。
本作品でもトリックが重複してさらに謎が深まるのは面白いっす。
そして萌ちゃんと犀川はもういい関係じゃないですか。
そして国枝先生からまさかの行動が!?
最後に引田天功の解説もある小説というよりショーとして楽しめる作品です。
森博嗣を読み進めて7冊目。
「幻惑の死と使途」は奇数章しかないという独特な巻。
今回の書評はプリンセス天功。
つまりマジシャンとかマジックとかが出てくるんですよ。
なんだか単に殺人→推理→解決というだけでない、森博嗣が好きです。
扱う世界やそれによる物語の運び方、今回は本当に幻想的でした。
大きなナゾ(犯人は誰なのか)というのはもちろん重要なのですが、
その他のちょっとしたエッセンスがおおおお!という感じなのです。
さらにはいつも書きますが、人間が魅力的で。
シリーズならではの登場人物の変化も楽しい限りです。
さて、もう次の「夏のレプリカ」に入っています。
まだまだ驚かせてくれることを楽しみにしてます!
奇術を題材にした完全なマジカルミステリー。
謎が謎を呼ぶ話の真相に興味を持ちつつ読んでいった。
かつてデビット・カッパーフィールドを生で見たときの興奮が蘇ってくるようだった。
章立てが奇数のみ、というのも新しい形で面白い。
ミステリーを読んだというより、かつての思い出を思い出させてくれたことに感謝する。
森先生、ありがとうございます。
やりとりは大変好みでおもしろいんだが、いかんせん長い。
新車関連の先生には笑かされた。気にするんですね、新車だってこと。ちょいちょい普通の人っぽくてかわいい。
しかしこのトリックはひどいだろー。
国枝さんがちょっとずつオモシロい、
S&Mシリーズ第6作。
奇術に引っかけて奇数章しかありません。
物事は、簡単に考えることのほうが難しいのです。
難しく考えることは、誰でも出来ます。
ましてや、様々な思い込みをしていると単純に考えることは一層難しくなります。
この作品でそう思わされました。
また、「名称」についてはとても面白い考察があります。
こちらも追ってみるとよいと思います。
S&Mシリーズの6作目。
『夏のレプリカ』と同時期に起きた殺人事件で、この『幻惑の死と使途』には奇数章、『夏のレプリカ』は偶数章しかない。章ごとに交互に読むとちゃんと繋がるように書かれているが、読んでいて混乱してしまうだろう。実際にやってみたが謎解きどころではなかった笑。
森博嗣のミステリィでは「殺人事件の同期なんて知ったってどうしようもない」というスタンスが多いけど、今回はその同期に注目している作品で珍しいと思う。
【目次】
第1章:奇趣の予感
第3章:奇絶の舞台
第5章:奇怪な消失
第7章:奇想の裏舞台
第9章:奇巧の仮説
第11章:奇端の幕間
第13章:奇抜なサービス
第15章:奇術の使徒
第17章:奇跡の名前
解 説:魅力はミスディレクション
引田天功
シリーズの中でも個人的には屈指の名作。
というか、凄く好きなシーンがあるので推してますw
クライマックスで珍しく大声を張り上げる犀川先生が好きなのです。
結末と真相もこのシリーズの中では一番ロマンチックだと思う。
萌絵が自分で推理し始めた。
マジシャンのお話。
犀川先生はどんどん哲学めいてきたけど、実はそうじゃなく人間くさい性格なんだよ、って暗に匂わせ始めました。この後の本が楽しみ。
「大人になるほど、こんな素敵は少なくなる。努力して探し回らないと見つからない。このまえ、君は、科学がただの記号だって言ったけど、そのとおりなんだ。記号を覚え、数式を組み立てるこによって、僕らは大好きだ...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

