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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「戦争の痛みを実感できる奴なんてひとりもいない。反対って唱えてりゃ、自分たちは安全だって思い込んでる。(略)そんなのは本当の平和じゃねえ。嫌なものを見ないようにしてるだけだ。そうじゃなくって、そういう辛い現実があるってことを認めて、ちゃんと備えて、その上で考えていかなきゃ…。生き残るためには戦う、でも一瞬でもいい、自分たちは撃つ前にためらうんだって覚悟で、みんなが自分の身を引き締めていければ…そのとき、日本は本当の平和国家になれるのかもしれない」
― 331ページ -
「そうした不幸を食い止めるために、我々の存在がある。(略)しかし我々は、その力を維持するために、本来の目的を忘れるという過ちを犯してきました。きれいごとでは済まされないという理屈に慣れすぎて、本質を見失ってしまったんです。(略)そうして不感症になってしまえば、後は死んでゆくだけだとわかっていたはずなのに、過ちを正すことができなかった。嘘でもいい、勘違いでも構わないから、正義を実践してみせるという気構えがなくて、なんのための人、なんのための力なのか…」
― 199ページ -
過半数の同意を得られなければなにもできない民主主義の構造は、政治の本質を国民の意思ではなく、議会工作に置く歪みを必然的に生じさせる。日本においては、伝統的に培ってきた談合体質が派閥間の利害調整ばかりを巧妙化させ、政策が票田たる企業体のためだけのものになった結果、党や派閥の利益に直接結び付かない外交や防衛問題については、無難で最大公約数的な、その場しのぎの政策しか打ち出せなくなっていったという節がある。
― 21ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(183レビュー)ダイス3部作のラストを締め括るエンターテイメント大作。映画観てないのだが、これホントにぜんぶ映像化したのだろうか。海上自衛隊はさることながら陸空も全面協力しないと、いや、それにしても忠実に再現するとなると日本で作るのは不可能に思える。
現代の日本を舞台にして戦時モノ・兵器モノを見事に書き切っている。登場人物の背景の設定も違和感が無く、物語の後半になるまで主人公も含めて誰が悪者なのか少なくとも自分には読めなかった。
軍隊とか戦争物の本は、硬いイメージがあったので敬遠していたのですが、予想以上に面白かったです。色々と強引な箇所はありましたが、あまり気にせずに読み進めることが出来ました。最後はとても爽やかで良いですね。
おもしろかったー!
話の深さ・読み応えといい、最後の終わり方といい、文句なしです☆
熱いエンターテイメント!
こんなに多くの人の視点で次々状況が描かれる小説は初めてかも。
その分、ほぼ全てのキャラクターに感情移入ができて、より重層的に物語を楽しめた。
日本じゃなくハリウッドで映画化してほしいな~。
仙石と行が東京都民一千万を救う、宮津艦長も最後は常識ある人間だった、それにしても最後の仙石がよかった終章の千葉の海岸での仙石と行との海の艦船に向かって叫ぶところが上巻の出だしに繋がっているとは?
首都への大規模テロが迫る中、それを政治に利用しようとする政府。それを見透かしたようなテロ犯。終結に向けて二転三転するストーリー。ここまで引き込ませるストーリーでありながら日本人の外圧に対する無関心さを改めて考えさせられました。戦争がいけないことは子供でもわかるが、大人までもがそれだけの認識で良いのだろうか。日本の将来のためにもあの戦争の時代をもう一度考えてみる必要がある。
ドキドキしたけど面白かった(ノω`*)。まぁ面白いというより、やっぱり良かったという言葉しか見つからない!!。映画は随分は省略してたんだね。断然、原作を読むべきだと思った(・Д・*)。長かったけど、読めてよかった☆。
読んだ直後なので、何かが胸につかえて言葉にならない。つながり、離反、絶望、死、怨念、勇気、薄氷、つながり、希望。断片的な言葉が思い浮かびます。
少しまとまったところ言葉にすると、怒りや怨みで傷ついた心から、また立ち上がり、自らを癒す事で他者にも勇気と尊厳を与える、そういう姿勢をこの本が示してくれているように思います。途中何度もつらい場面に遭遇し、その度にこちらも心の底から錐でえぐられるような痛みを覚えましたが、それを耐えても読み進める価値がこの本にはあると思います。
この手のミリタリーサスペンスは、登場する機械/兵器群の詳細かつダイナミックな描写において特に理数系読者の多くには一定の支持を得られるように思う。
一方、この作者の社会的な主義主張は作品間でほぼ一貫しており、そのような主張に対して共感/反論出来る人にはまた違った読み方があるのかもわからない。
純粋にエンターテイメント小説として読む分には終戦のローレライの方が楽である。
今ふと目に留まったんですが・・・2002年か、これ書かれたの。自分が最も多感だった時ですね。その時読んでたら・・・今頃自分はダイスの一員♪ ってくらい影響力あるでしょう、この下巻は。 上巻ですべて暴かれた本性(船長=密通者、おっさん=やっぱりいい人おっさん、青年=ダイスサイドの工作員、等々)を元に話がどんどん進みます。 駅に着いても電車降りられないくらいヤメラレナイトマラナイ。如月がっ!... 続きを読む »
移ろい行く心情。いつだって発端は特別でもなんでもないようなことで。
武器説明は馴染みなく読みにくいが、精緻な描写はいとも簡単にその光景を描き出し映画でも見ている気分。洗練された優秀な工作員だけでなく...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

