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(194レビュー)
命をかけて守るべき人が君にはいるだろうか。
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿(かくま)い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。 出版界の話題を独占した必涙の処女作。
・レビュー
王道といえるタイプの小説だが、だからこそ面白い場面も多い。
非常に丁寧な書き方で、読者は非日常の世界ながらもイメージしやすい。
2008年06月14日 09:24
珍しく国家権力もの。
率直に言うと「出版界騒然!」「号泣必至!」は言いすぎ。
だって軸だけ取り出すと、 ”敵から恋人を守りならが逃げる少年と、少年とであったことで生きる希望を取り戻した中年の話” 。
全然面白みなし。このままだとTHEありきたり。
ただ、これに「北朝鮮」「永田町」「警察上層部」「宗教団体」「地下組織」「極秘陰謀」・・・このあたりの要素を放り込んでかき混ぜると、一気にラージスケールストーリー風に変身。
そしてスケールを巨大にすると矛盾は出てくるもので、ラストシーンなんて突っ込みどころ満載。
桃山ってただの元マル暴だよね。ヘリに船に銃に・・って相当な潜在能力があったんだね。
亡国のイージスは難ありながらも割と好きだったんだけどな。
私が読書にはまるきっかけとなった本。
友人のおすすめで、元々読書が嫌いではなかったので、なんとなく読んでみました。
すると、
福井 晴敏さんの世界観に、
SFの面白さに、
そして何より本というものの面白さに、
どっぷりとはまってしまいました。
普通では体験できない世界、人生、出会い、そんなものが体験でき、そしてそれらが新たな価値観をもたらしてくれる。
それが本なのだ、ということに深く気づかされた本でした。
福井晴敏氏特有の圧倒的なシナリオ背景の描写も然ることながら、タイトルの「川の深さは」というフレーズがキーとして作用することで、各登場人物たちのヒューマニティがうまい具合に作品の深さを押し上げている良作冒険ミステリー小説。
福井晴敏の作品は『終戦のローレライ』『亡国のイージス』『Twelve Y.O.』と新しい作品から順番に読んできました。
本作は『Twelve Y.O.』と連作となってます。
デビュー作なので他の作品と比較してしまうと、文章力はやっぱり落ちます。
話のパターン、登場人物のタイプも他の作品とほぼいっしょ。
言いたいことは分かりますが、そろそろ次回作では別ジャンルの話も読んでみたい。
まあ、十分に楽しめますが。
はじめての福井節 私にとってはガンダムとか戦国自衛隊のイメージが強い(=あまり好みではない)作者だ。 予備知識なしで読み始めた作者の処女作は、最初写実的過ぎて読み疲れると思った。 マークIIとかマルチプランとかOS2とかフロッピーディスクとか、少し前の時代を感じさせる背景に少し違和感もあった。 しかし、読み進めるとそうした贅肉や雑感がこぼれ落ち(自分の視界から外れだ... 続きを読む »
福井さんの作品は初めて読んだ。
テレビで少し亡国のイージスを見たことがあったので。
一気に読めたし主人公を応援できた。
この作品のおかげで続編?のTwelve Y Oが読みたくなった。
作品の紹介
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた地下鉄テロ事件の真相が教える、この国の暗部とは。出版界の話題を独占した必涙の処女作。
福井春敏の実質的なデビュー作は、作者の得意とする日本の国のあり方を問うているようなアクションミステリー。論文調の文体はその雰囲気を重々しくさせている効果がある。
Twelve Y. O.に続いては、福井晴敏の処女作「川の深さは」。作品のストーリー的には『川の深さは』⇒『Twelve Y. O.』⇒『亡国のイージス』が正しい順番だが、出版されたのは順番は異なる。福井 晴敏の作品は、全てにおいて一貫したテーマをもっている。それが作品の連続性とあいまって、社会に投げかけるメッセージ性がとても強いように感じる。亡国のイージスの前には必ず読んでおきたい作品。
冒頭は自己の暗部を見つめ直す自然主義文学かと思ったら
終盤は荒唐無稽な冒険小説だった。
まったく別の作品だと言っても良いくらいの落差を感じる。
それでも文章は処女作にして非常にレベルが高く、国家論だとか人生論だとか引き込まれてぐいぐいと読まされてしまう。
実際にあった宗教団体のテロなどを踏まえてリアリティに徹した前半とありえないだろうという展開が目白押しの後半。
どちらに共感できるかで評価が分かれそう。
他の作品にも興味はあるが、長編が多くて少々敷居が高い。
アクション映画のような内容。
ストーリーとしては面白く、合間にある恋愛や友情(?)も読んでて世界観に惹かれます。
ただ文字数が多い事、またアクションのシーンの表現がいまいち分かりにくかった点が少し残念。
映画にしたら面白いと思う!
元警官で今はぐうたら警備員の桃山。何者かから逃げている保と葵をかくまり助ける。保は「彼女を守る。それが任務」という。保はかっこよくて潔くて痛々しい。桃山は人間臭く情熱的でかっこいい。
物語前段、主人公桃山の目的を失った怠惰な生活とその根底 に流れる気持ちに共感でき、人物像に深みを持たせている。
金谷が彼に感じる恩とそのきっかけのエピソードも然り。
日常に埋没していてもいざと...
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