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この作品からのみんなの引用
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どうして、大人って子供にものを隠そうとするのだろうか。絶対に変だ。僕が大人になったら、子供には正直になんでも話そうと思う。わかっても、わからなくても、話さないよりはずっと気持ちが伝わるし、少しでもわかることが、子供には大切だと思うのだ。
― 216ページ -
「世の中,トリックだらけだよ」伯爵は言った。
「たとえば,どんなトリックがある?」僕はきく。
「そうだね」伯爵は鬚を触る。「まず,子供たちに,大人は偉いと見せかけている,これはなかなか大掛かりなトリックだ」
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「私は、仕返しが悪いと言っているんじゃないよ。いいかい、もう二度とそんなことは起こってほしくない、ともし真剣に考えるのならば、今牢屋に入っている犯人を殺すか殺さないか、なんてことは問題じゃない。それよりももっと大事なことは、これから、それと同じようなことをするかもしれない人間に注意を払うことだ」
― 114ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(112レビュー)
子供がワープロで書いているという設定で進められているので、恥ずかしいくらい読みやすかった(笑)
事件としては卑劣なものだけど、やわらかい文章で書かれていて進むペースもほど好い感じでした。
ラストには子供ならではの傷の負い方を絡めたどんでん返しなものになっていて、本当はよくある変質者の動機の話だと理解できて面白かったです。
極めてソフトな筆致で、色々と考えさせるように仕向けられる。子供目線で語られるストーリーが素直な感じでよかった。
小学校高学年ぐらいで読むといいんじゃないかな?あと、脳みそ凝り固まった大人にも読んで考えて欲しい。
あと、解説はもうちょっと頑張れ。
全く持って森さんらしくない作品であって、森さんらしくもある。
子供向けと最初は構えてしまうけれど、
語り口は変わらずにいつしか大人に向けても訴えかけているものがあり
あれ?本当いつの間に?という感じ。
人間の犯罪意識や道徳的観念を
疑いもしない部分、感覚的にはやわらかい部分から
ほぐされるから改めて考えるきっかけになりやすい。
純粋に好き、の一言。
小学生の“僕”が出会った不思議な大人・伯爵。彼は自分が探偵であるというけれど、どうも怪しい。
しかし“僕”は、どこか惹きつけるものを持った伯爵の弟子になったり、理不尽なクイズを出されたりと、楽しい夏休みを過ごしていた。
ただひとつ、友達が次々と行方不明になったことを除いては。
言葉の意味とか、世間の矛盾をしっかり「不可解だ」と主張する、少々こまっしゃくれた子供が主人公。
『ペンギン・ハイウェイ』のアオヤマ君も近いけど、アオヤマ君の方はなんとなく可愛げがあるからなあ。
最後の最後、種明かしで出てくるほんの一文が、この物語のなかで最も嫌な味のする部分かもしれない。
夏なのに全身黒ずくめの怪しいおじさん。いつも白いシャツとスカートを着ているチャフラフスカ。『伯爵であり、探偵』と『秘書のようなもの』との出会い。それからすぐに、僕の友達が消えていく。僕らの秘密基地には謎のトランプカード。次に狙われているのは、僕らしい。伯爵が僕の町に来た理由は?友達を襲った犯人は一体? 主人公の馬場 新太がワープロで日記を綴る。こどもの視点から描かれた日常に起きた事件は、とて... 続きを読む »
2011/8/11読了。
森博嗣の中では読みやすい文章であると思う。子供の視点で描かれているというのがその理由の一つであろう。曖昧な返答やちょっとした嘘といった、子供には理解できない”大人の事情”の描写の仕方がとても興味深かった。
また、結末は驚くべきものだったが、この著者はこういうトリックを仕込むのが本当にうまいとあらためて感じた。
どこにも救いのない、どこまでもシュールな
大人向け絵本とゆーカテゴリの中で生まれた一作。
多くは語れないなと思った。
ただ、少年が自称「探偵伯爵」と名乗るへんなオッサンに出会う。
その時少年の住む町では子供を狙った殺人事件?誘拐事件が
多発していた。。。とゆーこと。
一言。シュール。それしか言いようがない。
とても面白かった。
主人公の少年や、探偵伯爵の台詞が昔読んでいた森博嗣さんの理念そのままのようで非常に興味深い。
森博嗣さんはあまり小説で自分の考えのようなものを出さない方だと思っていたが、このような作品にあえて自分の理念のようなものを多数散りばめたことが、非常にうまいなぁと思った。
それによって読者は、子供の書いた文章という文体というフィルターを通して世の中を鋭く抉るような話を読むことになるので、非常に純粋で非常になんというか、油断できない状態で読む進むことになる。
適切な語彙がうかばないが、とにかくそう感じた。
一筋縄のお話ではない。
もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。それが、ちょっと変わった探偵伯爵との出逢いだった。夏祭りの日、親友のハリィが行方不明になり、その数日後、また友達がさらわれた。新太にも忍び寄る犯人。残されたトランプの意味は?探偵伯爵と新太の追跡が始まる。
新太が夏休みに出会った、風変わりなおじさん探偵伯爵と親友ハリィの行方不明事件を追う。
今まで読んだ理系森小説と雰囲気が違い、なんだか難しくなくサラサラと読めた。子供が書いているという設定だからか…
オチが蛇足すぎて気分が悪くなるレベル
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

