白洲次郎 占領を背負った男(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762601

作品紹介・あらすじ

少年のようにスポーツカーをこよなく愛した一方で、戦後いち早く日本の経済的独立を目指し通商産業省創設に奔走。ところが創設後はすっと身を引く。全てが次郎の「紳士の哲学」であった。エッセイスト白洲正子とともに過ごした彼の人生を膨大な資料を基に解き明かす必読の白洲次郎評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 日本人としてとても学びのある良書だと感じた。戦後のマッカーサー率いるGHQ占領下で日本の将来の為暗躍し、外交の場においても前に立って奔走。特にGHQ民政局との憲法作成のやり取りは悔しささえ覚える。米との関係性は今でも通ずる部分があるんだろうな。

  • 英語勉強したいなぁ

    電気 エネルギー 鉄鋼 通産省
    おいおいおい 日本を動かす人って本当にいるのか

    それにしても 政治家 2世3世が多いなぁ

  • この本は白洲次郎の伝記的小説ではあるけれど、日本国憲法(象徴天皇)、日米講和、日米安保の背景を知ることができるとてもよい歴史教科書だと思う。

    そう思えるのも、これらをまとめるために次郎が深く貢献しているからに他ならない。

    これだけ日本の復興と外交政策について「今」どうあるべきかを考え、実行して来たにも関わらず、結局大臣にもならず、公職にも就かなかった。

    そうしなくても一国の総理を動かし、国の舵取りをできるのだから、金や権力が欲しいのでなければそんな必要は無かったのだろう。

    坂本龍馬や勝海舟と同じダンディズムを感じる。

    しかし歴史や物語はケイディスのようなヒール役が登場すると俄然ドラマティックになるものだな。

  • プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。プリンシプルに沿って突き進んでいればいいからだ。そこには後悔もないだろう。上巻とは違い、下巻は次郎の活躍が満載。特にGHQとの闘いは感動さえする。吐き出されるセリフは的を得て、そしていちいちカッコいい。自信を失った時は、喝をいれる為再読したい。

  • 「能力主義」「実践主義」「作品主義」こそプリンシプルとすべきと留意。
    次郎という男から生まれる一種のダンディズムを、エピソードと共に書いている。
    怖気付いている、人間関係の軋轢などは、プリンシプルに従えばそれは取るに足らないものだよにゃ。

  • ブックオフ一宮尾西店にて購入

  • カッコいい の一言

  • 久しぶりにこういった本を読んだ。
    あまり詳しくなかったが白洲次郎という人物像と過去の歴史を知ることができてよかった。
    想いを持った行動でなければ世の中は変わらないと言う良話

  • 生き様がカッコ良すぎて、他の本も読みます

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著者プロフィール

昭和35年12月24日愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)、『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』『佐治敬三と開高健 最強のふたり』(以上、講談社)、『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)、『胆斗の人 太田垣士郎―黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)、『本多静六―若者よ、人生に投資せよ』(実業之日本社)などがある。

「2022年 『稲盛和夫伝 利他の心を永久に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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