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この作品からのみんなの引用
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昔みたいに課までご飯を炊いて、七輪で魚を焼くというようなことをしているときは、家族全員がきちんとルーティンを間持つ生活をしていないと暮らしていけない。そうするとなんというか、生活がもっとゆったりと平和なんですよ。ルーティンを守って暮らしていると、一日が長いんです。
― 267ページ -
僕の思いつきですけれども、ルーティンを守ることです。日課を崩さない。意外かも知れませんが、都市化のもたらした一番の大きな変化は、人々が日課を守らなくなったことだと思っているんです。僕が子どものころ、父親は毎日同じ時間に同じ電車で帰ってきました。家には電話がなかったですから、(中略)遅くなる時は朝出かける時に「今日は遅くなるから晩御飯は要らない」と言って出かける。だから夕方から雨が降ってくると、子どもたちは傘を持って駅まで父親を迎えにいったわけです。何時の電車で帰ってくるかわかっているから。
― 266ページ -
学びというのは、自分が学んだことの意味が理解できるような主体を構築してゆく生成的な行程です。学び終えた時点ではじめて自分が何を学んだかを理解するレベルに達する。そういうダイナミックなプロセスです。学ぶ前と学び終えた後では別人になっているというのでなければ、学ぶ意味がない。
― 178ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(128レビュー)
最近の若者は..
と、頭ごなしに批判するでなく、
冷静に考察した一冊。
これで内田さんのファンになる。
こうして俯瞰しつつ、論理的に組み立てられる人間に、
自分もなろう↑
現代の若者は学ぶことや働くことから逃避して、自ら下流を目指すという、恐ろしい現代志向を解明した(かもしれない)怪著。「自己決定・自己責任論」の欠陥、下流志向というイデオロギー形成を促す消費主体の自己形成とは? 「“学ばない”ための真剣な努力」という恐怖。
(「BOOK」データベースより)
なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向から受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。「自己決定論」はどこが間違いなのか?「格差」の正体とは何か?目からウロコの教育論、ついに文庫化。「勉強って何に役立つの?」とはもう言わせない。
日本の子供たちはなぜ学ばなくなったのか。自分自身にとてもあてはまるところがあって感心してしまったが、一方でちょっとショックだった
読んでいくうちに気付いた言葉があった。それは「情けは人の為ならず」。 今の社会というのは、今この努力をしたら、すぐにその成果を等価交換として得られなければならない、という考えが基本となっている。このビジネスライクな「ゼロ時間市場原理」を全ての生活活動の基本としている所から、様々な歪が生じている、というのがこの書の考えだ。 しかし、「学習」や「貢献」といったものをこの公式に当てはめることはできな... 続きを読む »
学ぶこと、働くことをしなくなっている現代人の考え方を著者独特の観点から分析し改善するための方策を提示している本。
ところどころ、「そーなんかなー。飛躍しすぎでは?」と思うところはあったけれど概ね納得できる内容だった。特に学びの意義とは学びながら理解・体得する時間的な作業であるというとこは自身の経験を踏まえても納得できる点だった。
学ぶこと、働くことに意義を見いだせない。そんな人は手に取ってみては。
相方に借りた。
釈然としない部分もあるけども、面白かった。
相方の考え方は結構これに影響受けてるのかな。
自分は普通科高校だったから、という理由だと思いたくないのだけど、疑問に思う/不思議に思うアンテナが低いなぁと思う。悩ましい。
もっとちゃんと生きないと
※本の感想はあんま関係ない
本の書き出しは、
「学ぶことや労働することから逃走する人々が生まれつつあるけれども、その外部要因を明らかにする&そーいう人々が増えると日本の先は暗いから対処法を考えよう」
と始まります。
しかし、そもそも論の前提条件である「逃走する人々」の存在や定義に、客観的かつ定量的なデータがないままにグイグイ話が進むんで、
そういうアプローチに慣れてない私は、激しくコケてしまいました。
どういうセグメントの人の内、何割がそういう傾向にあって…その値は有為かそーじゃないかと前提条件決めてやらないと、
以降の主張って著者の妄想じゃん! と思いました。
それとも、綿密に定義や数値化するまでもなく、そういった傾向の人々はすでに顕在化しているのが明らかだから割愛ってことなのかな。
”現代社会の刹那性”を教育と労働の面から語ってくれてる感じ。
ここまで深く掘り下げてないけど(掘り下げれるわけもないけどw)なんとなく考えてたようなことが述べられていたのでよかったです。
ところどころ反論したいとこあるけど概ね納得できました。
さすが樹先生です。
第4章のQ&Aが結構おもしろかった。
”親密圏の構築”ってのがいいよね。
深すぎず浅すぎず、そんな感じ。
第一章 学びからの逃走 「等価交換」でものを考えるこども。自分が支払う【苦役】に対してどれだけの【対価】が支払われるのかを考えている。これは、労働主体ではなく消費主体として自己を確立していることに起因する。 「シックス・ポケッツ」がもたらす消費主体としての自己の確立。 不快感を表した方が、交渉をより有利に進められるという価値観の広がり。 しかし、そもそも… ★【学び】は等価交換の空間モデルによ... 続きを読む »
学ばない子ども、働かない若者について論じた本。
無知により、自分では気付かずに自分の将来を簡単に潰してしまう というのは本当に悲劇だと思う。
世話焼き行動、師弟関係、他人と自宅で共生する能力などが推奨されているが、確かにそういうものを重視している人が増えているような気がする。
名著。以前読んだ『寝ながら学べる構造主義』がおもしろかったので、この人の本はどれを読んでもおもしろそうだ。と思わせるくらいはまってしまった。著者の本をどんどん読みたい。
「労働主体」ではなく「消費主体」となった子ども達が勉強しなくなったのは 「買い手」として「不快という貨幣」と支払っている、という事。 学び始める前にはその価値や意味や有用性が言えない、というのが 学びの本質である、ということ。 私自身、学びから大脱走していたので、おああ、、そうかも、、、 と恥じ入りました。 安易な自己責任論って、いかがなものか。 傍からみると、自己責任社会に... 続きを読む »
なぜ若者は「学ぶこと」「働くこと」から逃走するようになったのか?
学校・親にその責任を問うのは筋がちがう、それは社会全体が「消費者体質」となってしまったことによる――。 自らを「選択する権利を有する消費者」と無意識に位置づけ、「意味のない(と、思える)もの」「わりに合わないこと」を徹底的に排除しようとする風潮の恐ろしさ。「これを学んで何になるのか」を常に問いたがる学生たち。
あくまで「等価交換」を求める人びとが作る社会に未来はあるか。
帯にある通り、読後「親と教師を震撼させ」る本。
内田樹著
■子どもがまず学ぶべきことは「変化する仕方」です。
学びのプロセスで開発すべきことは何よりもまず「外界の変化に即応して自らを変えられる能力」です。
「学び」の人類学的意味はそれに尽きま...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

