天才柳沢教授の生活(3) (講談社漫画文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年8月8日発売)
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063600575

感想・レビュー・書評

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  • 2024.2.26市立図書館
    図書館のコミックコーナーでみつけて、読んでみようかなと思って一巻目を借りてみたのは12月。おもしろかったので、続きの巻を借りてきた。
    初出はモーニング(1992−1993)、1992年の単行本5巻と1993年の6巻から。
    超几帳面で我が道を行く柳沢教授とその家族(娘4人)を中心に繰り広げられるさまざまなエピソード。学生のファッションや表情、メンタリティなど、80-90年代の空気がつまったタイムカプセルのような作品だなと思う(「笑うミカエル」「動物のお医者さん」なんかもそうだけど…)。

    47話、48話あたりの教授が拾った猫のタマと真剣にむきあっている姿が好き。孫の華子ちゃんへも、こどもだましではなく誠実に向き合って敬意を持って語りかけているのがいい。研究一筋の教授と学術にはまったく興味がなさそうな妻との会話はいつもすれ違いでそっけないのに、大事なところではちゃんと気持ちが揃うところがいい。
    そして、経済は生き物なのだからと、自分の周りの人やあらゆることを丁寧に観察して自分の好き嫌いや偏見はおいて理解することを大切にする姿勢がすごいと思う。

  • 形がないだけであって愛というものは現に存在していると
    言った教授が猫のタマを撫でながら

    「タマよ
    タマよ
    そういえばお前には 言葉がなかったな」

    と話しかけるシーンが愛おしくて愛おしくて涙が止まらなくなった。

    3巻は教授の愛でいっぱい。

    一見いつも自分のルールの中で淡々と過ごしているように見える
    教授の内側にある愛情や物事に対する目線のあったかさが
    詰まった巻になっていて、読み進めるごとに
    あったかく何かがほどけていくようで心地よかった[*Ü*]

  • おもしろい

  • 私の写真はリアリティの追及である。
    言い切れるほど写真を撮っていられるのがすてきだな。
    子供が高校に入るまではアルバムがあるけど、
    それ以降のアルバムがなくなってしまう。
    どこにもある話なのかもしれないけど、
    少しだけ寂しさも感じてしまう。
    何かイベントがあれば写真を撮るけど、
    何もない日常に写真を撮ること少なかったけど、
    スマートフォンの助けでなんでもない日常も、
    いろんな日もなでも写真を撮れるようにはなったけど、
    アルバムにまとめて見返すことの方が少なくなってしまったような気もする。
    今を残すために、もっと撮りたい気持ちもあるし、
    見返すために残し方を工夫したほうが良い気持ちもあるし、
    思ったよりもあまり写真を撮ってないような気もする。
    数を増やした方が良いかな。

  • 第3巻では、大学の新校舎建設にたずさわる現場作業員の人びとをはじめ、柳沢教授の意外な交友の広さがえがかれています。ひとづきあいにおいても芯があってブレることのない教授の人柄の魅力が伝わります。

    とくにヒロミツや華子、タマなどをめぐるエピソードは、ある程度パターンがきまってきたようで、安心して読むことができました。

  • 初出は1992~93年。

     柳沢教授の探求心と着眼点と観察眼は尋常ではない。そしてそれが生まれた経緯が本巻で語られる。

     ちなみに、著者はこの物語をどこから着想し、何処(誰)からネタを仕入れるのか。すべて自分の頭からということはちょっと考えにくい……。
     まぁ、それほど描写が、特異でありなから、かつ、さもありなんと思わせるものだ、ということなんだが…。

  • 面白さがだんだん増してきた。
    数年前に読んだのだけど、
    また新たな感動が生まれる。

    さすが『柳沢教授』!!

    ○市立図書館所蔵

  • 柳沢教授は天才。

  • 教授好き。
    大学好き。
    家族愛好き。
    人間まんざらでもない。

    そんな人にとってはたまらない。
    そんな私にとってはたまらない。

  • タマの遊びに付き合う教授、すごい動きです。またタマ目線の一編は描くの難しそうだな

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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