「裏声」のエロス (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
2.70
  • (0)
  • (1)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 43
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204735

作品紹介・あらすじ

裏声のことをイタリアではファルセットというが、これは「偽りの」とか「不正直な」という意味をもつファルソを語源としている。そのせいか、「嘘っぽい声」とか「真実でない声」といった芳しくない印象をもたれるが、じつは裏声には実生活に役立つさまざまな効能がある。カラオケ上達、話術改善といったわかりやすいものもあるが、健康増進、ストレス解消、さらには恋愛、セックスまでがうまくいくようになる、という知られざる効能もある。「幸福に効く」裏声の不思議に迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 39808

  • 「裏声は睦み合う声」という話はわりとすぐに終わり、裏声でプレゼンテーションすれば仕事もうまくいくみたいなけっこうトンデモ気味な実用書になっていく。それはそれで面白いけども。

  • 春画をネタにした刺激的な内容で始まったので、文字通りの「エロス」の本かと思いきや、それは「つかみ」の部分だけだった。
    著者は、裏声で音痴矯正するユニークなメソッドを持つヴォイス・トレーナー。独自の研究やトレーニングの実践例から、裏声発声に関する興味深い話が続く。
    裏声⇒ファルセット⇒falsetto⇒false⇒偽 という由来のように、現代社会では、特定の分野を除けばあまり良い印象がない裏声。人類進化の視点では、この裏声は鳴き声と言葉の間にある音だという説は面白い(ターザンの「あ~あぁあぁ~」はフィクションだが説得力がある)。そうした延長線上に理論を構築すると、発声練習や音痴矯正・「音育」(「食育」風な著者の造語)の観点では、裏声に様々なメリットがあるという。
    発声という事象を書物で表現するのには限界があり、理解に歯痒い記述も多かったが、普段あまり見聞きしないテーマは新鮮だった。

  • 裏声の正しい出し方が書いてあるかと期待したが、アテ外れだった
    ◼歌声の必要条件
    ①音程
    ②音域
    ③音量
    ④息継ぎの長さ

  • [ 内容 ]
    裏声のことをイタリアではファルセットというが、これは「偽りの」とか「不正直な」という意味をもつファルソを語源としている。
    そのせいか、「嘘っぽい声」とか「真実でない声」といった芳しくない印象をもたれるが、じつは裏声には実生活に役立つさまざまな効能がある。
    カラオケ上達、話術改善といったわかりやすいものもあるが、健康増進、ストレス解消、さらには恋愛、セックスまでがうまくいくようになる、という知られざる効能もある。
    「幸福に効く」裏声の不思議に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 「裏声の幸福」恋愛編
    第2章 「裏声の幸福」話術改善編
    第3章 「裏声の幸福」ストレス解消編
    第4章 「裏声の幸福」健康編
    第5章 「裏声の幸福」歌唱上達編
    第6章 「裏声の幸福」音育編

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

高牧 康(たかまき・やすし)
ヴォイスティーチャー(音痴、吃音矯正)
1959年、岐阜県生まれ。
国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。 
信州大学教育学部音楽科に所属し、フースラー発声法、発声指導法を研究する。生理的側面からの発声法の研究を重ね、音痴矯正メソードの開発や、「プレゼンテーションのためのヴォイストレーニング」について日本大学芸術学部や武蔵野美術大学をはじめ、地方自治体の生涯学習、日本ソーシャルスキル協会などで講義、講演活動を行う。
著書に「『裏声』のエロス」(集英社新書)がある。



ヴォイス・ティーチャー(音痴矯正) 
日本声楽発声学会会員  
教育音楽学会 理事

「2014年 『「声だけ」で印象は10倍変えられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高牧康の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×