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オフィシャルコメント
日本でパタゴニアが知られるようになったきっかけとなった本といってもいいでしょう。TVのドキュメンタリー番組として放送され、その時の様子が後にこの本になりました。
パタゴニアは国名ではなく、南米大陸の最南端、アンデス山脈と大西洋にはさまれた壮大な自然が広がるエリアを指します。国でいうと、チリとアルゼンチンにまたがっており、果てしなく広がるステップ、吹き付ける強い風、氷山、激しい波、荒々しい自然が世界の果てを感じさせます。
当時椎名誠さんは、氏の仕事の忙しさがきっかけで精神的危機に陥った妻を日本に残してきており、旅行中も妻のことが頭から離れません。過酷な旅の中、妻を気遣う心情が胸を打ちます。
出版から30年近くたち、パタゴニアへの旅行者も増えました。観光地としての環境も整備され、街も大きくなっていますが、自然の素晴らしさは今も肌で感じることができます。
みんなの感想・レビュー・書評
(25レビュー)
椎名誠の旅行記はよほどのことがなければ星5つ、それくらい楽しくて時間を忘れて読んでしまう。昔は漁るように読んだものです。
広くて荒涼としたところを旅したいなぁ、と思っていたところにちょうど飛び込んできた本著。いつもの椎名誠節に「風邪とたんぽぽ」の比喩がからみあって尚更キュンとする。
椎名誠は海について書くよりも、モンゴルとかパタゴニアとかインドとか、広大で荒涼で土煙があがる場所を書かせると断然輝くなぁ、と個人的には思っています。
ああ、旅したい。
道しかないところをバスで走りたい。
ふーむ、いいなこの本はやはり。 アンデスの高い山に向かって湖を挟んで向き合うシーナ兄いの後姿がこの本のカバー写真になっている。 なんだかちょっと茶色い感じの草原である。夏のパタゴニアであるらしいけど、日本みたく暑くはなく、そしてかなりみぢかい夏らしい。南半球なので12月のことである。 わたしは偶然にも文庫本の第一刷、つまり初版本をブクオフで買ってきていた。これが単行本なら少しプレミア... 続きを読む »
トランクの中。妻の様子がおかしい。なにも喋らなくなってしまった。かつてお世話になった神経科に連れて行った。問題はあるが片付けていけるでしょう。三日後にはパタゴニアへの旅が待っていた。行ってきなさい、と笑わない目で先生に言われた。サンチアゴのホテルで開けたトランクの中に、妻が入れたに違いない野の花がひしゃげていた。つらい旅が始まった。
夏でも冬の景色。臨場感あふれる語り口。
夫婦の危機を気にかけながら旅を続けているため、旅の進行と心の揺れが連動していて、他人事には思えなくなる。
ふざけたところは全くない。荒涼としたパタゴニアの風景に、心情が反映されるような印象を受けるため、他の椎名作品とは随分と違う。
ずしっと心に響く作品だ。
ゴスペラーズ好きとしては
ゴスペラーズの黒沢さんお勧めの本を読んでみるかと
手に取りました。
基本的に椎名誠だから物語ではなく旅のしるし。
そこに旅により自分自身の思うこと、
少し病んでしまった妻への思いがはいってくるような感じ。
旅の様子は字から想像するのが楽しめる。
妻がどうなってしまったのかが気になって
しまうけど、物語ではないからそこは
あまり期待できない。
あとがきまで読むといいかも。
椎名誠が、パタゴニアの氷河と大平原を旅した記録を2章に分けて描く。 解説の中沢氏によると、著者にとって「異例の難産」だと云わしめたその理由は、すでに冒頭から読み取れる。彼は、出発前の妻の異変に気づかなかった自分を悔やみ、それでもなお旅立ってしまう。最後に言葉をかわしたときの妻の描写がなんとも切なくて、その後、辺境の中の辺境を旅しながらも、何度もその光景を思い浮かべる様子がうかがわれた。 ... 続きを読む »
自分の生き方を通す男を支える妻は、やっぱり偉大だなあとひしひし感じました。パタゴニアを旅する椎名さんの旅行記と、妻の一枝さんとの愛の物語でもあります。すごく温かい。
you will realize how much Mr. Shiina loves his wife when you read the story.
椎名誠さんの本の中では
個人的にかなり上位にランキングしている、大好きな1冊
旅行記なのですが、まるで小説のようんば気になります
家族の事、旅のこと、仕事の事、これからのこと。
何度も何度も読み返しています
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