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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「確かに、それだけのことです」
と、あたしは言った。
「でも、世間ではそういうのを『才能』って呼ぶんじゃないんですか?」
― 192ページ -
彼を突き動かしているのは、だから、自分が欠陥品であるという意識だ。あるいは意識さえしていないのかもしれないけど、とにかく、その穴ぼこを埋めようとする必死の作業が、彼にとっては写真を撮るという行為なのだ。
― 217ページ -
都は目を細めて、僕の胸に頭をもたせかけた。手の中には僕がいれてやった温かいカフェオレのカップがあって、甘くてこうばしい匂いが湯気と一緒にたちのぼってくる。
あごでぐいと頭のてっぺんを押しやると、都は首をねじって僕を見上げた。
― 244ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(205レビュー)
久々に小説を読んでみた。
高校三年生の隆之と都が主人公。
二人はそれぞれ、行き場の無い恋に翻弄される。
物語は章ごとに隆之→都と視点が変わり進んでいく。そこが面白い。
彼らの恋愛観は理解しがたい部分はあるけど、読み進めていくうちに何故か段々と愛着を持ってきてしまう。
そして恋人でもないけど自然と寄り添ってしまう二人の関係も良い。
私は恋愛小説はあまり読まない方だが、こういうちょっと刺激のある話は結構好きだったりする。
隆之君みたいな人いたら、高校時代好きになってたかも。
いずれにしても、早く続きが読みたい。
都と隆之の関係は理想だなあ。
ラストが駆け足な感じもしたけど、中盤の都と隆之がお気に入りなので良し。
光輝も絶妙なキャラで好きです。
2011.11.15 tue.~
人を好きになるって、理由があってじゃなく、知らないうちに自分の中に相手がいること。相手が男だから、女だから好きになるんじゃない。
相手に求めてばかりいるのではなく、喜びや悲しみ、辛さ、すべての気持ちを受け止めて、自分ではなく相手の幸せを願えることこそ恋愛だと感じた。
十七歳がわかったようなこと言えないけど、何となーく、あの感覚、わかるような…。いや、わかったつもりになってるだけか。
今学期入って初の読書でこれはちょっぴり重かった。鬱になる寸前(笑)
大人に恋するとああなるのかしら。はわわわ
青春って難しい……。
私みたいな脳天気なやつがいる一方で、色々な悩みを抱える高校生もいるんだよな~。
この本の主人公の2人のように。
なんていうか、私って、幸せものです。
本を読んでいる時の自分の状況によって、この本の評価は大きく変わる気がした。少なくても今の私にとっては、少し痛いところを突かれたようでもあり、一部は共感でき、それでいて至極他人事に思えた。
私にも「そうじゃないよ。お前はそんなんじゃないよ。」と言ってくれる人がいたらいいのに。笑
続編から読んでしまった。でも、今思えばそれでよかった気もする。
どんどん先まで読み進められた一作。
どの登場人物の視点でも物語を完成させられる作者は流石だと思った。
この人は人々の葛藤を描くのが本当に巧いと思う。
初めての村山作品として読み、すっかりはまってしまいました。比較的短めだけど、透明なのに濃くて非常に面白い。
高校のときに読みましたが、これはそういう若い頃に読んだほうが面白いというか、何か得るものがあるのかもしれません。
続編の「海を抱く」と合わせておすすめ。
ていうか北崎好きです笑
恋愛の話なんだけど、それぞれの恋愛の事情が事情で、そのうまくいかない感じが非現実的なんだけどリアルで、それぞれの気持ちが素直に、でも時々ひねくれて、って表現されるのが好きでした。
終わりが結局ちゃんと解決しないままなんだけど、一方はなんだか切なくて、もう一方はもどかしくって、あわあわしっぱなしでした。
ああ、でも、それでいいんだ、って、なんだか納得。
すごくレアなタイプの高校生同士の非現実的な話であるけど、とてもリアルな考えと正直な生き方が新鮮に感じる。迷いや喜びの中で一つの生の在り方を味合わせてくれるよい作品である。
終わり方に納得、これしかないって感じ。
親友の検査に付き添ったのを思い出した。
二人で寄り添うだけしか出来なかった。
降ろさなかった都の、北崎の、物語の先を想像したくない良さもあるんだなと思った。
………続編あるのか。
20歳も年上のカメラマンとの関係に苦悩する都は、高校の写真部部長。彼女が絶好の被写体と狙いをつけた隆之は、ラグビー部の同性のチームメイトに密かな恋心を抱いていた。傷つき悩みながら、互いにいたわりあう二人。やがて、それぞれに決断の時を迎える──。
人間として生きる以上、男が男を好きになることもゼロではないわけで、たまたま好きになったのが同性だったというだけで、人として生まれれば必ず異性を好きにならなければならない理由なんてどこにもない──都の考え方には共感できる部分も多かったし、隆之と都の関係は自分も似たような経験があったので、わかる気がした。
子供から大人へと成長していく中で最も複雑な気持ちを抱える18歳前後の若者の生き様をここまでリアルに描ける作者を、すごいと思った。
続編から読んじゃった。
だから逆の視点で、「ああ、こうだったのか」って思うところもあったり。
でもすごく楽しめた。
男女の友情でもあり愛情でもある関係。都と隆之。
素敵であると同時にすごく切ないと思った。
何が是で何が否なのか。考えた。考えさせられた。
ぜひ続編とセットで読んでもらいたい作品。
『海を抱く』も好きだけど、これもよかった。
都が北崎を想う気持ちも愛情だし、
でも隆之への想いだって愛情だよね.
じゃあそこの違いって何なんだろう.
ほんの少しのことだったりする...
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