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みんなの感想・レビュー・書評
(76レビュー)
それでも生きているというか
なんだか素敵な人生を歩んでいたんだと
またまた覗き見させてもらった
正直あまり憧れのようなものはないが
何度でも触れたくなる作家だ
図書館でパラパラと読んだ程度だが、中島らも独特の世界観を育んだ歴史というか、事件というか、生き様というかを少しだけ覗けた一冊。タイトルも洒落てる。図書館で立読みするだけではなく、古本屋ででも購入して、いつでも読み返えせるように手元に置いておきたい本かも。
超有名進学校「灘校」に八番で入学。ギターを弾いたり、漫画を描いたり、学業以外に打ち込みすぎて成績は面白いくらいに下降線を辿っていく。超受験校のすみっこで底抜けの明るさと底無しの泥沼の間をさまよった「落ちこぼれ」の日々。60年代後半から70年の時代のフレイバーと神戸の街が交錯して中島らもの青春がモラトリアムの闇に浮かぶ。おかしくも哀しく、忌まわしくも愛しい至福のエッセイ。
単純なレトリックだが、なかなかきれいなタイトル。らも先生にはめずらしい、普段のギャグ混じりよりは少しシュールな本品。特に友達の死について書かれた一編に、秋風が妙になまめかしく、人生の真ん中を感じた。
とりあえず、ウィキペディアで経歴を見てみると、 それだけでなんだかすごかった。 学生結婚、行き当たりばったりの暮らし、そこから、一山当てる。 酒への依存、躁うつ病、に加えて、麻薬。 出身は灘高。なんだか、すごいね。 しかし、躁鬱病。 躁はほとんど続かず、鬱が数ヶ月続くというのは生々しい。 おまけにギャグ。ギャグっていうのは、冷静になると、 すごくつまんなく思えたりするので、... 続きを読む »
一章「丸坊主軍団、まいる」では、灘高時代のいきいきとした日々を中心に書かれている。しかし様々なものに興味を覚え勉学が疎かになり次第に落ちこぼれてゆく。その中で、酒を飲んで遊びまわりながら「妙に不安な浮遊感」を覚えていた。
後半は次第に暗くなってゆき、二章「タナトス号に乗って」・四章「モラトリアムの闇」は、世界と自分への呪詛、全てぶっつぶれてしまえばいいという破滅的妄想、躁鬱病であること、積年の飲酒がたたり死の淵を垣間見たことなどが綴られる。
暗いがその中に明るさがある本。
らもさんが生きた時代風景も読みやすく書かれている。
神戸住みとしては知ってる地名がでてきて嬉しい本だった。
歌い慣れたおじさんの静かなライブで少し酔っ払う。そして、お客さんがうしろのほうでパラパラと笑う。そんなような雰囲気でした。
心地よいなと。
らもさんの青春時代。
良い青春だったんじゃないでしょうか。
私の送った青春とは全く違いましたが、そう思いました。
私は住めば都というか、なんでもよく見えてきてしまうので、
青春期のこういう怒りというものをほとんど感じないで来ました。
それも残念やなあと思います。
でもま、それは人の性格ですネ。
「薄汚れたこの世界に住み暮らして、年々薄汚れていく身としては
先に死んでしまった人間から嘲笑されているような気になることもある」
「世界は腐っている、とも思った。
その腐臭は明らかに自分の胸元からも匂っていた」
時代の香りだけでない「どうしようもなさ」に溢れた一冊。
読み終わってから随分と月日が経ってしまったけど(笑)
中島らもの作品は面白いんだけど、ちょこっと切ないんだよなあ…。
この作品は彼の学生時代の事をつづっているエッセイ。
読んでいるときは、ふんふんと読み進めていくんだけど、
読み終わると、しばらく切ない気持ちになる。
なんでだろうね?
エッセイってのはまずリアルタイムの方が面白いのは間違いない。今は亡き著者のこのエッセイもこのエッセイが書かれた20年前に読むのがイチバンであったはずだ。しかし、当時の空気感を伝える文献としては面白く読めた。例えば、「ベルボトムのGパン」をはいた長髪の男を見かけて「変テコ」と書いてある。今では別に見かけてもおかしくないが当時は流行はずれで奇異だった。
著者をはじめいろんな人に憧れていた当時の私。今、当時の著者の年齢をゆうに超えて当時の憧れの人のエッセイを読んで受け取り方の変化を知るのもなかなかいい経験だったかな。
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