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オフィシャルコメント
絵がとりあえず雑!!
だが、それがいい!!!
ある極貧中の極貧の島に住む兄弟にお姉ちゃんが突然増える。
無法地帯ゆえに毎日起こる珍事。
お金は大事だけどお金じゃない。
生きていく上で本当に大切な事を教えてくれます。
(んな大袈裟な)
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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年寄りの葬式はきらいだ。特にばばあのは。ばばあは思い出と後悔だけで生きている。酒も飲まずに。おまけに見分けもつかない。それがつくだ煮にするほど集まってんだ、たまんねえよ。ばばあはさわりたがる。ばばあは物を食わせたがる。ばばあはとにかく寄ってくる。
― 161ページ -
「今日な、おねえちゃんな、せっくすしてくるから、帰りちょっと遅うなるから。せっくすはな、ごっつい気持ちええのんよ。おまけにうまいこといったら、二太に弟か妹がでけるんよ」「うわー ぼく弟がええ、おねえちゃんおなかに弟入れて帰ってくんのお。おねえちゃんシャケみたいや、便利や便利や」
「そう、女の人のおなかは便利にできてんのよ」「かなわんな――。息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食いもんの味わからへん」ぼくはわりかし知っている。人が死ぬという事はそうゆう事だ。
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「二太、ええかあ、泣いたら世間がやさしゅうしてくれるかあっ。泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええっ!」
「うまい。こんなにうもうて こんなにまずいめしは、くうたことがない」にいちゃんはそうゆうと小さな声で笑った。
「おれ、大好きは殴らんと思うぞ、殴る人は大嫌いやないのんかっ」
「でね、テレビなんかではブスッてゆうでしょ、でもホントはね、ぶにゅっなの。だからつい刺し過ぎちゃうんだよ」
「好きはねえ、毎日ゆうとかんとかんじんな時に出てこんなるから」
みんなの感想・レビュー・書評
(69レビュー)
人生で一番泣いた漫画。
生きるということはこんなにもしんどくてこんなにもみっともなくてこんなにも愛おしい。
傑作という格好付けた言葉で飾りたくない、まごうことなき傑作。
傷つけて苦しめて傷つけられて苦しめられる、それ以外の人生を選べなくても人は生きていく
何度読んでも「おれの大事なねえちゃんなんだ、どうかゆっくり行ってくれ」が耐えられない
サイバラ漫画の中ではこれとゆんぼくんが好きだな
社会の低層辺に生きる、ある家族の物語です。ギャグの合間に世の中の真実が挟み込まれていて、笑いと涙を繰り返しながら、ストーリーに引っ張られてやはり最後に号泣しました。上品な言葉がかえって下品に感じるような作品です。
汚くて、貧乏で、最低なこの街。
みんながみんな、
盗んだり、殴ったり、身売りをしたりして暮らしている。
悪いことをしているようやけど、
ほんとはみんな幸せになりたいって思ってるだけで、
やさしい心を持っている。大切にしたい誰かがいる。
ただなんでか、うまくいかない。
人間ってせつないよー と思い、
いちいちうるうる泣きました。
だいぶ昔にふと、手にとって読んだ、この漫画。
これで西原さんを知ったわけですが、いや、これは最後に心が持ってかれました。
ボロボロ泣いて何度も読み返した記憶があります。
間違いなく、西原さんの最高傑作だといえる作品です。
息抜きに読んだつもりが読みハマって
泣けて泣けて
その裏側で笑えて
また泣けて。
『癒し』なんぞという生ぬるいものとはほど遠いようでいて
読後にはまんまと癒されてるというサイバラ・マジックに
またもヤラレてしまいまシタ。
いつものサイバラ作品に比べると
意識してのことか色彩は控えめ?
実はあの色彩が苦手(物理的にね。)な私でも視覚にチラチラを感じることなく読めまシタ。
その分 涙でよく見えなかったりw
泣いたらハラがふくれるかあ。
泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!
初めのほうに出てくるこの名言に呼応するラストのひとコマは
涙で歪んで見えて
だからこそ より魅力的に見えたりするデス。
キレイゴトでは癒されない、全てを受け容れてこその癒し
そう考えるかたに お薦めデス。
西原理恵子にハマったきっかけになったマンガ。
初めて読んだときは、悲惨な設定、エロ、グロ、にイヤな気持ちになったんだけど、ある日ちゃんと読んでみたら…
汚くて悲惨でみじめなのに、心があたたかくなってやさしい気持ちになって。
なんとも不思議な体験でした。
こんな世界は、西原さんにしか描けない。
好き嫌いは別れると思うけど、私にとって大切な一冊です。
こんな漫画があったのかと衝撃を受けた一冊。
風俗で働きながら弟とともに生きていく姉と自分達の力で姉の助けになるべく奮闘したりする弟。
一生懸命生きなければ生きれないし、神様が許してくださるまで生きることはやめられないと思わされた。
限りなく★5に近い4。間違いなくサイバラの中期最高傑作。まだまだリリカルすぎることなく、なんの計算も打算もなく情熱に任せて描いた作品。捨てるものがなかった時代のサイバラの、これは残せてよかったものだと思う。
こういちくんのおねえちゃんが死んだところよりも、マリアでいつも泣いてしまう。
「恋とゆうものは 光る階段のてっぺんから 羽根を背中につけた女がばしばしと おりてくるようなものだと思ってた
こんな恋もあるんだなあ」
いっぺんに読み終わったあと、いつも自分がどこにいるかわからなくなるほどぼうっとしてしまう。半端ない力を描き込めた作品。
生きているのがいやにならないのかってぐらいどん底の生活の中、必死に必死に生きてゆく。意図せずに。絶望的なほどの貧困街で、一太と二太は生きていた。そこに加わるかの子ねえちゃん、そして多くの人間たち。
リアリティがありすぎて、何処かゾッとし、それでいて胸の奥がぎゅうと締めつけられる。
かの子ねえちゃんは言った、「幸せになりたいだけなのに」。そう、みんな、幸せになりたいがために生きているだけなのに、どうしてこんなに傷ついてしまうのだろう。傍目からは不幸に見えても、幸福なときもある。傍目からは幸福に見えても、不幸なときもある。
彼等はどっちだったのだろう。
彼等は、幸せだったのだろうか。
「人は
神様に もうええよ って言われるまで
生きなきゃならない」
言葉が胸に刺さりました。
どん底かもしれないけど、生きてゆく。
涙と愛しさがこみあげるマンガ。
この漫画を読むと、業田良家『自虐の詩』の結末を思い出す。
それは次のようなものである。
「幸や不幸はもう良い
どちらにも等しく価値がある
人生には明らかに、価値がある」
不幸や汚わいを知らずに人生を肯定することは容易である。
だが、不幸のうちにおいて、それでもなお、人生を肯定できるのは強靭で崇高な精神の所産である。
自分は試されていないな、と。自分は試される場で勝負できていないな、と自己反省。
無頼派西原と抒情派西原の地続きが確認できるのも面白い。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

