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みんなの感想・レビュー・書評
(13レビュー)比較宗教学の権威だという秋吉氏と、彼と血縁があるという池澤氏の対談。 いや~、なかなか面白かった。 第一部は聖書のいわゆる中身についての話がほとんどで、宗教関連はもちろん、西洋史の基礎知識も持ち合わせていないど素人の私にはかなりちんぷんかんぷん。こりゃ、通読は厳しいかな~と思ったのもつかの間、第二部、第三部と、現代社会との繋がりの部分に話が及ぶと、これがなかなかに興味深く、なるほど~と思わ... 続きを読む »
古代ユダヤ人は、対立する複数意見を1つにまとめて統一見解とする替りに、すべての意見を受け入れて多元的に並列しておく。J資料とP資料の混在理由はこれだったのかと納得!
ヘブライ語は時制によって動詞が変化することがない。だから過去と今が並列している。
時間の並列性と異説の並列性。
ギリシア・ローマのように統一思想でなく、多元的な価値観を融通させるメンタリティーをもっている。
西洋やアジアとは全く異なった精神構造で聖書を読むと、今までと全く違った世界が見える。
<特記>
律法を記録する文字は、古代ヘブライ文字ではなく、カルデア文字が使用された。
古典ヘブライ語には過去形がない。
ヘレニズム時代にヘブライ語聖書をギリシャ語に翻訳する必要が生じて、そこにおいて、時制を持つギリシャ語によって、過去から未来という時間軸に載せられた。
古代ヘブライ語には「歴史」という言葉がない。
現代ヘブライ語は、ドイツ語を日常語としていたアシュケナジー系ユダヤ人がつくったので、時制を持っている。
隣人を自分自身のように愛せは、自分のような隣人を愛せ、という意味。
正統派ユダヤ教徒では、今でも輸血禁止である
旧約、そして新約聖書へ。ユダヤ教からいかにしてキリスト教がうまれ、どのようにして拡がっていったのかということ。聖書を綴るヘブライ語、この言葉がもつ「過去形がない」という独特の性質のこと。その背景になったと思われる、砂漠の気候について。あるいは、聖書の不変性がどこからやってきたのかということ。朗誦によって、一言一句たがわず語られることこそが肝心であるとされた聖典、祭祀のありかた。イスラムにおける厳... 続きを読む »
池澤さんの新刊ということで読んでみましたが、歴史オンチな私にとっては難しい内容でした。。。消化不良ではありますが、しばらくしてから読み返してみたいです。ユダヤ人とは何か、という点について、とっかかりの部分だけでも分かったのが収穫でした。
聖書がなんなのか、いつかきちんと向き合いたいと思った。
ユダヤの歴史、そしてキリスト教のひろがり
それを伝え広める人々の軌跡が聖書なのではないかと。
キリストの中に、人々の息遣いを感じる世界のベストセラーは
一生のテーマです。
芥川賞作家である著者と、旧約聖書、ヘブライ語、古代イスラエル宗教思想史の研究者である秋吉輝雄氏の対談集です。
歴史・民族・文化・言語・思想・思考法など、いろいろな切り口から、聖書の成り立ちを語り、イスラエルとは何か?ユダヤ人とは何か?を解き明かしてくれます。旧約聖書とユダヤ教が話題の中心で、かなり専門的なお話もあって、理解しにくい部分も多々ありましたが、これまで読んできた入門書の類とはまた違った視点で、聖書の奥深さを知ることができました。
ヘブライ的なものの考え方とヘレニズム的なもの、その思考法がかなり異なるということには驚かされましたし、国を持たないユダヤ人が、何千年ものあいだユダヤ人であることのアイデンティティーを保ってこられたのはどうしてなのか?そのあたりのことが、ちょっとわかったような気がします。
八百万の神とフレンドリーな日本人にとっては、欧米人の信ずるキリスト教、ましてや、ユダヤのことに関しては、想像を絶する世界である。
そんな素人が読む入門書として相応しい一冊である。
素人の役回りが池澤夏樹氏、日本人にとってミステリアスな世界の疑問点について比較宗教学の権威である秋吉輝雄氏に聞きながらその答えを綴ったものがこの書物なのである。
池澤氏はギリシャ、フランスに定住するなどヨーロッパ社会に対する造詣も深い、片や、秋吉氏は、ヘブライ大学に留学、旧約聖書、ヘブライ語、古代イスラエル宗教思想史の研究者だ。
そして、親戚関係があり、池澤氏が兄と仰ぐ秋吉氏に聞きだすという形式がいい。
入門書として爽やかに読み続けられる一冊であった。
第1部 聖書とは何か?
第2部 ユダヤ人とは何者か?
第3部 聖書と現代社会
ヘブライの特徴とユダヤがつながり、それはイスラムにも通じるというのが、興味深かった。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

