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みんなの感想・レビュー・書評
(558レビュー)前に読んだのは10年以上前で、読み進めていくごとに思い出しながら新鮮な気持ちで読んだ。今読むと、博士ひどすなー。この作品を村上春樹の中で一番好き、と答える人は多いと思うけれど、そしてそういう人はたいてい最近の作品をあまり評価しないように思うけれど、読み返してみてそりゃ当然か、と思った。俗にいう「デタッチメントからコミットメントへ」という流れの中で見るとやはりこの作品はデタッチメントの到達点なのだろうなーと。だからこそ、ピンクのスーツの太った娘の存在が前に読んだ時より興味深く感じた。コミットメントへの流れは、もうちゃんとあったのだな、と。
上巻と同じく、二つの世界が交互に進んで行きます。二つの世界のつながりが見えて来ると同時に、主人公の心身に様々な急激な変化が起き、それが(上巻と違って)読者にも理解できるようになっていきます。何がどうなっているの?と読み進めた上巻に対し、下巻は、この先どうなってしまうの?と先を急ぎたくなるような展開です。最後の選択が「世界の終わり」の主人公らしいもので、一応の結末ではあるものの、その先二つの世界で起きるであろうことや、二人(?)の主人公の更なる心身の変化が気になる終わり方でした。
村上春樹作品で1番好き。
やっぱり内容の「理解」は出来ないけど、ストーリーそのものはとても面白いし、「こうなってこうなってこうなりました」っていう物語より断然いい。
エッセイ以外では初めて村上春樹作品を読んだ。
なんというかすごく独特。比喩表現が特徴的で、全体的に抽象的な表現が多くて、なかなか頭の中に文章が入ってこなかった。著者と自分自身の嗜好がかけ離れていたのも影響していたと思う。洋楽とかに興味があったならば、もっと親しみをもてただろうし、感じ方も違ったのだろう。そんな私でも自分にない世界を体験できてちょっと背伸びした気分を味わえたので、この世界観に心酔する人がいるのは理解できる。
ハードボイルドのほうは登場人物にはまれなかったが、世界の終りのほうはその美しい世界観に魅了された。歌を奏でる部分が幻想的で一番印象に残っている。
著者が何かすごいことを語りかけてきていることはわかったけれど、今の私にそのうちのどれぐらいが汲み取れたのかはわからない。ラストは意外に感じたけれど、結局自分の人生はこれしかないってことなのかな。
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」で繰り広げられる私の頭の中をめぐるお話。
村上春樹さんの物事の形容のしかたってほんとにおもしろいなあと思います。いっけんよく分からない不思議な言葉の並びなのだけど、場面の雰囲気がくっきりイメージできる。
「ノルウェイの森」にも出てきた形容詞?が出てきて、(「春の熊」など)村上春樹ワールドを実感。
分かったような分からないような読了感だったので、また何年かしたら読み返したいなと思いました。
〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か?そして又、〔世界の終り〕の街から〈僕〉は脱出できるのか?同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか?
1988年生まれ。自分と同じ生まれの本だということに、まずため息。
最初は世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの関係性をつかむことが出来ず、話が入り混じってしまったが
上巻から下巻へと読み進むにつれぐいぐい引き込まれた。やれやれ。
結末はうっそーん感とやっぱりね感が組んづ解れつ。
主人公が長い小便をしながら、店内を流れるラヴェルのボレロを聞き、
「永久に小便が出つづけるような気分になってしまうのだ」と思うところがよい。
2分近く大量に出続ける小便と、単調な旋律を繰り返し続けるボレロ。
二つの世界がつながった瞬間が世界の終りであり世界に戻る事。村上先生の小説のなかではだいぶ分かりやすいストーリー展開でした。街の描写がすごく好きです。解釈はいろいろできそうですが、どう解釈しても正解であり正解でない。そんな気がします。
二つのストーリーが並行で進む。
そして、その二つはなんか関係している感じがしてくる。
なんとも言えない感覚を味わうことができる。
きっちり把握できないのがもどかしいが。
<私>の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再開した<私>は、回路の秘密を聞いて愕然とする。
私の知らない世界が始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。
残された時間はわずか。
<私>の行く先永遠の生か、それとも死か?
そして又『世界の終わり』の街から<僕>は脱出できるのか?...
は〜面白かった。またもや物語の世界にすっぽり入り込んでしまった。主人公の人生最後の一日の過ごし方は見習いたいな〜・・・と変なとこに感心してしまった。公園でビールを飲んでタバコをすって鳩にポップコーンをあげてから人生最後の一日を終えるのだ。全くもって悪くない。そう思わせてくれる物語だった。
まさかのラストでした。
残るのか!ってね。
完全な世界。憧れないでもないけど、俺は不完全な世界で心を失わずにもがきたいなぁと思うわけです。
しかしめちゃくちゃ面白かったなぁ。
2008/06/01
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

