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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。それが僕のルールです。壁に突きあたったときにはいつもそのルールに従ってきたし、長い目で見ればそれが良い結果を生んだと思う。そのときはきつかったとしてもね」
― 34ページ -
「嫉妬の感情を経験したことのない人に、それを説明するのはとてもむずかしいんです。ただひとつ言えるのは、そういう心とともに日々を送るのは、まったく楽ではないっていうことです。それは実際のところ、小さな地獄を抱え込んでいるようなものです。」(品川猿)
― 209ページ -
大事なのは数じゃない。カウントダウンには何の意味もない。大事なのは誰か一人をそっくり受容しようという気持ちなんだ、(日々移動する腎臓のかたちをした石)
― 180ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(390レビュー)
少し不思議なお話が短く5つ。
「あちらの世界」というわけでもなさそうだけれど、信じ難い偶然があって、決定的な何かが欠けていく(いる)というのが共通のテーマでしょうか。
欠ける、失う、無くす、というと、少し悲しい気もするけど、読後感は、すっきりとしていて、嫌な感じは残りませんでした。
非日常的でオカルトな短編集。
春樹さんの短編集はやっぱり面白いと再認識。
回転木馬と並ぶ面白さであったけど、1つ納得というか理解できない点がある。
どこであれそれが見つかりそうな場所で、のオチで、『二十日ぶんの記憶が消滅』と強調されてたが、それは何を伝えようとしてたのか。今の自分では正確な答えはわからない。
現段階で推測すると、タバコが一箱20本だから、老人との会話からも、また喫煙開始を示唆するようなものだったのかな?笑
そんな単純な意味ではないと思うから、もっと様々な作品に出会って自分を変えてから再読して推測してみようと思う。
5つの物語からなる短篇集。それぞれの主人公に共通するキーワードは、"大切なものをなくす"ということ。 2話目の「ハナレイ・ベイ」はハワイでのどことなく切ない情景が伝わってきてとても良かった。
背中がゾクッとするような怖い話ばっかりだったらどうしようかな、
と思ったけど、心配するような事は無し。
不思議だなぁ、と感じるお話が5つ読めました。
こんなことあるかも、と思える物も。
たまにはこんな雰囲気の短編集もいいかな。
思うところあって再読。初回は「偶然の旅人」以外面白いと思わなかったけど、今回はそれぞれに楽しめた。年輪というものか(笑)。特に「日々移動する腎臓の形をした石」のメタ構造みたいなのが面白かった。
前回読んでから、生活のキーワードになってた言葉が、いくつかこの本にあったと、気が付いた。「目に見えるものと見えないもの」とか、「嫉妬について」とか。やはり前回読んだときに、結構インパクトを受けていたのかも知れない。
品川猿だけなら4.5。
電車ん中で「転」と「結」の場面が来てヤバい状態に。こっから核心そこ行くかぁ?って突っ込み入れたくなる程度に流れ強引(しかも猿)な気もするけど、動かされちゃったのでしかたない。
猿は、ここは猿、なんだろう…たぶん。
みずきさんが一度もないって言ったことに対する坂木のおばさんの反応が好き。
腎臓の話もよかった。
タイトルに「奇譚」なんてるいていると、おどろおどろしいようなものを想像してしまうけれど、
村上さんから語られると、奇妙でもなんでもなく、ありそうな気がしてくるから不思議。でも、読み終わると、まぎれもない「奇譚」だと感じる。
まず、わたしが「奇譚」という言葉に、正しい印象を持っていなかったのだろうと思う。
不思議な物語を集めた短編集。今まで読んだ村上春樹のイメージと少し違う感じがして、個人的には楽しめた。実際にあった不思議な話がベースになってたり、女性が主人公だったり。新鮮な感じで読めました。
品川猿について
自分の名前を突発的に、思い出せなくなってしまう女性の話だ。それは過去あったとある体験が原因だったのだが、彼女はその体験を意識の下に眠らせていた。忘却してしまっているわけではないところがポイントで、意識しながらも意識しないという宙ぶらりんの状態を維持し続けていたのである。でもそれは生きていくために必要な防衛であった。どう向き合うか先延ばしにしていたからこそ生きつづけられたのだ。物語の最後には、文字通り自分の名前を取り戻すのだが、このメタファーは非常に示唆的だ。
さくさく読めました。字も大きかったし、村上さんにしてはなんかあんまり癖がない話ばかりだったような。短編集ってあまり得意じゃないけどこの人のはハズレが少ないような気がする。
村上春樹氏の作品は断然短編の方が面白い!と思ってます。 彼の短編は長編ほどぶっとんでなくて、それでいて日常からほんのちょこっとだけズレてしまったような、微妙で繊細な世界が描かれています。そのズレがそこはかとないものだからこそ、奇妙さがより際立ってくるように感じられるのです。本書は元カレの家にあったものになんとなく目を通してそのままにしていたものを、のちのちなんて素晴らしい作品を素通りしてしま... 続きを読む »
古い読書履歴より。
作者みずから「これは僕が聞いた・見た本当の話」と前置きしている(これもフィクションなのか・・・?)
ちょっとずれてて奇妙なストーリーたち。読後感はふわふわ。
村上春樹は苦手。回りくどい言い方とか何が言いたいのかわからないところとか。雰囲気小説みたいなイメージ。
と思っていたけど、この本はよかった。
特に好きなのが息子が海外の海でサメに襲われ死に、毎...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

