みんなのレビューページ
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(275レビュー)
短編集です。
読み易いので、
スラスラと進めます。
内容も理解し易く、
文体も柔らかで丁寧です。
個人的に、
猿蟹合戦には成る程と感心させられました。
面白い話がたくさんあるので、
自分のお気に入りを探すのもいいかもしれません。
蜘蛛の糸は、わたしの心の根っことなっている作品です。
子どもの頃に読んだ作品ですが、忘れることはできません。
お寺で遊んだ思い出とともにいつまでも
児童向けの教訓を含んだ話から皮肉をこめたものまで様々な短編を集めた一冊。
話ごとに語り口も方向性も異なるところには、芥川の引き出しの多さを感じる。
それでいて洗練された文体もブレがなく見事。
話も面白いが、文章を書いていく上でお手本にしたい作家だと感じさせられる。
「蜘蛛の糸」、「杜子春」、「アグニの神」などを収録。短編を十作品収録。「魔術」(ランプの魔人が出て来る)や「アグニの神」(上海が舞台で印度の神様とかが出てくる)あたりは、異国情緒があって好き。
『蜜柑』がとても好き。粋な作品。
これは子供の時じゃ分からなかっただろうな~。大人向けということで、
主人公同様、ちょっぴり純粋さを忘れかけたころに読むのがベストかな。
お釈迦様とか、魔術とか仙人とか、作者の思考が宗教的な事に傾いているような印象を受けた。お話もファンタジー的。でも出てくる「人間」はとても現実的。『蜘蛛の糸』を読むと、「人間てやつは。。。」とガッカリするけど、『杜子春』を読むと「人間やるのも悪くない」と思えてしまう。世の中にはいろんな人がいるけれど、人一人の中にもいろんな人がいるのだと思います。
芥川に初めて触れたときのことを思い出させてくれた短篇集。
少年少女のために書かれたであろう短編が10篇収められている。
明るくて人間性が豊かに書かれているのが、薬物自殺をした人と同一人物に思えないくらいだ。
25年前に出会った芥川。
それはこの短篇集に収められている『トロッコ』との出会いだったのが懐かしい。
読書の本当の楽しみを教えてくれたのが芥川だったな……と感慨深くなった。
面白い、特に杜子春。
作品の紹介
芥川がいつも冷たい皮肉屋であったわけではない。むしろ本当に願ったものは、人間の本来持っているやさしさである。そのような芥川のやさしさが出ている作品を主とし、さらに空想的世界のひろがりを見せてくれる伝奇的な作品等をえらぶことにした。小学上級以上。
めでたしめでたし。とおしまいにつけたくなるお話がたくさんあった。
魔術師には絶対なれないし、仙人にもきっとなれない。松の木の上で両手を挙げた田舎者は死んでいるような気がする。何万里もある糸を、焦らず寛大に登り切ることなんか、できない気がする。正しくて強い存在が試すような構図に見えて、私には少し怖かった。
押さえつけるような道徳の話だと思う。
子供に読ませたい、と大人として感じる話。実際、読んであげた方が子供のためになるような気もする。子育てしたことないからよくわかんないけど。
「猿蟹合戦」は風刺的で皮肉っぽい気がしたし、「蜜柑」に至っては“下品な顔立ち”なんてことを相手に対して思っていたりして、実は結構毒を持ってる人なんじゃないかなーとも思うので、もうちょっと素が出てる作品を読みたいような気がする。
なんかいろいろ言ったけど、「杜子春」が好きです。
犯罪犯したのにちょっとの優しさで蜘蛛とか助けちゃて。
その優しさを観音様に買われて地獄で救いの糸なんか垂らしてもらっちゃって。
でもね・・・
みたいな話。
小さい頃のトラウマはここにありました。
収録作品は
◎「蜘蛛の糸」 「犬と笛」
◎「蜜柑」 ◎「魔術」
「杜子春」
◎「アグニの神」
◎「トロッコ」
◎「仙人」
「猿蟹合戦」 「白」
の10個で◎印の付いている作品が私の好きな作品です。
(1998.09.05読了)(1998.08.25購入)
(あ-1-3)
収録作品
・「蜘蛛の糸」
・「犬と笛」
・「蜜柑」
・「魔術」
・「杜子春」
・「アグニの神」
・「トロッコ」
・「仙人」
・「猿蟹合戦」
・「白」
「年少文学」といわれるもの(138頁)
平易な言葉遣いで書かれていながら、決して軽薄ではない。秀逸な登場人物の心境の描写により、読み手を物語の中へと引き込んでいく。短い物語に他人を思いやることの大切さや、賢者の教訓や、皮肉たっぷりの面白さが凝縮されている。
日本文学を勉強したことがない私は、初めて日本近代文学を触れてみた。 古風の書き方、私にとってはちょっと難しかったし、日本のことが好きだと言ったりとか、日常会話が一応大丈夫だと思ったりとかしたら、やはりまだまだたくさんの壁というか、開いていない箱が多いなぁと、改めて気づかせてくれたのだ。 幸い、物語は短編だし、”年少文学”のものなので、私なりに、楽しく読ませていただいたのだ。 芥川氏の... 続きを読む »
「杜子春」で、思わず泣いてしまいました。本当に好きです。
原作とは、色々と異なるらしいのですが、読んだことは無いけれど、あらすじを調べてみたところでは、私は芥川版の方が好きだなあ。なんだか、人間臭くて好きだなあ。
原作のストーリー展開もなかなか納得で、良くできてて好きなんですが、芥川流のアレンジを加えたこの「杜子春」も凄く良いなあと思います。
芥川の傑作ですね。
蜘蛛の糸に関しましては、知らない人の方が圧倒的に少ないのではないでしょうか。どのようにしたらカンダタは助かることができたのか、誰でも一度は考えたことでしょう。僕の中の答えは、蜘蛛の糸はどんなことをしても切れる、カンダタは絶対に助からない、です。
ちなみに僕は芥川作品では杜子春が好きです。家族は何者にも代え難い大切な存在です。
テストで杜子春伝について出題されるので、芥川の杜子伝も読んだ。世の中には上辺だけの付き合いの人間が多く、本当に絶望してしまう。しかしそんな中でも、この杜子春の母親のように、自分のことを犠牲にしてまで心...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

