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みんなの感想・レビュー・書評
(111レビュー)
最近このように暗い作品を読んでいなかったので、最初の数ページを読み進むのが、辛かったが、その後は一気に読まされた。
それほど昔ではない頃の人々の生活が生々しく描かれており、昔の人の努力に頭が下がるばかりだった。
区長さん、銀さんの二人のやり取りがよかった。
大正時代におこった実際の羆禍の話をベースにしている。
羆は本土のツキノワグマとはまた別の生き物で
火も恐れないし、人間のことも恐れたりはしない。
かなり知能も高く、人間の裏をかいた行動をとったりもするらしい。
その上、人間を餌と見て行動するのだ。
食物連鎖の中では、人間もまた捕食される側であるという
普段忘れていた事実を突き付けられた。
北海道の開拓民の貧しさや生活の苦しさも想像以上で、
自分の無知を思い知らされた。
自然と人間の関係について考え直すきっかけになった一冊。
日本最悪の獣害と言われた、三毛別の事件を元にした小説。
wikipediaを読んでから小説を読みました。
未開の地を開拓しながら身を寄せ合って暮らす人たちと、羆の来襲。
容赦ないまでの自然の厳しさがひしひしと伝わってきます。
実話を元にしているだけに凄みがあり、一気に読んでしまいました。
三毛別羆事件という実際にあった惨事を描いた小説。 客観的に書かれているがなんと力強い作品だろう。 最初から最後まで圧倒され続けた。 ヒグマの桁違いの強さや、極寒の北海道の厳しさや、開拓民の過酷な生活など、とにかく圧倒された。迫ってきた。 そんな中、恐怖の事件に翻弄される村人たち…。 冬眠を逃した羆は、生きるために食う。凶暴で執拗で頭がいい。 人間はひとたまりもない。あぁ恐ろしい。とても... 続きを読む »
あ~怖い。お~怖い。ブルブルブル。 「ファントム・ピークス」を読み、この本にたどり着いたわけですが、 実際にあった事件だ、というのがものすごく怖かった。 しかも事件のあった季節が冬。 しかも開拓時代の北海道だなんて……。 寒さの震えが怖さの震えにもなって、2倍に怖かったです。 その当時の建物が、あの北海道なのに扉は蓆で、 板張りの家もたった一軒しかなく、他は草? 草なの?... 続きを読む »
大正4年(1915) 北海道苫前村において、ヒグマ1頭によって 起こされた大惨劇。 実際に起きた事件を丹念に取材して書き上げられたもの。 2日の間に、6人もの人間を殺して食べたヒグマ。 それを斃すために、百数十名の男が、銃や武器を手に集合しても、 なんの意味もなさない程に、強大な力を示すヒグマという生き物。 ほんとに恐ろしかった。 厳しい自然環境のなかで生きるのは、人間もヒグ... 続きを読む »
大正14年12月に実際に起きた日本獣害史上最大の惨事、三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)をモデルに描かれた小説。
舞台となったのは北海道三毛別六線沢の開拓村。羆(ひぐま)が数度にわたり民家を襲い、わずか2日間で開拓民6名(最終的には7名)を殺害。無慈悲にも犠牲者を食い殺す身の丈2.7m、重さ380kgの巨大な羆に自然の猛威というものを感じた。人間は本当に無力だわ。
姿見せぬ羆への恐怖に怯える警察や討伐隊を横目にただ一人冷静に羆を仕留めた猟師の銀四郎は格好良かったな。
生まれて初めて、一晩で読み終えました。
山で働いているので、読んでおかないとと思い読みはじめました。
本当に怯えてしまい、自分がもしあの村にいたら、完全に愚かな行動をとってしまう。
嫁を熊に食べられてしまう。
これ程きついことが本当にあったと知って、自分がいかに弱いのかを痛感しました。
日本最大の獣害事件、三毛別のヒグマ事件のドキュメンタリです。
怖いです。
すいません想像力が欠けてるのと、読解力に欠ける私には、
大正時代の話とか、すんなり入りにくいです。
最後にキチンと羆を食べることに、優しさというか、
素晴らしいと思いました。
(すいません、キチンと説明できてませんね。)
日本で起こった熊事件で一番被害が大きかった三毛別事件がモデル。物語上こういう話は熊が悪者なんだけどいくつかの羆撃ちの小説読んで思うのは熊もかわいそうだってこと。
亡くなった人はすごく気の毒だけど先住民を追いやってるんだからなあとか思ったりもするのです。
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現!日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を囓る不気味な音・・・。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な漁師の姿を浮彫にする、ドキュメンタリー長編。
2011 11/11読了。WonderGooで購入。
Wikipediaで記事を読んでから頭から離れなくなった日本最大の獣害事件、三毛別のヒグマ事件のドキュメンタリ。
前半でヒグマの前にただ集まっただけの人間がいかに無力かが、後半でそれに1人で向かい合う猟師の姿が描かれる。
北海道にいるときに読んでたら絶対に1人で森に入らなくなってたと思う。
熊撃ちの猟師さんたちってすげえ。
丸腰の人間は野生の前ではただのエサとなるという事を感じました。
人間社会が作り上げたエリア内にいれば野生へのリスクは無いに等しく忘れてしまうが、野生は本来は怖い。
北林一光著「ファントム・ピークス」で引用されていたため、読んだ。
「羆嵐」はノンフィクションで、大正4年に起こった、三毛別(さんけべつ)羆事件を題材に書かれている。開拓民6名が死亡したこの事件は、日本獣害史上最大の惨事と呼ばれる。
ヒグマがいかに恐ろしい動物か、人間がいかに非力かを淡々とした語り口でつづっている。しかし、この淡々とした語り口の中に迫ってくる迫力があるのはそれが、事実だからだろう。
すべての装飾を取り払われた人間の矮小さを思い知らされる話。
描写は淡々として、より恐ろしさを増す。
自分は文明に守られているが、独りの無力さを考えさせられる。
実際に起こった北海道北部・三毛別のクマ事件を取材して書いた一冊。開拓農民の生活もしっかりと描写され、そう遠くない昔の人々が生きるために払っていた努力の大きさに圧倒された。嫌われ者の熊撃ち銀四郎が魅力的...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

