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みんなの感想・レビュー・書評
(15レビュー)
シンプルに医療ものかと思ったら、吉村昭氏の最愛の弟の、末期がん診断から死までを綴った壮絶なノンフィクションだった。
末期がんで余命が少ないことを本人に告知するなどとんでもない、という時代背景があるので、現代からしてみると無理があるんじゃないかと違和感がどうしても否めず、(実際に治療の非常に難しいがんであったにせよ)ここまで絶望的な筆致は読んでいて苦しい。
しかし、さすが作家だけあって、感情的にもかなり突き動かされている状況でありながら、一方でかなり冷静に物事の成り行きを見ているところは驚き。
もっとも読みたかった本 この夏亡くなった作者。最期は妻が看取る前、自身で自身の命を絶ったと報道されれている。 それを聞いて読みたかったのがこの本だ。弟が自覚症状のない末期肺ガンになり、それをひたすら隠し通しながら弟の死を看取る兄の心模様を描く。私小説であり、主人公である兄は自分自身だそうだ。 凄絶という言葉がふさわしい弟の闘病の様子、それを見守る兄弟たちの葛藤、そして隠し通... 続きを読む »
弟の壮絶な闘病と、取りまく家族の葛藤。
医療技術、インフォームドコンセント、緩和ケア、QOLの考え方などが、作品が描かれた1980年代と現在とでは大きく異なる。その違いに戸惑いをおぼえるが、死に向き合うそれぞれの立場の苦悩が圧倒的な迫力でリアルに伝わってくる。
文章をじっくり味わいたいけれど、 あまりにも壮絶で読むのがつらく、将来への漠然とした不安やイヤな想像など始めてしまうので、3日で読んでしまった。
吉村さんの、ちょっと「特殊」な部分が見えたような気がした。
肉親を癌で失う家族のつらさ、闘病の苦しさ、身にしみて考えさせられました。
氏が亡くなったとき、どんな気持ちで延命器具をはずしたのか
少し気持ちがわかりました。
悲しい物語である。
悲しくて、こういう状況下でいたときにはとても読めない小説だろう。
肺ガンの手術後、1年間にわたって死んでいく弟を見つめる兄を主人公とした小説。
吉村氏の告知、延命に対する考えが述べられている。
が、それは人それぞれである。
自分としては、他人に病名を隠されたくないし、自分の意向が無い延命は徹底拒否である。
「自分の意志」で延命を伝えたい。
伝えられない状況下に置かれていたとしても、今のうちから、妻に言っておく。
実弟の末期癌闘病生活を描く。病名を本人に隠し通しながら看病する、心苦しさ、辛さや苦労・・・体験したくないけれど、いつ自分や大切な人の身に降りかかるかわからない「死病」という存在・・・。吉村昭作品は淡々とした文体が特徴的だけれど、実体験記だけあって感情的なところがイイ
本当はハードカバーで読んだんですが,こちらにレビュー。
文庫版も解説読みたいなあ。
吉村昭さんの弟さんが肺癌に侵され,亡くなるまでを描いたノンフィクション。
辛いですね。読みながら何度も...
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