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みんなの感想・レビュー・書評
(9レビュー)吉村昭の妻津村節子が、夫の発病から死に至るまでを綴った「紅梅」を読み終え、また吉村作品を読みたくなりました。書店に行って、遺作短編集としてのこの本を見つけて読んでいます。
商品情報にもあるように、本当に本当に、生と死を見つめ続けた作家なんだなと思った。
あまりにも静かで深い死生観に打ちのめされる。あとからじわじわと効いてくる短編集。
【目的】読書会に向けて
【感想】おどろくほどシンプルな文章。平安時代の和歌を詠んだあとに万葉集を詠むよんだとき感じるような、そんなに愚直に表現していいものかと一瞬とまどうった。でも、その感覚は、慣れきった技巧的な文章との違いに違和感を感じただけであって、ただシンプルな文章は、それで良い。シンプルな文章は、比喩などで読み方の筋道が立てていられていない分、読者に感情が委ねられる。「兄弟の死に目を見届けなくては可哀相、死顔に手をふれたい、それが愛情を伝えることになる」という固定観念に一石投じられたように感じた。
作者の死生観がとてもつたわる一冊。
「冷たい夏、熱い夏」を読んで思うところあった方には
是非これも読んでいただきたいです。
自分の死を迎えることを、
ずっとずっと考えていたのだろうと思いました。
この本が、彼の「死顔」です。
大学に入ってから、単純に冊数でみて誰の本を一番読んだかと考えてみると、実は吉村昭で、これが5冊目。特に吉村さんが好きという感想は持っていなかったのだけど・・・ これは吉村さんの最晩年の作品を集めたもので、表題作の死顔は最後まで推敲を重ねていたとか。吉村さんの死生観が凝縮された作品。栃木が、2個所もでてきてちょっと驚く。
自らの死に方に尊厳死を選んだ著者の遺作短編集。
私ごときが何か言える様な作品ではありませんが…。
美しい自然描写と共に悲しく哀れな死が描かれた作品「ひとすじの煙」がとても印象に残りました。

