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みんなの感想・レビュー・書評
(506レビュー)
神は人を救わない。
神の恩寵なんて、そもそも無い。
人の願いを叶える為に神は存在していない。
信じれば救われるなんて、人の幻想でしかない。
神は、手を差し伸べない。
その非情さこそが絶対者である証。
どんな苦境にあっても沈黙する神。その存在に疑問を抱く司祭。
自分たちのために、信徒が死んでいく。それを指摘しキリスト教を捨てるよう進言する通辞の場面は印象に残りました。同僚が信徒のために死んでいく中、それを見守ることしかできなかった司祭。
キリスト教禁制が日本でどういう意味を持っていたか、考えさせられる小説でした。
神様は黙っている。
自分が辛いときや不条理を感じるとき
黙っている神様は憎い。
でも黙って見過ごしてくれているから
私は生きて行けるんだと思う。
迫害されたり殉教するのはイヤだけど…。
大学生の時にオペラをみて
「色が紺色だなぁ」と感じたのと
♪~ちょうちんや ばいばい 石投げたもんな 手のくさる~♪の
歌しか残っていなかった記憶がちゃんと形になった。
新潮社のハードカバー版を図書館にて。
今回読んで「沈黙」の意味を初めて知り、考えさせられた。
最後の二文、また帰ってきて考えたい。
「もし神がいなかったとしたら」が印象的。
耐え難いものの存在。 その先にあるものこそが、究極の『愛』だった。 遠藤周作を読むのは一冊目。 江戸時代に布教活動のため日本へやってきた、カトリック宣教師の物語。 読んでいて心が苦しく詰まった。 拷問にかけられる信徒の農民たち。 棄教し教会を裏切った上司の…激しく愛のある真実と理由。 主であるキリストが苦しむ人々へ、『沈黙』を続ける壮大な理由。 喪失とド... 続きを読む »
キリシタンの迫害をテーマに身の毛もよだつ物語が展開される。まだ読んではいないが、梁石日の『闇の子供たち』も同じ臭いのする小説なのだろう。どちらも、世の中のタブーに手を突っ込み、底に沈殿する泥をすくって見せるという行為に対して、あなたはどう感じるのかと強烈に問いかけてくる。気の小さな人は読むべきではないとあえて言い切ろう。読むのは辛いが『闇の子供たち』に救いはあるのか、確かめるためにも手をだしてみるかな。
この本を初めて読んだのは高校一年生の冬のことで、そのころのわたしは空虚感にみちみちていて、本当に今と少しも変わらない人間であったことを思い出した。そんなときにこの本を読んで、自分の周りに当たり前のように存在していたキリスト教に対する考え方を悉く覆されて、とてつもない衝撃を受けた気がする。覆された、というのは間違いで発見させられた、とでも言うべき。とにかく遠藤周作の書く神やイエスの姿と、それに対する世の中の評価(外面的にも内面的にも)を超越した信仰を見せつけられて大きく心が揺さぶられた。
3年経ってもそれは変わらず、沈黙は今でもわたしが最も大切にする本のひとつであることを再確認。ぶれてもここに戻ってくれば安心、というような本があるのはとても幸せなことだとおもう。
歴史的史実を脚色しながらキリスト信仰の根源的問題を投げかける。歴史的暗黙、根源の問答、そして過ちを犯す異邦人を主役に添える大胆さと無謀さ、言わば三重の禁忌を犯しながらも、沈黙と題して雄弁にかつ鋭敏に読者へと語りかけてくる歴史小説。是非とも何度も読み返して、自分なりの解答や考え方を得たいと思わされる一冊。
おれにとっては『海と毒薬』に続く第2弾、九州旅行の前に遠藤周作作品を少し読みましょうシリーズ。 シリーズ2回目はいよいよ『沈黙』。高校の時にちらっと一部だけ読んで、確か残虐な拷問のシーンが目に浮かぶように描かれていたのをすごく覚えていた。なので、いつかは必ずはじめから終わりまで読むつもりでいたので、ようやく読む機会が訪れたという感じ。 全体を読んでみると、高校の時思っていたほど拷問のシー... 続きを読む »
キリシタン禁制状態の日本におけるポルトガルの司祭の物語。
司祭は日本で囚われ、自信のおかれた状況と神の救いについてひたすらに考えを巡らせる。
当時の空気を感じられると同時に、信教について考えさせられる。
あまり得意とする内容の話ではないのだけど、司祭の心の揺れが興味深く読めた。
キリスト教の信仰における基幹となる部分や問題となる部分など詳細に書き込まれていて勉強になった。
古典的名作として読んでおいて損はないかと。
宗教とは何か?信仰とは何か?という事のみならず、生死に拘わる困難な状況に直面した際に人は何を考えどう思うのか?までを上手く描いています。
そして、宗教的ではなく一般的に読むなら「大切な物は何か?」という問いかけに感じました。
この本は、最初から最後まで、ロドリゴのこうした「神の沈黙」に対する心の動揺を延々と描いています。それなのに、全く退屈せず一気に読ませてしまうのは、遠藤周作さんの筆の力でしょうね。
殉教できる者は幸いである。
殉教するほどの信仰心も持てない、
うすら笑いを浮かべながら、仕舞には仲間をも売る。
こんな弱く醜い者、
強い信仰すら持てない弱い者にこそ、
神の救いが必要なのでは...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

