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みんなの感想・レビュー・書評
(43レビュー)なんと言っても「裸の王様」!情景も香りも味覚も心情も、何となめらかなペン先だこと!読み返すと、やっぱり作家の若さが滲み出ているんだな。見せ場の爽快感は、アンデルセン童話の「王様は裸じゃないか!」と子どもが指差して叫ぶ、あの瞬間と同じなんだな。若い学生時代にこの小説と出会って、色々なことを考えました。
内容が薄くて軽くて小気味良い。
闇シリーズなんかと違う、昭和っぽいまだ垢抜けない生々しい雰囲気を開高さんが出そうとしているのか地で出ているのか判断しかねた作品。
書類上の予見でしかなかった、
ねずみぃ大量発生でアタフタする上司とか、
業者に騙されてた上司とか、
滑稽な上司達に片腹痛くなりつつも、
俊介が独りで走り回って、対策ねって、仕事して、
ボロボロになっていく過程と、
独りで頑張りすぎて苦しんでいる俊介を、
そっとサポートしている農学者の
やり取りと言うか、何と言うか…
独りで頑なに頑張ろうとする俊介が
農学者に対して心を許していく様だとか、
冷静に見えて熱いところもある農学者に対して
ちょっと引いてしまう俊介だとか、
ニヨニヨしてしまう場面も結構ある作品です。
萌えは無いですが、『裸の王様』も笑えるので好きですw
開高健の本を読んで見ようと思った。ノンフィクションをどう描くのか。知りたかった。小説を1ページ読むとおもしろくていい小説だと思った.裸の王様は、教師として身につけなければならない思考が盛り込まれている。これは、坂口安吾の小説と同じ子供に対する目線がある。
登場人物たちの繰り広げる駆け引きとか裏取引とか、大人の世界の汚い部分がリアルに描写してあって、世の中というものを垣間見た気になれました。詳細に書き込まれているからこそ、現実味が増しているのだとおもいました。文章は事務的というか説明的な一方、暗喩の多いことが印象に残ります。最後の「流亡記」がいろいろと衝撃的でした。でも社会って根本的には変わっていないのだろうなとおもいます。
開高健はメジャーであるが誰もが読む作品ではない、少なくとも高校や中学の教科書には載らない。学校が求める(従順さを基礎とした)道徳とは折り合いがつかないし、多くの作品が(教育委員会の基準では)大人向けに書かれているのは間違いない。 ある種の暑苦しさは否めないが、一気に作品に引きずり込む高橋源一郎や内田樹の言うところのドライブ力から言えば(彼らの絶賛する)村上春樹のそれとはまったく比較にならない... 続きを読む »
浦野所有。 戦後文学の傑作と名高い芥川賞受賞作の「裸の王様」など、4つの短編が収録されています。これらの作品群は純粋にストーリーを楽しむものではなく、それが映し出す社会の腐敗や矛盾について、痛烈な風刺として味わうものなんですね。そのせいか、作品世界に引き込まれることは、それほどありませんでした。 個人的には「流亡記」が一番おもしろかったです。古代中国をモデルとし、秦始皇帝の即位前後の平... 続きを読む »
叔父の本棚から。年代順に読むかとまずはこれで開高デビューし、しばらく開高時代が続く。
ネズミの集団自殺は都市伝説だなんて。。。つい先日まで信じてしまっていたじゃないか。
図書館で借りた 開高健、初めて読みました。はまりそう。 ノンフィクションらしい論理展開、ストーリーのリアル感、繊細な表現力 ●パニック 120年に一度花を結び実を実らせる笹をめがけ、ねずみの大群がとあるまちに押し寄せる。地方の役所組織のありようがとても肉感的である。卑しい課長の生暖かい息が感じられるような。ねずみは最後、群れをなして湖に身を投げる。そうして役所は何事もなかっ... 続きを読む »
友達にいきなり「読め!」って言われて読んだ本。全く予備知識ない状態だったけど、面白かったです。昭和30年代?あたりの芥川賞作品ふくむ短編集。「裸の王様」が好きでした。かなり昔の作品なのに、古さを感じさせない。現代でも十分に通用する正統派の…つまりストーリー、展開をメインにした話が多かった。最近の芥川賞でこういう作品が受賞することはほとんど、ありえない気が…まあ、時代の変化ってことかな。筆力はもちろんだけど、文体やら極端な個性じゃなく、純粋に「話」で勝負しているあたりが、よかったです。
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