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みんなの感想・レビュー・書評
(23レビュー)
全1巻。
時代小説。
著者には珍しいかんじの、
ちょっと緊張感のあるサスペンス。
現代ものっぽい、
トリッキーな手法がいろいろ使われてて、
緊張感もったまま最後まで続く。
が、
解説にも書いてあったけど、
終章の結び方がちょっとキレイごとっぽかった。
個人的に、最後もちょいいけたんじゃねえのって感じ。
若さ故の潔癖さというか、
哀しい純粋さというか、
物語の底にずっと漂ってる
著者らしい哀しさの空気は悪くないし、
スリリングで読ませる物語だっただけに
あんまり心に残らないのが残念。
テーマは秀逸だし、痛切に胸を打つ話。が、ラストはあっさりしすぎ(主人公の独白にすればいいのに)。この人の小説にはサービス精神がない。もうちょっとあざとく盛り上げてもいいと思うが。
山本周五郎を久しぶりに読んだ.粗筋だけをとりだすと殺伐とした感じだが、凛とした女性の懸命な生き方の残す印象が強い.おしのの生き方は是とまでは言えないが、人間の浄らかさについての深い感情を思い起こさせる.ところで、山本周五郎の小説はこの時代に受け入れられているのだろうか.この即物的な世の中と小説の世界の遠い距離を感じて,そんなことを思った.
歴史小説は、表現が綺麗で読んでいて気持ち良い。
綺麗なだけに、より女の恐ろしさが出ているようでもある。
いつの時代も、女の呪いは怖いようですよ。
一気呵成に読める一冊で、
物語全体の構成がよく練られていることが伺える。
一方で、作者の迷い/結論に対する揺らぎがそのまま本作に出る形となったのか、
どこか途中から尻切れトンボを予想させるような作りになっている。
面白い題材だが、若干掘り下げ方が浅い。
「竹薮は黄色く霜枯れ、池の水は寒ざむと澱んでいる。椿の木の幹は灰色で、空は鬱陶しく曇っていたようだ。すべてがしらちゃけた淡色にいろどられている中で椿の葉の黒ずんで光る群葉と、葉がくれにつつましく咲いている紅い花とは、際立っているようで却ってものかなしく、こちらの心にしみいるように思えた。」
NHKドラマで観てすぐに本を買った。初めて読んだ山本周五郎作品。これを読んでから時代物がとても好きになった。気づかれるか気づかれないかのギリギリラインでの犯罪がとても面白かった。
面白かった。さすが山本周五郎、一息で読んでしまった。シドニー・シェルダンを思い出す。父親の無念を晴らすため父の残した財産とその美貌を武器に次々と復讐を遂げる娘、おしの。かなりなエディプスコンプレックスだとは思うのだが、父が最期にどうしても言いたかったこととは何だったのだろう。おしのの考えるように母への恨み言だったのだろうか。そんなに男と女、単純なものではないようにも思うのだが・・・。相手の男たちも... 続きを読む »
おしのがターゲットに近づく設定がワンパターンなのに少しがっかりしたが,やはり「この世には法で裁けない罪がある」ということをめぐる葛藤は周五郎らしく,考えさせられた。
山本周五郎の中で、ちょっと異色の本。サスペンス好きの方に向いているかも。 初めて読んだのは20代のころで、この主人公が自分とそんなに年が離れていなかったせいか、おどろおどろしいものを感じたものの、どっぷりとその世界の中に浸り、忘れられない題名となった。 今読むと、う〜ん、18の娘がこんなにも妖艶で女らしくあり、しかも意思強く、手の込んだ策略をめぐらすことができるものか・・・と、思ってしまうが、そん... 続きを読む »
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

