みんなのレビューページ
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(550レビュー)一言で言えば、当書は上巻と下巻の間に何かあったんですか!?司馬てんてー! 「鬼の副長」として滅私奉組しているのが上巻であれば、「喧嘩師・土方歳三」として描かれているのが本書である。上下巻ともに侠気あふれる主人公像に変わりはないのだが、上巻にはなかった迷いや不安といった感情を感じることができ、「共感」を引き出す作りになっている。 歴史小説でイデオロギーは語らない。語るのはただ人間ドラマで... 続きを読む »
おすすめ度:90点
下巻になって一気に面白くなった。
新撰組が時代の波に逆流していき、下降の波に巻き込まれていくことになるなかでの、剣に生きる土方歳三の生きざまに惚れた。
五稜郭にある新政府の人物の中で、土方だけが異質だ。他はみな、学者であり政治屋であるが、土方はいわば「喧嘩屋」だ。しかも徹底した現場主義。
その戦い方は天才的である一方、極めて柔軟なものの考え方をする頭のやわらかさがある。唯一の土方の写真が当時でも異質の洋装姿であることは、それを如実に表している。
とにもかくにも、歳さんがカッコいいです。百姓だけど武士になりたい、勇さんを武士にしたい。この一心で京に上り一旗上げ、そして北走。幕末っていう時代の栄光と衰退が詰まってる作品です。
幕末の読書人の常識は南北朝史だったというのは初めて知りました。
「第二の尊氏」になるのを避けたいがために、徳川慶喜は自軍から脱走し、それで歴史が大きく変ったというのだから面白い。
上巻は、多摩の百姓生まれの侍(近藤・土方)の立身の物語。 近藤勇は男に好かれる男だったんだろうな、と思う。 写真が残っているけど、角ばった顔に真一文字の口のとてもいかつい男でした。 浪士組加盟の時の「将軍の警固役」になれると聞いたとき、近藤がうれしさのあまりに畳に額をこすりつけて涙を流す描写で、農民出身の近藤が将軍の直参になれる栄誉を想像してもらい泣きしてしまった。 そんな姿を見て、土方が... 続きを読む »
土方歳三のとっつきにくい、というか他人が気軽に立ち入れない場所でことを割り切って行動しているところがいちいち自分と重なって、性格だけみたら私もこんな感じだなと思った。
この人、そのことを常に考えながら生きてきたんだろうなと思えるような死に様だと思った。
初めて読んだ歴史小説です。この本のおかげで苦手な幕末を好きになることができました。歳三のまっすぐさがほんとうに気持ちよかった。歳三だけでなく、登場人物ひとりひとりに興味をひかれました。どうして司馬遼太郎さんは人物をこんなに魅力的に描けるのだろう。
たとえ結果がわかっていようとも最後まで新撰組の一員として戦い、近藤勇や沖田総士らの仲間として人生を終える。強烈なロマンとまるで走馬灯のように過ぎてゆくラストの描写に、涙が止まらなかった。愛より戦いを、信念を。武士として、新鮮組として駆け抜けた土方のロマン譚だ。
下巻の最後の方は史実よりも補っている部分の方が多く、それを幻想的に語られ感傷的な色合いを濃くしていくが、それが自らの死を覚悟し、その道を強靭な意志で進んでいく土方の心情とアンバランスさを醸し出し、泣けてくる。
新撰組で土方びいきになること必至な本!
解説までじっくり読んでしまいました。今、読み終わったんだとは信じられないくらいです。最期まで新撰組副長土方歳三を貫いたことがこの人の誇りであり、読者の私達にとっても誇りであると思います。
伊東甲子太郎との決裂から、大政奉還、鳥羽伏見の戦いを経て、流山屯集、近藤勇の死、沖田総司の死、函館占領、そして、土方歳三の死までを描いている。
有能な喧嘩師であった土方歳三の、短く苛烈な人生に圧倒される。
やはり名作です。下巻はあまり描かれない新選組のその後を幕軍の視点から、最後の抵抗を描いてます。思えば、土方歳三なる人物は新選組結成当時から最期まで自分の信念を最後まで貫き通した喧嘩師です。ぐっと来ました。
悲劇的志士、土方歳三の晩年まで。
盟友、斉藤一らを送り出した辺りからの生き方には胸を射抜かれた。天才的喧嘩師であった土方。この戦いの終わりを覚悟したのはいつごろからだったのか。「しかし、しくじった。...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

