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オフィシャルコメント
イタリアの歴史や文化に精通した著者が、その魅力をあますところなく伝えたエッセイ。刊行は1972年ですが、今読んでも古さを感じさせません。全24の手紙が、ローマの下水道の歴史、地中海の美しさ、ナポリ人の天才的なだましの才能、イタリアの運転技術などについて、ユーモラスに、ときにシニカルに伝えてくれます。作者の知性やイタリアとの深い結びつきが端々に感じられる本。ガイドブック的に役に立つというより、読めばより強くイタリアを理解できるという意味では、旅行に出かける前にぜひ読んでほしい本でもあります。
みんなの感想・レビュー・書評
(37レビュー)
なんかどこかに連続掲載していたものらしい。
ローマにかんするところやマフィアに関する
ところがおもしろい。
Jojoの奇妙な冒険の5部を思い出したり
よくイタリアで南北格差や国家分裂話が
でるのがわかる。。
さすが塩野七生。イタリアの生活で出会った人々や事件や食べ物を、とてもコミカルに描いている。人間観察とか好きなんだろうなー。ところどころからチラリと見える教養の高さとか、あちこちに散りばめられてるシニカルで鋭い着眼点とか、もう本当に、塩野さんの感性がキラリ。あっという間に読めます。
かなり前の本なのですが、読んでいて古さは感じませんでした。
もちろんイタリアの現状とはまた違うんでしょうけれど。
とても良質なエッセイ。
心地良いエッセイでした。
イタリアの文化は、他の国と比較するとさらに面白い。
日本人の感覚との違い、ヨーロッパの近隣諸国との比較。
イタリア国内のローカルな文化・・・など、旅をしたような気分になれる。
いかんせん古い本なので、イタリアの現状を知るに適切とはいえないかもしれないが、
塩野七生さん独特ともいえるイタリア感は、読んでいてどこか引かれるものがある。
イタリアについて知るというよりはエッセイとしての部分が大きいかもしれない。
塩野七生のイタリアの話を中心にした、エッセイ。
文庫は平成9年発刊だが、単行本は1981年に出ている。
が、少しも古臭さを感じさせない。
やっぱり、塩野七生はうまい。きっと、彼女のゆるぎない自我が、時間の流れを超越させるのだろう。
そして、彼女の描くイタリア人の粋なこと。
さすがにローマ帝国の末裔であると感じる。特に、盲目の伯爵の話は圧巻。
そういう彼に残された道は、精神的貴族であろうとすることだけでした。高き教養と超然たる生活態度を維持することによって、他の人々との距離を保とうとしたのです。
なんて美しいのだろう。
人は、美しく生まれるのではなく、美しく生きるから美しいのだと思う。
塩野七生のエッセイは、そういうことを力強く後押ししてくれるものがある。
いい文章に酔うのは、心の保養です。
塩野さんのイタリア本。
イタリアについて、学術的でもない旅行記でもない
人間的(といったら抽象的すぎるな)な目線から語られている感じで、
イタリアという国に対し益々興味を持ち、
益々好きになることができたと思う。
ベネチアの描写が美しすぎる。やっぱ海側からいつか行きたいな。
あと、下水道掃除しなさい、って思う。
40年近く前の塩野女史のイタリア発エッセイです。どれも女史のユーモアとイタリアの美醜に対する愛情がこめられています。
『骸骨寺』『皇帝いぬまにネズミはびこる』では皮肉まじりのユーモアを楽しめますし、『ナポリと女と泥棒』『ナポレターノ』では愛敬半分あきれ半分に、だけれどどこか憎めないナポリでの出来事を追体験できます。イタリアの美しさだけでなく、ある種の欠点すらも奥深く楽しむように書かれています。
ちなみに私は規則と分類が好きなドイツ的人間(偏見)なので、ナポレターノとは気が合わないかと。でもどこか奔放な自由さには惹かれるものを感じるのです。
イタリアの色、香、風を思い出すようだ。イタリア人の気質に触れながら、イタリアの光の温かさや空気までも感じられるようなエッセイ。
連綿と続く歴史の上を、今もなお歩むイタリアを美しく繊細に、かつ忠実に描いているのは本当に素晴らしい。
また、イタリアが好きになる一冊。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

