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みんなの感想・レビュー・書評
(33レビュー)
故人の秘めた手紙や走り書きのようなメモなどを家族が『これは世の中に発表しなければいけない!』といような代物なんだろうか。。。
向田さんが、誰にも言わなかった秘めた愛なのだから、そっとしておくのが良かったんじゃないかなと思います。
なんてことのない日常のなかに『みかんをたくさん食べてね』などN氏の体への気遣いがあって。とても向田邦子さんらしいなとおもいました。
自立したいい女ってどんな人のことを指すのかしら? と聞かれたら真っ先に差し出したい本。裁縫、料理が得意で、経済力もあり、仕事も出来る。きりりと涼しげで、いかにも賢そうな顔だちに、チャーミングな丸い鼻が添えられている。まるで隙がなさそうなのに、好きな人にはついついお菓子を食べ過ぎたことを反省する手紙を書く。……邦子姐さん、本当に萌えます。
向田邦子さんと妻子あるカメラマンとの恋文。
後半はその姉を見つめていた妹和子さんのお姉さんとしての邦子さんのこと。
文章は確かにきれい。
カメラマンN氏との心の繋がりもよくわかる。
でも、
これ、私が読んでていいのかなあ。。。っていう気分になります。。
普通の恋愛ではない、
ある意味秘め事だった恋愛の最中の手紙のやりとりを
こんな風に本にしてみんなが読んでしまうことを本人は望んだかな。。とか。
向田邦子の恋文っていうタイトルも大直球だし。。
向田邦子さんの生き方のきれいさ、筋の通ってる感じ、
家族想いなところは、見習いたいと思いました。
高潔な女のひとでした。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4101190410
── 向田 和子《向田 邦子の恋文 20007.. 新潮社 200507.. 新潮文庫》
本上まなみさんは、切なくなるのがわかっていても手に取りたくなる本だという。
脚本家・向田邦子が30代前半の頃、世間から隠れるように恋をしていた。本書は向田が相手に向けて書いた5通の手紙と、相手の日記や手紙を含む。よき相談相手でもあった人生のパートナーへ向けた手紙は活き活きとして心遣いとユーモアに溢れ彼女の性格が表れていそうだ。
読んではいけなかったような…人の秘密を覗き見してしまったような…罪悪感にも似た読後の感覚。でも、向田邦子という女性を好きになったきっかけの、私にはとても大切な一冊。
『生まれて来たことを喜ばれ、両親に愛されて育ち、普通に生きていけることは、とてもありがたいことだと思っている。お父さんはマイナスのところから、いま私たちが当たり前と思うところに立つまで、どれくらい大変だったか。負けず嫌いの努力家で、ちょっといびつなところもあるけれど、自分の力でその位置についたのよ。それは、とってもすごいと思う。和子ちゃんも世の中に出てみると、よくわかると思う。父親をひとりの人間として見る。そうすると。客観的にも冷静にもなれるから。そんなことを、心にとめておいてもいいかもしれない』
読んだとき、とてもショックを受けたのを覚えています。
妹さんがこんな私的なことを明かしていいのかと。
若かったので、邦子さんのイメージが崩れたとおもったのか。
今では、この向田邦子さんだから、あの短編集の数々があると思っています。
この時代を生きてはいないけれど、タイムトリップしたような気になる。
慌ただしく活気のある時代をまっすぐに生きた邦子の心を許せるひとりの男性、N氏との手紙のやりとり。
家族に言えぬ関係の恋人との束の間の幸せ。
またN氏の淡々とした日記も時代が出ている。
どれもせつなく、涙が出た。
もう今はいない人たちのやりとりを手紙などで赤裸々に見るのはとても悲しい気持ちになる。
しかしながら(飛行機事故で亡くなった)邦子は死んで良かったのかもしれない、などと不謹慎ながら感じてしまった。
生き急いだ人生のようにも思えてならない。
ふたたびN氏に会えただろうか。
そうなっていてほしいと思った。
三分の一くらいが、邦子氏とN氏の手紙やメモ帳の引用である。後の三分の二は邦子氏の妹の和子さんによって、姉によせる回想である。邦子氏の恋文はアイシテルの恋シテルの云々ではなく、常に相手を思いやった情にあふれる手紙である。それに対してN氏は男性のためか時代がそうだったのかはわからないが、冷静である。邦子氏の料理を喜び二人がいい関係だったのがよくわかる。
しかし、果たして邦子氏(N氏もだが)は手紙が世に出ることをのぞんでいたのかは、どうしても思えない。N氏は自殺し、邦子氏も不慮の事故によって亡くなっている。そのことが、恋文として公になってしまっている。どうしようもない無力さを感じる。
向田邦子が恋人にあてた手紙と恋人が邦子にあてた手紙および日記がしるされている。また、向田邦子の妹が姉にまつわるエピソードを記述。あとがきは向田邦子好きの太田光。
手紙から売れっ子脚本家で寝る間もない...
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