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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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すでに殺戮は呼吸のようになじんで抵抗がない。贄を憐れむことと、殺戮自体を悦ぶこととは別のこと、人の死は悲劇だが、いつかは誰にも必ず降りかかる平等な悲劇だ。それはいつでも路地裏に潜んでいる。通りがかった者を死の淵へ突き落としていく。天災かもしれないし、病魔かもしれない。あるいは強盗であり、あるいは闇御前であるかも。通りがかったのが不運というもの、それ以上の意味などない。
― 173ページ -
人魂売りは実は人ではない、と
― 379ページ -
「直には雑念があった。初子に奪われるのではなく、自らの意思でそれを常に与えようとする意地、自らを散らして弟に餞る己への憐憫と自己満足、世情への絶望、己への嫌悪」
言って黒衣は笑う。
「常にはそれがなかった」
かつん、と娘はさらに小首をかしげる。
「常には直に帰そうという、そのただひとつの願いしかなかったのだ」
黒衣は言いながら闇の中に足を踏み出す。
「己にあって直にないものならすべて、直に与えようという、ただそれだけしかありはしなかったのだよ」
― 399ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(280レビュー)明治の東京のパラレルワールドを舞台にした身も心も魑魅魍魎と化した一家のお家騒動。怪談じみた最初1/5が秀逸だが、お家騒動での消化不良な歴史資料と言葉で一気に失速。「漫画なら許されたかも」という典型で、ザンネンな一冊。耽美少女漫画系です。女性作家に多いが、資料は集めて写すだけじゃダメです。
今更読んだなぁという気もする。
だいぶまどろっこしい感じはあったけど、最後の展開がよい意味であんまりで、
やっぱり小野不由美さんだもんなー、という感じになる。
時代設定になじみがないので読みづらくはあるけど、
とても気になるみなさんでした。
もう何回読んだだろう。
読むたびに、儚さとうつくしさに心奪われ、胸が締めつけられます。小野不由美さんの中で、一番好きな作品です。
こちらは、第5回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった作品ですが、個人的には大賞とまったく遜色ないと思います。
人の心の闇を鋭く抉り出す作風に圧倒させられた。
妖しの世界を濃密に描いているのがいい。
魑魅魍魎の蠢く街、東亰での事件が公爵家のお家騒動に行き当ってしまうという話の展開も好きだ。
伝奇ミステリーはあまり得意な分野ではないが、この作品はとても惹かれるものがある。
私は妖の感じられる作品が好きなんだな、と思った。
この続きを読みたい。前後のおはなしがとても気になる…!
ひーさしぶりに読み返した。何年ぶりだろ?
覚えていたところより忘れていたところの方が多くて、読んでいてドキドキ。おもしろー。
雰囲気が江戸川乱歩っぽい。少し漱石の「夢十夜」も思い出した。あ、あと京極堂シリーズ。なんだこれ私好みやん。
万造さん!さよなら!!
読んだのはハードカバーで。ずいぶん前に一度読んだきりだから、ほとんど覚えてないけれど、この人の本をほかにも読みたいと、何冊か読んだ記憶があるから、私のツボにはまったのは間違いない。
幾種もの魑魅魍魎が出て来る。
彼らの見せ場が均等に用意されていて、テンポ良く楽しい。
冒頭部分や人形使いのシーンが本筋との関連性を感じさせず、そのヵ所に差し掛かるとせっかちな自分としてはもたつきを感じた。
雰囲気や小物は優雅かつ耽美、昔ながらの伝承的な物々しさがあっていいのだが、読み進めるに連れ有りがちな気配を漂わせるのが残念。
二転三転する推理の出し方はさすがと言った感じ。
オチもこの厚さでは仕方ないのかもしれないが物足りない。
完全なミステリーだと思って読んでいたので予想外に飛んで行った結末にはどう感じればいいのかわからずやや消化不良。
基本は明治時代なんだけど、ほんのり異世界な雰囲気。結構残酷な事件が起きているのに、なんだか全部舞台の上の出来事のような感じがした。主人公の普通っぽさがよかった。
再読。小野不由美さん作品の中ではサクサク進んで読みやすい部類。再読するとミステリとしてはちょっとずるいんだけど、初見のときはあのバッサリ前提を覆した推理が快かったです。こういうのって、ミスリードと真相、どっちが魅力的かって話だと思うので個人的には文句なし。
黒子と人形と、闇御前の美しさが大好きでした。続きそうな終わり方だけど、そうなると日本との乖離がどんどん激しくなるから無理なんだろうな。
今読むと不完全で強引で、合理性を謳いながら不条理な近代主義への批判とも読める。それとも今にも通じる普遍的なことなんだろうか。人の大事にしてることを蔑ろにする者には報いがある。先代鷹司当主も、初子も、もしかしたら、闇御前と火炎魔人も。
ネタバレあり。
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闇に跋扈する怪たちを描くときのノリノリで艶のある文章と比べ、生きている人間たちの描写が全体的にざっくりしすぎてる感...
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