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この作品からのみんなの引用
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誰かのために何かをするって、限界があるの。私はいつもお父さんのために仕方ないって思ってきたし、お父さんも私や家族のためなんだって我慢してきたのよ。可笑しいのは、それが実は少しも相手のためにならなかったってことね。お互いに、してやってることだけが残って、してもらってることは何もないの。それが今はね、互いに自分の好きなことを優先させているって、ちょっと後ろめたいような気持ちがあるものだから、してもらってることに敏感になれるのよ。
― 91ページ -
何か見返りを期待しているわけじゃない。恩を感じて欲しいとも思わない。自由気儘に振る舞って、好きに生きてくれればいい。猫たちがそこにいる、ただそれだけで、すべては完結している。どうしてこの猫たちを愛するように、人を愛することができないのだろう。相手が自分の思い通りにならないと、苛立ち、不満を感じ、時には憎しみに近い感情を覚えてしまうのだろう。相手が人間だからか。それとも、自分が人間だからか。
― 431ページ -
誰かのために何かをするって、限界があるの。私はいつもお父さんのために仕方ないって思ってきたし、お父さんも私や家族のためなんだって我慢してきたのよ。可笑しいのは、それが実は少しも相手のためにならなかったってことね。お互いに、してやってることだけが残って、してもらってることは何もないの。それが今はね、互いに自分の好きなことを優先させているって、ちょっと後ろめたいような気持ちがあるものだから、してもらってることに敏感になれるのよ。
― 91ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(91レビュー)
7年一緒に暮らしてきた夫婦が別居して、ダブル不倫しちゃう話
別居の原因は喧嘩でもない浮気でもない経済的なものでもない
マンションの上の部屋が火事にあって
自分たちの部屋が、消化活動によって水浸しになって
住めなくなって、妻は実家に、夫は独身寮に。
それぞれに別居を楽しんでる
不倫までしてしまう
でも決して離婚はしない
なぜだろうかと
ずっと自問自答するかんじが好き
人生には何度も選択しなくてはいけない場面が出てきますが、選択可能ながら選択出来ない人と選択不可能だけど一生懸命生きてる人。どちらが幸せなんでしょう。自分なら・・・ってついつい考えながら読んでしまいました。
決定的な言い方はしない夫婦なんだけど、そのかけ引きがまた深い。共感する部分がたくさんありました。
ひょんなことから子どもがいないアラフォー夫妻が一時的に別居することになり、モラトリアムを互いに楽しむというW不倫の話。それでも先が気になって読み進めてしまったのは、夫婦とは何ぞや?と常に投げかけているからかな。
同じアラフォー世代。母と女の違いを改めて感じました。 どちらが幸せ?(笑)
あいまいな夫婦の話。
社会的にきちんとしている結子よりも、恵まれていない志木子の方に肩入れして読んでしまった。これからは幸せに地に足をつけて人生を歩んで行けそうでよかった。
そして解説が沼田まほかる氏でびっくり。こんなところでお目にかかれるとは。
いつも一緒にいる事で、見えなかったりするものや、最初に感じたお互いの存在価値感とか温かみが、別々に暮らすことによって自分の中で再生していくような、そんな夫婦のあり方を描いています。きっかけがあって、離れてみて、自分が男としての価値を見出したり、女としての色を見出してみたり。でも結局お互いが求めあっているのは、夫婦という温かな居場所なんだと改めて感じさせてくれる。ストーリーは、ありがちでなんとなく先が読めるけれど、人物が語る夫婦のあり方や感じ方、疑問が、心にジーンと伝わって、考えさせられる作品です。
結婚七年目の結子・士郎夫妻が住んでるマンションが火事のとばっちりを受け、しばらくの間別々に住むことになってからのお話。この2人と、結子の同僚である陸人と士郎いきつけの飲み屋で働く志木子の4人の視点から書かれてます。
ぶっちゃけダブル不倫の話。みんな軽薄だがや。だけどそれを通じて、好き合った者同士が一緒になるのは簡単でずっと好き合っているのは難しいってことが書かれている気がした。多分。
夫婦ってお互い向き合うのではなく、同じ方向を向くことで上手くいく。
ああ、なるほどなーっと。
マンションの浸水がきっかけで別居することになった夫婦。
お互いが不倫をしたり関係が変わっていく。
どの登場人物も好き。
何回でも言い訳しちゃうんだよね。
生きていると。
言い訳だらけの日々だわーっ
夫の愚痴に付き合うのは、女同士でなければならない。
男が聞けば、その先の展開はきっと気まずいものになる。
自分の家に一番近い存在、それが彼に思えた。
実家も友人の家も、すぐに自分の居場所ではないことを痛感させられた。
知り合った頃、この人と恋人になりたいと思った。
恋人になったら、夫婦になりたいと思った。
夫婦になった今、次にどんな関係になればいいのかわからない。
夫婦になったら、離婚しない限り、一生、夫婦でいるしかないのだろうか。
今まで、後悔することがない相手ばかり探していたけど、
初めて、後悔しても構わないって思える人と出会えた。
あと10歳年をとっていたら気持ちが分かるのかな・・。
これって映画化しているのですかねぇ?
もし実現するのなら、結子は安田成美さんか松たか子さん、陸人は妻夫木聡さん、伊島は窪塚洋介さんか成宮寛貴さん、志木子は満島ひかりさん、志郎は佐々木蔵ノ介さん、はいかかでしょうか・・?
似たもの同士になるのだろうか、お互いが同じように、別居し始めてから違う異性と深い関係になっていく。
私が読む本はたいてい夫婦になってからを付き合うときとは
少し違う、何か契約によって約束された(良くも悪くも)
関係とみなしている気がする。
恋人でも友人でもないけれど、そばにいなくちゃいけない関係。
人間は刺激を求める動物だから、たとえば三年が危ない時期
(というか3の倍数が危ない時期っていうけどなんでなんだろう)
らしいけど…
常に同じ刺激を求めて「恋人」をかえるより、同じ人との常に異なる関係を刺激とみる私は保守的なのでしょうか
離れていたほうが、お互いのことを思いあって、やさしくできたりする。
なので、別居した方が、いいこともある。
けれど、やはりその分不倫もしやすくなる訳で。
結婚する上で、どれほどの距離感を持つか、...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

