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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(539レビュー)
記者が記事を書くような形で小説が構成されていて
独特な感じがあって、面白いかなと思う。
現代社会における他人への不干渉と好奇心等による妄想的憶測的な発言など、
今時代の人間関係の軽薄さやそれに追随するものを見事に表していて
人間って醜いなーと思ってしまった苦笑
内容(「BOOK」データベースより)
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。
ある殺人事件を中心として、それに関わった人達の人生を描いた物語。話は作者(?)の関係者に対するインタビューの形式で進んで行きます。インタビュー相手が変わる度に話は途切れますが、全体として徐々に核心に迫っていき、最後に事件の全貌が明らかになります。 文庫本で全1巻ですが、結構ボリュームが多かったように感じます。非常に読みごたえがあった。登場人物が本当に普通の人達で、とてもリアリティがありまし... 続きを読む »
ドキュメンタリー風サスペンス。
様々な登場人物のそれぞれの事情が絡み合い真実になる。
一つの殺人事件、だけどそこにはいろんな物語が含まれている、っていうのが面白いと思った。
ひさしぶりに読んだ。
ほとんどノンフィクションの記事風に小説が構成されている。斬新。
テーマも一家殺害事件で、関係者多数なのに真実は分からないというもの。お互いに関係ない関係者のインタビュー風な文章を読み進めていくと真実が分かる。
それぞれ非常に切ない背景があったり、もう少し何かが違えば起こらなかったんじゃ…とか思ってしまう。記事風だから余計に。
いろいろ出てきたわりに、真相はわりとアッサリ。読みごたえに比べて読後のすっきり感は少ないかなー。
過去があるから、その人が「存在」する。という言葉でちょっと立ち止まり、思いふけってしまった。
いろんな過去があり「そこ」へたどりつく。
謎や真相究明というより、たずさわった人たちの背景が興味深く最後まで読めた。
こういうインタビュー形式?のものが好きなのかも…と今後、本を選ぶときの参考になった。
どうしても火車読んだ後だとね・・・評価厳しくなるよね。
事件のきっかけになった占有屋問題は、法改正にされて短期賃貸借契約制度が無くなったおかげで今は無いらしい?詳しくはわからないけど。
各登場人物についてすごく丁寧に作り込まれていて、深く書いてくれているんだけど、そのおかげですごく長い。相関図書きながら読めばいいんだろうけど、正直この人あんまり関係ないんじゃ…って人もいた気がする。映画やドラマを作る時の様に、脚本を書く様にシーンを思い浮かべながら書いているのかな??
犯人探しのミステリではないから、そのつもりで読むと期待はずれになるね。
「ぶたれた犬のような顔」ってどんな顔だろ(笑)」
初宮部作品。直木賞受賞作品。
一家四人殺人事件というと、こてこてのミステリー小説っぽいが。
ミステリー小説という感じはあまりしなかった。
謎解きやトリックというものはほとんどないためだろう。
ルポ形式で、数々の登場人物のインタビューをもとに、一件の殺人事件の全容が徐々に明らかにされていく。様々な登場人物が出てくるが、すんなりと読み進めることができた。
様々な家族像や、人間の醜さ、マスメディアの怖さなど、現代社会に潜む歪みを描き出している作品だと思う。
国内ミステリの女王・宮部みゆきの現代ミステリ代表作。なぜか宮部さんの本はマイナーな数冊しか読んでおらず、今更だが初読。面白かった。
いわゆる犯人当てなどの、謎解きのミステリではない。芥川龍之介『藪の中』連城三紀彦『白光』貫井徳郎『愚行録』湊かなえ『告白』など、いずれも私が面白いと感じた他作品を想起させられる、「複数の関係者の告白によって、真相が浮彫りになるミステリ」だ。しかも、複雑に入り組んだ人間関係によって(その上、それが本書の主題にも大きく関わる)、登場する関係者の数も前述の「類書」よりずっと多い。
また本書のテーマはそれだけではない。家族とは何か、血の繋がりとはどこまで人を縛るのか、という問いを投げかける。
それだけに、ラスト1Pの余韻も深刻に突き刺さる。ミステリでありながら、人間の情の厄介さや愚かさをも抉った作品だと感じた。
はじめて読んだ宮部みゆき!
ものすごくよかった。
登場人物が多いが、物語はインタビュー形式で進んでいくので
スッキリしている。
なんといっても著者の洞察力がすごい。
登場人物の立場が様々だけど、
どの人物にも感情移入してしまう。
どの家族もよく存在する家族だし、
物語だということを忘れてしまうくらいリアル。
声のトーンや空気までが文字から伝わってくるのがすごい。
事件に対しての捉え方も立場が違えばこんなに多種多様になるんだと驚かされたし、
メディアにどれだけ振り回されているか、
どれだけその情報を鵜呑みにしているか、
情報が一人歩きしているかを知り、
普段自分がどれだけ狭い価値観や見解で生きてきたのかと
反省させられた。
ほんとにすばらしい本です!
宮部作品では2番目に好きな話。視点が複数人に渡り、その都度その人物の周辺環境も提示される。事件は日常に潜み、多くの人間の生活の連鎖によって浮き彫りになる。そういう印象と引き込ませる文章は相変わらず。「火車」が好きな人はおすすめしちゃう
ミステリー小説を読んだというより、ある事件を扱ったドキュメンタリーを読んだ気分。説明的文章が多いので、ある程度の読解力がないと難しいだろう。
物語を楽しむというよりも記録を読む感じだから。
「競売」など日常にない事柄もあったが、事件そのものには家族の在り方、家族とは何かと考えさせられる。
事件にかかわった人たちのインタビューを集めた感じに書かれてるので、ほんとにあった事件なのかなと思ってしまった。
こういう書き方はおもしろいけど・・・。
かかわった人全てにそれぞれの生活があって興味深いから、犯人探しというよりは、私にはその人間模様がおもしろかった。
都心に聳え立つ超高層の高級マンション、所謂億ションを舞台にした事件。サブタイトルをつけるとしたら「それぞれの言い分」とか「各々の家庭の裏事情」とか「身勝手な解釈」。精神的にかなりダークに迫ってくる。事件背景に不動産取引や差し押さえによる裁判所の競売システムなどが盛り込んであり、読み応えがあった。
結局のところ、ヴァンダール千住北で起きた殺人事件を解明したあとにジャーナリストがまとめたお話を本に。
てな感じですね、非常に登場人物も多いしその一人一人の説明やらがまた長い。結局読むのに疲れたわけだが、後半になるに従ってそのひとつひとつが結びついて束ねられていく。流石!構成がいい宮部さんの作品だなぁ~と思いました。途中のダルさや最後まで読む前に大方の予想がついちゃう所がガッカリで、この手法は僕の好みではない。
これが直木賞?
芥川賞というのは純文学でまっさらな新人に贈られる賞。かたや直木賞というのは、この作品にというよりはそれまでの作品が世間に認められている的な直木賞を取ったことのない人物に贈られる賞でこの作品が賞に値すると言うものでもないらしい。
で、「理由」は、今度映画で見ようっと。
私たちは、望む望まないに関わらず“繋げられている”のだろうな。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

