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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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感動と愛情とをもって家の人たちのことを思いかえす。自分が消えてなくならなければならないということにたいする彼自身の意見は、妹の似たような意見よりもひょっとするともっともっと強いものだったのだ。
― 104ページ -
だっていったいどうしてこれがグレーゴルだというの。もしこれがグレーゴルだったら、人間がこんなけだものといっしょには住んでいられないというくらいのことはとっくにわかったはずだわ、そして自分から出ていってしまったわ、きっと。そうすればお兄さんはいなくなっても、あたしたちもどうにか生きのびて、お兄さんの思い出はたいせつに心にしまっておいたでしょうに。
― 101ページ -
「家具を片付けたりすれば、あたしたちがあの子がよくなることをすっかりあきらめてしまって、まるであたしたちがもうあの子のことをかまおうとしないんだということをはっきりと言ってしまうようなことになるじゃないの。あたしはこう考えるんですよ、部屋の模様はむかしとそっくりそのままにしておいたほうが、またグレーゴルが人間にもどったときにこの部屋がちっとも変ってないのを見て、それだけ容易にそのあいだのことが忘れられようというものじゃあるまいかねえ」
― 56ページ
みんなの感想・レビュー・書評
(801レビュー)
終始何とも言えない気味の悪さを感じながらもスラスラと読めてしまう感じ。
読み終わった時は救われないなぁと思っていたけれど、これは救われた話なのかもしれないなぁ。
目覚めると虫になっていて少しずつ虫になっていく(虫に慣れていく?)主人公が、最後の瞬間まで人たりえたのはこの物語の1つの大きな救いだ。
わかるようなわからないような、謎。見た目が変わるだけで、人の対応はこうも違ってしまうのかと哀しくなる。グレゴールの家族にせよ、本人にせよ。所詮、人間なんて孤独なのかと感じてしまった。
虫になってしまった主人公は何か積極的な意味のある行動を成すこともなく、ただ家族におざなりにされ、忌まれ、不幸はあいつのせいだとまで言われて死んでいった。
父にぶつけられたりんごが背中に突き刺さったまま腐り、また食事をずっと与えられなかったために体は薄っぺらになっていた。
これが、今まで勤勉に働き、家族を支えてきた青年の末路であっていいのだろうか。
彼は人であった時の苦労も、虫になってしまった災難も、ついに誰にも認められず感謝されず、いつくしまれないで死んだ。彼が死んだ途端に家族が生き生きとしているのはなんという皮肉。
なんだかやるせなくてしょうがない。
カフカの本はすっと読みたかった。
なにについて、書いたのか最初はわからなかった。
けど、ぐるぐる考えてて、その途中で生命保険殺人のニュースみた。
家族を殺して、借金苦から逃れ、万事解決?
なんか、変身と、ピーンっとつながりました。
なんとなくだけど。
これはシリアスな笑い。
ファンタジーの皮を被って人間生活を描いている点、そしてブラックなハッピーエンドが秀逸。
穿った見方だけど、介護疲れなど現代的課題を予言しているよう。
果たして変わってしまったものは、何だったのだろう。
読む度読む度に、感想が変わるので、敢えて書かないでおこう。
森山未來の演劇も観たけれど、作品の意図するところを崩してなかったので、こちらも5つ星ですね。
他人を笑わせようと書き始めて、 それを面白いと思っていると思われるのが照れくさいからどこまでも真面目に突き詰めるとここに辿り着いた、ようにも読める。カフカすべて。
ドイツのユダヤ人作家、フランツ・カフカの代表作。
ある朝、外交販売員のグレーゴル・ザムザは夢から覚めると、自分が1匹の巨大な虫に変身していることに気づく。
主人公が虫になるというファンタジックな設定とは対照的に、家族の彼に対する行動は極めてリアル。
心理描写が巧みで、3人称表現と1人称表現の切り替えが非常にうまい。
読後感は、あまり気持ちの良いものではない。
設定自体はぶっとんでいるけど、逆に家族や周囲の状況や心理がとても現実的に描かれています。
家族だから無条件に愛せるのが当たり前ように思われがちだけど、家族といえども結局多かれ少なかれ自分との利害関係の中でしか愛情はもてないんだと思います。
グレゴールが変わってしまった自分でも愛して労ってほしい気持ちもわかるし、かつてのグレゴールを愛しながらも疎ましく思うようになる家族の気持ちもとてもわかります。
自分がどちらの立場だとしても、どうすればいいのか答えは見つからないです。
昔に一度読んだことがあるのですが、すっかり忘れてしまっていました。
ある日目が覚めると虫になってしまっていたのは有名です。
もしも、これが虫ではなくひきこもり、狂人などなどとあてはめて読むとうけいれられやすいかも。
とっつきにくい感がある「海外文学」だが、その入門書にはうってつけなのが本書。
ある朝突然グロテスクな毒虫化してしまった主人公と、悲観に暮れる家族とのあまりに日常的なイベンがニヒリスティックな笑いを生んでいる。
もちろん舞台は「笑えない」深刻な状態なのだが、毒虫化してしまった主人公が、その現実に次第に慣れていき、希望や不平不満をもらすところが人間味らしく、ギャップに不可思議な違和感を抱く。
著者であるカフカも朗読会で噴出してしまったとか・・w
小学生の時に読まされて以来。自発的に読んだのだからほぼ初読みたいなもの。
小さい頃には分からなかった、ハッピーエンドでありながらどうしようもなくアンハッピーエンド。最後のシーン、希望に満ちた家族の姿に悲しみがつのる。
初めてカフカを読んだのは高校二年生の時だった。
市立図書館でテスト勉強の合間に手にとった世界文学全集のなかに収録されていた。
主人公がムカデになるなんて、非現実的でバカバカしい。なんで世界文学全集...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

