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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
(45レビュー)表題からは、もっとおどろおどろしい内容を想像していましたが、意外とあっさりとした平均的な心理小説。愛に対する節度は、中河与一の『天の夕顔』を思わせます。ただ、『肉体の悪魔』が16歳から18歳の間に書かれた作品であることは依然として驚異。ラディゲは神童扱いされることを嫌っていたようだけど。
友人に熱烈に薦められて読んだ一冊
ロマンチシズムに溺れずして利己主義に溺れる。
16歳にしてこの倒錯した価値観が凄い、そりゃあ夭折もするわな。
原文の華麗な文体で読める人はきっと幸せだろう。
物凄く濃い本でした。16~18歳位に書かれた作品ということです。恋愛に狂う少年の心の動きにぞくっとしたり「もっと上手くやれば…」と思ってみたり。楽しい本では無いのですがまた読んでみたいです。個人的には「ペリカン家の人々」が気に入りました。
タイトルも魅惑的ですが、内容もなかなか。古典的名作は早いうちに読むべきだな、と。その作品をなぞった後続の作品読んだ後だと、既視感みたいなものがあって感激が薄れるような気がします。
もったいないことですよね。
少年の頃、男は年上の女性に惹かれるものである。さらに他人のモノと言うのは、魅力が増して見える。
若気の至りは誰にでもあり、悩む姿は自分に重ねることができる。
そして、悩みと言うのは、永続的に続くものではなく、あるきっかけで一切気にならなくなるものでもある。
「ひとは究極的には自分が好きなのだ。それゆえに人々は異性に自らの類似性を求める。それを誰も認めようとはしないかもしれないが、それが真理なのだ」 「僕は彼女を愛していない。しかし、愛していないが故に愛している」 十七歳で書き上げたという、『肉体の悪魔』。そして、二十歳での夭折。つまり、俺ももう彼以上の年齢を生きている。しかし、彼以上の人生経験を積み、彼以上の知識を体得し彼以上の思... 続きを読む »
若さのエゴイズム、欲望、戸惑い、残酷さ、憧憬、同化し同化される恋愛の心理が余すことなく書かれている。若くなければ書けないし、十代でこんな作品を書いたラディゲはやはり天才である。読めば十代の頃に立ち戻り、願望を満たしてくれる。
禁じられた遊び「愛のロマンス」のメロディが頭の中に鳴り響く。若き人妻との禁断の恋であるのに背徳観がないのは文体によるのだろうか。
自分の心理を(発見を?)何の常識にも定説にも預けずに描写しきってるの。作品の評価に年齢は関係ないけどやはり天才とは早熟の人をしていうのだと思うよ。ラスト数行でゴゴゴと音がしそうな程強くどうしようもなく流れる時流と諦念みたいなものに巻き込まれるのを感じた。いや「諦念」じゃないか…?うむ。 「自らを責める者の誠実さしか信じないというのは、あまりにも人間的な欠点である。」ドニーズもめちゃくちゃ面白かった。
>一ブロックで書いて一行空き、という。これはものすごくブロックごとにキマっているんです。
レゴブロックのようにカチッカチッとハマっていって、最後の一行がグッとくる感じで1ブロックが終わる。テトリスなんかがカチッとハマる感じで、とても気持ちがいい。
あらすじだけを言えば、まだ十代の若い男が人妻であるマルトと不倫関係に陥り、最終的にはマルトが不倫でできたと思われる子供の出産のせいで死ぬという悲劇的なもの。この話自体で何が言いたかったのかよく分からないが、内容それ自体よりも、その過程の描き方や心情の分析が鋭く、良い作品にしている。 この作品は筆者が若干17~18歳の時の作品であるということに驚く。内容や筆遣いがそのくらいの年齢の人物によ... 続きを読む »
「『あんただって僕を捨てて、ほかの男たちが好きになるだろうよ』すると彼女は、自分には、決してそんなことはしない自信があるとはっきり言った。」 「どうして彼女はそうしたすべてを耐え忍んでいたのであろう? 彼女があまりにもものを重大に考えすぎ、くだらないことを気にするのをひなんした僕の躾の結果だろうか? 彼女はこれまでよりも幸福そうだった。だが、それは、何か異様な幸福で、彼女はそれに気詰りを感じ... 続きを読む »
ああもー、肉体の悪魔だよと思った良書。なんかもー腹が立つ。別にこういうことがさいこーなわけじゃなくて、さいこー。ていうかむしろ内容は最悪で醜悪。BAKA。…だっけ?(←なんかうろ覚えで不安になった。)的を得てた。やたらかぶれた。すてきやなーと思った。で、なんかきほんだと思ってた(おれの謎たる基本制定癖)まあつまり、友人の言葉を借りると、「抱きたい」。
「肉体の悪魔」というタイトルとは裏腹に、嫉妬とかエゴとか独占欲とか猜疑心とか 人妻のマルトに恋する少年の精神面の汚いところをあますことなく描写している、そんなお話。 もっと肉々しいと思っていたんだけど、あんまり肉体じゃない。 しかし、読み進めていくと「ああ〜、分かる分かる」の連続。 読了する頃には軽い人間不信に陥りそうです。 だけど大なり小なり皆こういう自己中心的な要素は抱えているん... 続きを読む »
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

