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この作品からのみんなの引用
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かれは罪についてなおも考え続ける。お前が魚を殺すのは、ただ生きるためでもなければ、食糧として売るためだけでもない、とかれは思う。お前は誇りをもってやつを殺したんだ。漁師だから殺したんじゃないか。お前は、やつが生きていたとき、いや、死んでからだって、それを愛していた。もしお前が愛しているなら、殺したって罪にはならないんだ。それとも、なおさら重い罪だろうか、それは?
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いいことは長続きしないものだ、とかれは思った。これが夢だったらよかったのに、いまとなってはそう思う、魚なんか釣れないほうがよかった。そしてひとりベッドで新聞紙の上に寝ころがっていたほうがずっとましだった。
「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」とかれは声に出していった、「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」
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かれは大声をあげて叫んだ、「あの子がついていてくれたらな」
なにをいうんだ、いま、お前には少年はついていない、とかれは思いなおす。お前にはただお前だけしかついてはいはに。なんとしてでもやるんだ、さあ、いますぐ、暗かろうと暗くなかろうと、最後の綱にとりかかるにこしたことはない。それを断ち切って、控え綱をもう二本つないだほうがいい。
みんなの感想・レビュー・書評
(487レビュー)キューバの老漁夫サンチャゴは長い不漁にもめげず、小舟に乗りたったひとりで漁に出る。不漁が続いて八十五日目、想像を絶する巨大なカジキマグロが餌にかかった。4日に渡る死闘の末に老人は勝ったが、幾度となく鮫が老人に襲い掛かり、獲物はみるみるうちにくいちぎられてしまう・・・。老人の力強さが、闘志が印象強かったです。読んだ後の爽快感。良い作品でした。老人が何度も叫ぶ「あの子がいたらなぁ」が印象的でした。
学校の図書室の隅っこのほうで、誰にも手に取られずにずっと置いてあったので読んだ。ヘミングウェイを読んだのはこれが初めて。燐光を放ちながら海に落ちる魚の骨のことを考えて、寂しくなる。
素敵なじーちゃんサンチャゴとじーちゃん大好きな少年マノーリンのお話。
読み終えたあとの展開がいくつも想像できそうで、そういう余韻がいままでに読んだ小説とは違った。
老人というシンボリックな主人公が海の上というこれまた象徴的な場所で魚と大格闘をする。人間と自然とか孤独とか父と子とか、対比する要素が多くて面白い。
さらりと読めるのでオススメ。
登場人物は老人であるが、その姿からは年は感じることはできない。
魚と戦う姿は闘争心の塊である。
思わず大きな声で呟いてしまう独り言は弱い自分、それを打ち砕いていく姿は壮観である。一度は掴んだ大きな魚、しかし。運がなかったと言うがそれを埋めてくれる存在。彼の存在は魚より大きい海沿いそのもである。
老人の命を賭けた鮪との戦い。
釣果をサメに蝕まれていく無情さ。
自然描写で無情さを描きつつも、諦めない老人の姿勢に心打たれる。
彼は英雄にならなかったが、その死闘は皆が知り、労う。
ぼくは気づく。それは無駄な戦いではなく、真摯に向かい合うこそが人間なのだと。
真に生きる力を持った人間が、この本で描かれている。
人間として、生きるということ。
同じ「生きる」でも、海で生きていくこと、陸で生きていくこと。
自然(=人間以外の生物)を相手にするということ、人間を相手にすること。
そして、自尊心とは何なのか。
少年のような存在に出会える人生を送りたい、と思った。
高校のとき好きだった英語の先生が薦めてたから読んでみた。西洋文学特有?翻訳本特有のなんかちくはぐな感じに最初なじめなかった。一つの出来事をあんなり長く描写することができるなんてすごいと思った
何故かとても読後感の良い作品だった。老人の強さ、少年の優しさ、街の人達との関わりも嫌味が無く読んでて気持ち良い。生き抜くと言うか人生は良きも悪しきも重なり合って織り成されているんだなと感じた。これまでに読んだ文学作の中で一番良かった。他の作品も読んで見たくなった。
キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。
残りわずかな餌に想像を絶する巨大なカジキマグロがかかった。
四日にわたる死闘のち老人は勝ったが、帰途サメに襲われ、舟にくくりつけた獲物はみるみる食いちぎられてゆく...
徹底した外面描写を用い、大魚を相手に雄々しく戦う老人の姿を通して自然の厳粛さと人間の勇気がみえてくる作品です。
数十日収穫がなかった老漁師のある大魚との格闘を描いた物語。
基本的に小説を読む場合は楽しみや感動だけを目的に読んでいますが、読み終わって「へ~」といった感じで何も残らなかった印象。すばらしい賞を受賞した名作であり、かつ小難しい政治的な本でもなく第一に厚みのない本だったので手にとって見たのですがまだ私には早すぎたのかもしれません。眠い目をこすって我慢しながら読むような本でした。
数十年後に再読したとき理解できる人間でいたいと思えたので星二つ。
年老いた老人が漁にでる話
大仕事の描写とその喪失していく過程をへて、最後にはモヤモヤした感覚が残る。モヤモヤしたものはなんだろうか。もう2度と経験できないであろう、興奮と歓喜そして喪失していくすべてを合わせて、人生の一仕事をやり遂げたという感覚なのではないだろうか。
他人に説明する必要もなく、自分の記憶の中においておくだけで十分な経験さえあれば、満足な人生なのではないだろうか。
船内で釣った鮪の描写がうまそうだった
緊迫感ある描写が視覚的にも感情的にも訴えてくる。
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

