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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(593レビュー)
世間に対し無感情なまま過ごしてきた青年が人を殺めてしまい裁判にかけられる話。
翻訳本ってやっぱりちょっと読みづらい。
この話の山場は最後の、司祭との掛け合い。
司祭に対し大声で訴えるセリフが、宗教に対する批判にも取れた。
人生にとって、今ある、起こる出来事が、一体何の意味をもつのか。
「人はいつも、知らないものについては誇張した考えをもつものだ。」
全然関係ないけど、ラジオから流れてきた、人を車で撥ねたニュースの中で「太陽が眩しくて視界が悪かった」っていう理由を聞いたときこの小説を思い出した。
さらっと読めた 主人公ムルソーの視点から逆説的に、法律家とか聖職者とか或いはもしかしたら医者とか。そういう「条理」のなかで生きる職業の人について思いを馳せる。我々はみな独房の中で無意味な生を生きることに変わりはないが、それを承知した上で制限の自由を選ぶことは可能だろう。 それにしても法廷で延々繰り返される「ムルソーの、母親への精神的な殺害」についての論争の描写が如何にも滑稽で(被告は母... 続きを読む »
完全に季節感がおかしくなりました。身体は凍てつく寒さに震えているのに、頭は灼熱の太陽でドロドロに溶かされているような… 初めて読んだ時よりは頭に入ってきたような気がする、良いのか悪いのかわからないけど。 「通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追求したカミュの代表作」 私はムルソーが論理的な一貫性を失った男だと思わない。むしろ作中では一番一貫... 続きを読む »
不条理の概念を追求し、それを観念的に表出したカミュの代表的作品。人を一人殺したことを最終的に太陽のせいだと言ってのけた主人公ムルソーは不感無覚すなわち否定的で虚無的でしたがって情状酌量の余地のない人間のように思えるが、その一方で彼が死刑を求刑された瞬間に感じる慄然たる不条理は、作者の描く、この社会における異邦人たる主人公の、嘘をつくことを拒否し、絶対と真理に対する情熱に燃えるむしろ積極的な人間像を際立たせる。してみれば、サルトル曰く「不条理に関し、不条理に抗してつくられた古典的作品であり、秩序の作品」というのもうなずける。
異邦人。魔女狩りを彷彿とさせる。ムルソーは常識的ではないかもしれない。それに対して死刑を宣告するというのも、うーん。裁判の場面はいやだったなぁ。
終盤の司祭との対話は面白かった。熱が感じられて。
物語を通じてのムルソーの「ズレ」を単純におかしいと言いきれない点で怖い小説だった。
裏表紙の説明には、こう書いてある。
「通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追求したカミュの代表作。」
僕はこの主人公に、強く共鳴したと感じた。
太宰治の『人間失格』なんかよりも、強く強く「これは自分だ」と思った。
論理的な一貫性が失われた、という部分がよく分からなかった。
ムルソーは、確かに一人の人間だったと思う。
現実に実在しそうなリアリティをありありと感じた。
母親が死んだら、私ならどうなるだろうと
ぼんやり考えながら読んだ。
誰にも扶けてもらいたくないし、
興味のない事に興味を持つというような気にもなれない。
この辺りはすごく理解できる。
「世界の優しい無関心」という言葉が
頭の隅にこびりついている。
2.3年経つと、また読みたくなる一冊。
ムルソーは条理と不条理の中で生まれる抵抗とか歪みを表現した存在なのか。不条理を語った途端、周りから異邦の人とみなされる社会に対する警告とも読み取れる。
淡々と事実と状況とが描写され、不思議な世界のなかで物語が進行していく。人を殺し、死刑判決を受けた主人公の目覚めたような生きている実感が、印象的だった。間違いなく歴史的な名作。
最初から最後まで痺れる文章。虚無感やこのぼんやりとした衝動を誰でも持っているのだと思うと薄ら寒いが、それが人間なのだとも思う。何を不条理と感じるかでまた違った解釈が出来るのかもしれない。
人は条理を愛する。しかし不条理を愛しはしない。
この著書の主人公はまるで論理的に破綻しており、倒錯的な思考を巡らせながら生きている。原因と結果、動機と目的が欠落した異形を我々に投げかけながらも一方ではその異形を拾い上げることに聊かの興味を湧かせてくれる。意味性の堕落、実存の曖昧性、そこに全てが詰まっている。
良い夫婦の日に読み終った作品(笑
この主人公には誰もが共感したくないと思いながらも、何処かしら共感してしまうのだと思う。
程度は異なるけど、きっと誰しもこういう部分をもっていて、だからたまに「自分ってホントは死んでるんじゃないの?」「自分以外の人間は死んでいるんじゃないの?」と思ったりするんだと思う。
なんとなく好きになって子供ができちゃうことがあるんなら、
なんとなく人を殺してしまうこともきっとあるような気がする。
それが善か悪かは別として。
不条理三部作の一書。実存主義や不条理の哲学的命題に対して人はどう考え行動すべきか。原書で読みたいがフランス語が全くできないのが残念。英訳二書と邦訳二書読んだが、最も印象に残ったのはこの窪田氏の訳。やはり母親をママンと訳した所が強烈の一言。
『異邦人』/カミュ/★★★☆☆/本作品は不条理をテーマにした作品と紹介されるみたいですね。ただ、ちょっとこれは理解を越えている。。僕だけかもしれませんけどね。ムルソーの考えが理解できない。処刑の日に大...
![第3回 ブクログ大賞[2012]](/ad/1201/award_booklog200_65.gif)

