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愛は束縛 (新潮文庫) 101人が登録 ★3.52
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みんなの感想・レビュー・書評
(15レビュー)
私はパリには一度も足を運んだことはないが、サガンの小説を読むとパリの匂いや景色や街並みが頭の中にイメージとして浮かび上がってくる。
想像の中のパリは自由で、愛に溢れている街だ。
しかし、愛というものはこんなにも切なく残酷で孤独なものなのだろうか。
愛しているのに傷つけてしまいすれ違い、永遠に離れ離れになってしまう、失くしてしまった後になってあれこそが愛だったのだと気付く。
生きていればきっとそんな経験は一度はあるのではないだろうか?
読み終わった後に、過去に好きだった人を思い出し、懐かしみ、そして今傍にいる人を愛しく思えたらいい。
3度めにしてようやく読了。
時代背景なのか、フランスの文化なのか、この夫婦のどの部分にもほとんど共感ができない。ストーリーを読むというより、この独特の夫婦の(特に夫の)心情をみごとに描き切った筆致に感心してしまった。訳もいいのだと思う。読んでいて、濃厚な香水の香りにおしつぶされそうになったり、ふつふつといら立ちや無力感が湧いてくるような空気。
「愛は束縛」なのではなく「愛と見せかけた全く別のものによる束縛」。ラストシーンは意外。
もう読む順番がバラバラになってしまった!
たまたま作った流行歌が売れたピアニスト志望の男と。
地位も物質的にも豊かだけれど、心は未熟で不器用な、ピアニストと結婚したつもりの女。
そんな夫婦の話。
まさかこんな風に最後を結ぶなんて!
サガン!
どちらかと言えば私は
ヴァンサンタイプの人間だから
ローランスが鬱陶しくてしょうがありませんでした。
こういう形でしか愛を確かめられないローランス。
いくら教養があっても、それだけじゃダメなのだ。
最近はサガンを読むとその原本のタイトルを調べるのが習慣化していますが
今回は犬のリード(正確には革紐)のこと。
LA LAISSE。
今回の作品を上手くまとめているし
邦題にも満足。
江國香織が、多分「泣く大人」の中で「愛は束縛」のことを、お酒をたっぷり吸ったブランデーケーキみたいと評していた。 まさにその通り。 甘すぎて頭痛がするほどの香水の香りが、パリの街の雨のにおいとまざりあっている。 音楽は「にわか雨」のほかはクラシックで、ちょっと重い。 音と香りにあふれた小説なのだ。 サガンの映画がもうすぐくるらしいので、読み返してみる。 長いけれどエレガントな文章の一つ... 続きを読む »
愛の定義の異なる夫と妻のお話。
夫はうれない音楽家。
妻はお金もちのお嬢様。
夫はうれない日々が続き、ひも生活を続けていたが
ある日作曲した曲がヨーロッパ中でヒットする。
大金を手にしたとき、
これまでの生活のひずみが表面に浮き出てくる。
どちからと云うと主人公である夫側ではなく妻側に同感してしまったのですが
まぁ私が未だお子様だからですかね。
3月
サガンを続けて。
ローランスの行動は、残念ながら原題どおりのペットにつける革紐にほかならない。
どうにも感情の行き違う、そしてわかりあえない夫婦の絶望的な様子が巧く描いてあると思う。
現代の日本ではこの作品と男女逆の立場が多いと思うし、同じ題名でも逆から描く小説はありそう。
しかしさすがフランスの「愛」にまつわる思索は進んでいるんだな、と思ってしまう。
ただし、この文庫本の後ろのあらすじは間違っている。「真実の愛が姿を現したのだった」ではなく、「2人の間にあったはずの愛が真実の姿を現したのだった」にすべき。
なにしろ愛ではなかったのだから。
人は誰かを愛するとき、
相手が何をしているのか、どこにいるのか、誰と過ごしているのかという
思考の牢獄に囚われ、そこから自由になるために
愛する人を束縛したいと願う。
しかしそれを実行することは愛ではなく欲望だろう。
(2005.2.11.)
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