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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
(127レビュー)
温かくて切ない「絆」を感じた作品集。
3篇の中篇が収められているが、どの作品も「人と人の繋がり」をテーマにしているように思えるからだ。
静かではあるが、とても優しい世界が存在している。
思わず共感せずにはいられない素敵な作品集だと思う。
初めて山本さんの小説読みましたが、駄目です。もともと手をつけなかったのは本の帯のどろどろした感じが嫌だったのがあったから。
これは普段と雰囲気が違ったので試してみましたが…んー。文体が合いませんでした。話しはまぁおもしろかったけど、血の繋がりのないかもしれない祖父とラブホでやるのはなぁとか、ともぞうとまるこを用いて表すのも変に気持ち悪かった。好きな人は好きなんだと思います。
ひっそりと生きる人々ではあるけれど ちょっと異質な愛情を描いた3編のお話。 表題作である「アカペラ」では、主人公である15才の女子中学生の祖父に対する異様なまでの愛情を、当人の異質な語り口と、彼女の担任の先生の目線で見事に描いたと思う。 最後は全然共感出来ない主人公の愛情であるのにも関わらず 泣けてきたもんなあ。 「ソリチュード」は衝撃的な言葉から始まり 過去の従姉妹同士の... 続きを読む »
ちょっと奇妙な血縁関係が描かれた短編集。おじいちゃんと孫、いとこ、兄妹、現実にいたら気持ち悪いと思う関係(いとこの話はそうでもないけど)、その気持ち悪さも血縁があるからこそ。主観・客観、織り交ぜて書く力量もさすが。ひさしぶりに山本文緒さんの小説を読みましたが、ブラックだけどしっくりくる読後感でした。
表題作が泣けた。たまこの一途で無垢な想いが故に、突っ走るしかなかった愛の行方。じっちゃんは、たまこを通して最愛のおばあちゃんを見ていたけれど、二人の濃密な逃避行は、愛に溢れていたと信じたい。
3つのお話が入ってます。
1つ1つ大切に読みました。
「アカペラ」は、読んでいてすごく温かかったです。
タマコもじいちゃんも、姥山も先生も好き。タイトルがまた絶妙です。
(そういえば、デモシカの意味がわからなくて調べました。)
「ソリチュード」は、主人公が不器用で…
すこし自分と似てるなあと思いました。
引用にも載せましたが、とてもパンチのある台詞がありました。
「ネロリ」は、ささやかな幸せの味がしました。
口に出すと叶わないっていう願い事みたいに、大切なものをひっそりと守ろうとする姿勢が印象的でした。
この作家さんはお初。3つの短編。表題の「アカペラ」よりも「ソリチュード」が印象的。ダメな男の弱くてズルいイイワケ満載。それでもこんな男を許しちゃう女子に同感。
「アカペラ」じっちゃんと駆け落ちする中3のたまこ。「ソリチュード」従妹の美緒との関係を反対され、高3で家出し、20年ぶりに故郷へ帰ってきた春一。「ネロリ」病弱で無職の38歳弟と暮らす50歳独身の姉。一風変わった家族関係がそれぞれ一人称で描かれている。今回の作品はどれもちょっとうけつけられない部分あり。
収録されている3編、どれも読みやすくて、読んだ後、もやや~ん、と余韻に浸れる。
とくにすきなのは、『アカペラ』。
タマコちゃん(つい、タマゴちゃんだと思ってしまう)の口調がかわいい。
すんごく、じいちゃん思い(思いすぎ?)で、もう、こっちが苦しくなるくらいなのに、じいちゃん最後、ちょっとひどいです。
あたしだったら、立ち直れない…。
★3.5
『アカペラ』、『ソリチュード』、『ネロリ』の3短編。
アカペラはちょっと問題(こども?母よりも女?のような)な母とじっちゃんと暮らすたまこ。
ソリチュードは不仲だった父が死に、18のときに飛び出したきりの故郷へ帰ったダメ男、春一。
いとこの美穂との関係を反対され続け、逃げだした時から、今まで面倒なことは考えないようにしてきた。
そんな春一と、美穂の娘である一花とのふれあい。
ネロリは病弱な弟(39歳無職)と姉の2人暮らしの生活を、弟の恋人であるココアちゃんと姉の目線でつづった話。
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無職で病弱な弟と暮す50歳独身の姉。20年ぶりに田舎の実家に帰省したダメ男。じっちゃんと二人で生きる健気な中学生。人生がきらきらしないように、明日に期待し過ぎないように、静かにそーっと生きている彼らの人生を描き、温かな気持ちと深い共感を呼び起こす感動の物語。
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表題作のほか、「ソリチュード」 「ネロリ」
どれもとてもよかった。描かれているのはどの物語でも家族なのだが、どの家族もその関係性がつるりとしていなくて節がある。そしてその節がそれぞれに独特の味わいを出しているのである。手を伸ばして誰かを掴まえ、すがりついてしまえば楽なのに、そうはせずに日々を地道にこつこつと生きている。だが、物語に漂う空気はじめじめと暗くはなく、ふわりと軽く明るい印象なのである。じんわりと胸にしみてくる一冊である。
アカペラ・ソリチュード・ネロリの三篇。
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